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FAIRY TAIL〜黒き妖精王〜

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番外 巫女と黒い龍と妖精王1

 
前書き
番外編です
何回かに分けて1つの話にします 

 
side レイン

俺はふとしたことから去年起きた大陸消失事件のことを思い出していた









1年前

「レインよ」

とマスターに呼ばれた俺は話を聞きに行った
なんでも、10年クエストが回ってきたそうだ
エルザはクエストで不在
ギルダーツは100年クエストに行って不在
ミラはあの事件で引退
ラクサスには断られたそうだ
故に俺に回ってきた

「ふーん……黒い影の討伐…ねぇ?」

「なんでもそこにずっと住んでおる様じゃ
姿を見たものはおらぬが夜な夜な家畜や人間が襲われ10年たったらしい」

「よく10年もったな」

「いや、その村自体は無くなっておる
今はその近隣のギルドが依頼を出しておる」

「そうか、そこは俺の修行場の近くだな、今まで気づかなかった
ちょうどいい、修行ついでにいってくるよ」

すると後ろから

「レイン‼」

と聞き馴染んだ声がした

「10年クエストに行くって本当⁉」

と少し涙目になっていた青い髪の少女レビィ

「あぁ、ちょっくら行ってくるわ」

「待って……死なないでね?」

そう言って彼女は俺にhappines(幸福)の立体文字(ソリッドスクリプト)の魔法を掛けた

「どうかレインに幸福が訪れますように……」

「ありがとうレビィ
じゃあ行ってくる」

「頑張ってね‼」

「おう‼」

そう言って俺はマグノリアを出た
まさか黒い影と言うのがあいつだとは知らずに

















〜オズワルト大陸〜

ここはフィオーレがある大陸から東に少し離れたところにあるオズワルト大陸
昔この辺の大陸ができたあまりで作られたらしい
故に、世界で一番小さな大陸と呼ばれている
俺は年に1度ここを訪れ魔力コントロールの修行を行っている

「やぁ、レイン今年は早いな」

「久しぶりおやっさん、今年は10年クエストとも兼ねて来たんだよ」

「なっ⁉レインお前さん、あれに挑むのか⁉」

「何か知ってるのか?」

「一度だけ……やつの姿を少し見たことがある
やつは災害だ……そう思うくらい破壊の限りを尽くしていた
話によると、今お前さんの修行場の近くに住んでおるらしい
気をつけろよ」

「そうか、サンキューな」

そして俺は商神旅行(ヘルメス)を展開し修行場へ翔んだ
















オズワルト大陸中央
レイン平原

「よっと」

ここはレイン平原
俺の名前が付いている
何故かと言うと、俺の修行の影響で昔は山などがあったが全て吹き飛ばし平地にしてしまったのだ
なので、オズワルトの人からは
破壊神、暴君、壊し屋、クァーリーなどと呼ばれている



「さて、始めますか」

俺は手に着いているリングを外し魔力を全開にした



「ふぅ………」

まずは魔力を自分の周りに球状に留めるようにイメージする
こうすることで安定した魔力の放出、コントロールを行うことが出来るのだ
何故自分の道具を使ってコントロールをしないのかと言うと万が一に備えてだ
魔力の暴走などが起きた場合自分で止める事が出来ないと危険だ
だから俺はこうして修行をしている
日頃行わないのはこの地形を見てわかる通り危険だ
マグノリア程度なら全て吹き飛ぶ
一度魔力暴走して建物全部ぶっ壊したし




「よし、安定している…
次はこのまま……ランク10を……装備!
ベルゼ!」

両手に黒い手袋が現れる
すると……

グニョン
とレインの周りにあった魔力が歪んだ
そして………


ドォン!
と爆発した



「いててて……流石にまだ無理か……
多分あと1年の修行で出来るようにはなるだろうけど…」

それに………
アレ(・・)もキチンとコントロール出来るようにならないと……
ここがこんな風になった原因でもあるしな

「よーし!1日目終了!
食糧確保しに行って寝るか」








こうして俺の1日目が終わった
今思えばこの魔力の爆発が原因だったのだ
眠りについていたやつを起こす原因に……











2日目

「よし……」

昨日と同じ事をした
一つ違うところはランク10をつけていても魔力に歪みが無い所だ

「ふぅ……次は……二つ目…コキュートス!」
レインに氷の翼が生えそれでもなお、歪みは無かった

「ふぅ……なかなかだな
これならそれなりに戦えるだろう」

すると……


「なんだよこれ⁉」

俺は異質な魔力を感じた
黒く、肌にまとわりつくような嫌な魔力
怒りや憎しみに満ちた負の魔力
それが俺のいる所へ近づいていたのだ


「まさか……黒い影か⁉」

バサッバサッ……

何かが羽ばたく音
それはだんだんと大きくなり確実にこちらへ来ている事を物語っていた

そして俺はその姿を見て驚愕した



side out



FAIRY TAIL

「マスター!オズワルトの商業ギルドから速達の手紙と写真でーす!」

「おぉ……どれどれ……なんじゃと⁉
まさか……こやつは…‼」

小柄な老人マカロフは戦慄した
その写真を見たからだ

「マスター?どうなさったんです?
これって‼」

ミラジェーンは手紙を読んだ
そこにはこう書いてあった




黒い影の写真が撮れた
すぐに魔導師を帰還させろ
奴は危険だ
奴とは闘わせるな
もし、闘ってしまったらそいつは


















確実に死ぬ




パサリ……

マカロフの手から写真が落ちた
そこに写っていたのは
目次録にも記されている黒き龍だった



「なんて事じゃ……
まさか奴が今の時代まで生きていたとは……」

「マスター?奴って?」

「大昔に国をたった一頭で滅ぼしたといわれておる伝説のドラゴン
その名は……」





「おいおいマジかよ……なんであんな奴がここに?黒い影ってのはあいつの事かよ……
10年クエスト?ふざけやがって!
こんなの100年クエストでも甘いじゃねえか‼
こいつを倒せってか?」

ギャオオオオオオオオオ‼‼

黒い龍の咆哮が轟く

「「アクノロギア‼」」 
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