ソードアート・オンライン~未来を切り開く~
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シェフを求めて…
前書き
また遅れてしまいました
キリトside
エギルの店に着いた
はぁ、いつも通りエギルは酷い商売をしていた
「よし決まった!ダスクリザードの革、二十枚で五百コル!」
酷い…
エギルはごつい右腕を振り回すと、商談相手の気の弱そうな槍使いの肩をバンバンと叩いた
そのままトレードウインドウを出し、有無を言わせぬ勢いで自分側のトレード欄に金額を入力する
相手はまだ悩んでいたが、歴戦の戦士と見紛うほどのエギルの凶顔に一睨みされると…
そりゃ断れないよな…
まあ、エギルは実際、商人であるのと同時に一流の斧戦士だ、攻略にも出てるしな。
商談相手は慌てて自分のアイテムウインドウからダスクリザードの革を二十枚、トレードウインドウに入れ、OKボタンを押した
「毎度!また頼むよ兄ちゃん!」
やっと終わったか。
「うっす。相変わらず阿漕な商売してるな」
ハデスside
「うっす。相変わらず阿漕な商売してるな」
キリトか。
俺はエギルの店でコーヒーを飲んでいた
物売りに来たのか?
いや、それ以外ないか
「よぉ、キリトか。安く仕入れて安く提供するのがウチのモットーなんでね」
うわ、うそっぽいな。
特に後半は
「後半は疑わしいもんだなぁ。まあいいや、俺も買取頼む」
キリトも同じことを考えていたのか?
いやーさすがキリトくん
「キリトはお得意様だしな、あくどい真似はしませんよっ、と…」
キリトはトレードウインドウをだしエギルにだし、エギルはそれを見る。
そして、驚愕の表情に…
「おいおい、S級のレアアイテムじゃねえか。ラグー・ラビットの肉か、オレも現物を見るのは初めてだぜ……。キリト、おめえ別に金には困ってねえんだろ?自分で食おうとは思わんのか?」
「思ったさ。多分二度と手には入らんだろうしな……。ただなあ、こんなアイテムを扱えるほど料理スキルを上げてる奴なんてそうそう……」
オレも食いたいなあ
料理スキルはもうコンプリートしたのになー
お、アスナじゃん。
「キリト君」
キリトは後ろにいる人が誰だかわかってるように後ろに振り向き
「シェフ捕獲」
「な……なによ」
「キリトー!オレも食べたいなぁ!食べたいなぁ!」
俺は振り向きキリトに言った
「うえ!?ハデス!?いつからいたんだ!?」
キリトは驚愕の表情を浮かべながらこっちを向いた
そりゃ驚くよね。
てか気づかないなんて酷いなー
「ねーダメー?料理スキルコンプリートしてるよー?」
「!?!?」
もう一度驚きをもらった
「驚きすぎだろー。てかアスナに構ってやりなよ。」
「あ、そういえば。珍しいな、アスナ。こんなゴミ溜めに顔を出すなんて」
キリトはアスナの方に向き直り言った
キリト…と俺もか、がアスナを呼び捨てにするのを聞いた、アスナのつれ?それとも護衛とかか?とエギルの顔が同時にぴくぴくと引きつる。
だが、エギルの方はアスナの方から、お久しぶりですエギルさん、と声をかけられだらしなく顔が緩んだ
「エギル、きもいぞ」
一応、アスナとエギルも知り合いだったか
アスナはキリトの方に向き直り、不満そうに唇を尖らせた
「なによ。もうすぐ次のボス攻略だから、ちゃんと生きてるか確認に来てあげたんじゃない」
「フレンドリストに登録してんだから、それくらい判るだろ。そもそもマップでフレンド追跡したからここに来れたんじゃないのか」
キリトがそう言い返すと、ぷいっと顔をそむけてしまう。
はぁ、鈍感だな。
アスナも可哀想にまあ、キリトはいろいろと優しいところあるしな。
はぁ、アスナも呆れてるな
「生きてるならいいのよ。そ……そんなことより、なによシェフどうこうって?」
「あ、そうだった。お前いま、料理スキルの熟練度どのへん?」
へえ、アスナも料理スキルあげてたのか。
「聞いて驚き…って。さっきもうでたか、先週にコンプリートしたわ」
「なぬ!?アスナもか!?」
まあ、驚きと言うより呆れか?
スキルコンプリートには時間すげえかかるしな。
「その腕を見こんで頼みがある」
キリトは、アイテムウインドウを他人にも見える可視モードにして、アスナにラグー・ラビットの欄をアスナにみせる。
アスナはそれを見て眼を丸くした
「うわっ!こ……これ、S級食材!?」
「取引だ。こいつを料理してくれたら一口食わせてやる、ハデスもだ」
キリトが言い終わらないうちにアスナは右手でキリトの胸倉をがしっと掴んだ。
そのまま顔を近づけ、数センチの距離までぐいと寄せて、
「は・ん・ぶ・ん!!」
キリトは顔を赤くして頷く
てかオレの分はー
「オレの分もーだから三分の一ねー。それと、お前らそんなに近づいて恥ずかしくねえのか?」
キリトはウインドウを消去しながら振り向き、エギルの顔を見上げ
「悪いな、そんな訳で取引は中止だ。」
「いや、それはいいけどよ……。なあ、オレたちダチだよな?な?オレにも味見くらい……」
「感想文を八百字以内で書いてきてやるよ」
「そ、そりゃあないだろ!!」
「オレが今度、料理振る舞ってやるよー」
アスナはキリトのコートの袖をぎゅっと掴み
「でも、料理はいいけど、どこでするつもりなのよ?」
「ハデスの家でいいんじゃないか?ハデスの家なら料理器具も揃ってるし」
「そ、そうね。」
「ほんとは私の家がよかっなぁ……」小声
「何か言ったか?悪い、聞こえなかった」
はぁ、鈍感
「なんでもないですー!今日はここから直接、ハデス君の家まで行くから、護衛はもういいです。お疲れ様」
アスナは頬を膨らませ、キリトに言い。振り返り、護衛の二人に言う
「ア……アスナ様!こんなスラムに足をお運びになるだけに留まらず、素性の知れぬ奴のご自宅に行くなど、とんでもないことです!それに男二人となんて!」
「この人たちは素性はともかく腕だけは確かだわ。多分、あなたより二十はレベルが上よ、クラディール」
素性はともかくって言われたよ。
「な、何を馬鹿な!私がこんなやつに劣るなどと…!」
「俺はビーターだぜ?お前より強いに決まってるだろ?」
「アスナ様、こいつら自分さえ良きゃいい連中ですよ!こんな奴と関わるとろくなことがないんだ!」
今まで平静を保っていたアスナの眉根が不愉快そうに寄せられる。
いつのまにか野次馬も集まってきていた
「ともかく今日はここで帰りなさい。副団長として命令します」
「んじゃ、いきますか」
俺たちはクラディールともう一人の護衛、エギルを取り残し、オレの家へ向かった
後書き
名前・・・・一ノ瀬 柩《いちのせ ひつぎ》
キャラクター名・・・・hades《ハデス》
性別・・・・男
身長・・・・172cm
髪色・・・・黒
眼の色・・・・黒
スキル熟練度
両手剣1000
双両手剣1000
狂戦士1000
闘争本能850
料理1000
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