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仮面ライダー エターナルインフィニティ

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第八十一話 ワールド学園その十二

「料理のことはとな」
「いや、俺料理は好きだけれどな」
「好きと得意はまた別だ」
 門矢はこのこともわかっていた、それもよくだ。
「好きなことがいいがだ」
「ああ、こいつ料理のレパートリー少なくてな」
 フランスがかじきを食べながら話す。
「しかも味付けを知らないからな」
「そうだな」
「しかしあんたそれもわかるんだな」
「大体わかる」
 知識と直感、この二つでわかるのだ。門矢の知力はこうしたところから来ているのだ。
「この人の寿司を見てみたいと思うが」
「見ない方がいい」
 ドイツはスパム握り、日本が新しく作ったそれを食べながら話す。
「握り飯になっている、日本で言うな」
「そうだろうな」
「俺も見て驚いた」
 実際にドイツもそうだというのだ。
「あれはない」
「おい、何か俺本当にボロクソだな」
「実際に酷いんだから仕方ないだろ」
 フランスがそのイギリスに言う、彼はその天麩羅握りを食べている。
「これの何処がお握りなんだよ」
「だから米使って握ってるだろ」
「御前寿司に酢使うか?」
「えっ、寿司って酢使うのかよ」
「もういいからな、黙って食っていろ」
 フランスはこれ以上言うことを止めた。
「美味いからな、この寿司な」
「確かに日本さんのお寿司美味しいですね」
 光も唸る、その卵の美味さに。
「本当にですね」
「そう言って頂いて何よりです」
 カウンターで握り続けている日本も微笑む、見れば素早い手さばきで注文を受けてから寿司を握っていく。
 ロシアは秋刀魚を食べてから言った。
「秋刀魚もいいね」
「何かお寿司っていっても色々なんだね」
 イタリアはアボガドの巻き寿司を食べている、それもいいというのだ。
「かなりね」
「イタリア君は他に何を頼まれますか?」
「俺?雲丹かな」
 今度はこれだというのだ。
「それがいいかな」
「では小野寺さんは」
「俺は鉄火巻きな」
 それだった。
「それ頼むな」
「わかりました」
「いや、こんな美味い寿司ははじめてだよ」
 小野寺は早速来たその鉄火巻を食べて言う。
「祖国さんだけはあるよ」
「そうそう、僕の世界でもね」
 海東は今度は魬である。
「祖国さんはいいよ」
「私は人気があるのですね」
「だって祖国さんだから」
 これが理由だった、それ以外に理由は不要だった。
「嫌いな訳ないじゃない」
「有り難うございます」
「じゃあ僕は今度は蛸を」
「はい」
 日本は海東にも応えて微笑む、そして。 
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