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仮面ライダー エターナルインフィニティ

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第八十一話 ワールド学園その十三

 彼のその蛸も握って言った。
「やっぱりいいよね」
「美味しいですか」
「うん、じゃあお寿司の後は」
 それからの話にもなる。
「お茶だね」
「はい、お茶も用意しています」
 日本も海東に応える。
「茶道の場を」
「えっ、茶道なんだ」
「はい」
 それのお茶だというのだ。
「その場を用意していますので」
「いや、お茶っていったらさ」
「あがりだと思われましたね」
「それだと思ったけれど」
「お互いの親睦を深める為に」
 日本は真面目に返す。
「こう思いまして」
「そうか、わかった」
 門矢は日本のその言葉に頷く。
「では祖国さんのその茶道もだ」
「受けて下さいますね」
「是非な」
 そうしたいというのだ。
「お手前を見せてもらう」
「それでは」
「お茶いいよね」
 イタリアも寿司を食べながら言う、右手に軽く持ってぱくぱくと食べている。楽しく味わっているのがよくわかる。
「食後のね」
「正座に慣れることが辛いがな」
「足は崩されて下さい」
 こうドイツに言う日本だった。
「それは」
「いいのか」
「茶道は作法も大事ですが」
 それでもだというのだ。
「楽にされて楽しまれるべきものなので」
「それでか」
「はい、足は崩されて下さい」
 そうしていいというのだ。
「足が痺れているとそれどころではありません」
「日本では剣道部というだけで一時間以上の会合で生徒全員に正座をさせて自分は立っている教師がいるそうだが」
「それは只の愚か者です」
 日本もあっさりと切り捨てる、そうした教師は。
「我が国は問題のある教師が多いので」
「その教師がおかしいだけか」
「それではお話を聞くどころではありませんね」 
 足が痺れてとてもだ。
「会合に出ている意味もありません」
「言われてみればそうだな」
「ましてや自分だけ立っているというのは」
「問題外か」
「人間失格です」
 日本の教師に相応しいと言えば相応しいだろうか。
「情けないことです」
「その通りだな」
 門矢も日本のその言葉に頷く。
「俺もそうした教師は見てきた」
「いるからな、そうした教師な」
 小野寺も顔を顰めさせて応える。
「自分に甘いどころじゃなくてな」
「生徒を虐待する輩がな」
「そうした奴が怪人とかになるんだよ」
「心が既に人間でないからだ」
 それ故にだというのだ。
「怪人になるのも当然だ」
「人間って心だからな」
「どうした姿形であってもだ」
 それが例え仮面ライダーであってもオルフェノクであってもネイティブであってもだ、誰もがである。アギトも然りだ。 
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