ヘタリア大帝国
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TURN68 連合軍の反撃その一
TURN68 連合軍の反撃
「で、こっちは何とかなるかも知れないからな」
「安心してね」
連合国の会合でイギリスとロシアがそれぞれ確かな笑顔でアメリカと中国に言い切る。五つの椅子は今は四つだ。
その席で二人はこう言うのである。
「俺は北アフリカを奪回して頃合を見てオフランスに攻め入るからな」
「僕はこのまま反撃を続けるよ」
「だから御前等もやれよ」
「期待してるよ」
最後の言葉は二人共棒読みだった。そしてアメリカもその二人にこう返す。
「君達は何か調子がいいね」
「全くある」
中国は憮然とした顔で二人に返した。
「こっちは苦戦しているあるが」
「ドクツを破ったのか」
「うん、ちょっと工夫してみたんだ」
ロシアはニガヨモギのことは隠してこう話した。
「それで何とかなったよ」
「モスクワで何をしたんだ?」
アメリカは天然でロシアに尋ねた。
「君はモスクワまで負けっぱなしだったじゃないか」
「それが気になるある」
中国もそのことが気になり言った。
「それが急にだからな」
「モスクワに何があるあるか」
「うん、そのうち君達にも教えてあげるからね」
ここでロシアに何かが宿った。
そしてその何かを漂わせてこう二人に言うのだった。
「その時が来たらね」
「おい、味方だぞ」
イギリスが横からそのロシアに告げる。
「威嚇するなよ」
「僕威嚇なんてしないよ」
ロシアはイギリスには素朴な笑みで答えた。
「今はね」
「今は、かよ」
「まあ今は皆お友達だからね」
ロシアの言葉は今度はアメリカと中国だけでなくイギリスにも向けていた。
「仲良くしようね」
「ああ、とにかく東は任せるからな」
イギリスは内心ロシアに危険なものを感じながらもとりあえずは同盟国としt接した。
「ドクツ軍の主力を頼むな」
「うん。それでベルリンだけれど」
「そっちで頼む」
攻略してくれというのだ。
「俺は西をやるからな」
「それでドクツは東西に分割だね」
「今度は二度と戦争なんて起こせない様にしないとな」
イギリスも今回の戦争の痛手はかなりのものでこう言うのだった。
「植民地もかなり失ったからな」
「皆独立して楽しくやってるぞ」
「喜ぶべきことある」
アメリカと中国はイギリスへの感情を隠そうともしない。
「日本はまあ何とかなるぞ」
「近いうちに反撃開始ある」
「そっちは本当に大丈夫なのかよ」
イギリスは日本に押されっぱなしの彼等には猜疑の目で返した。
「このまま日本の軍門に降るとかはなしだからな」
「よく考えたら君達負けてもデメリット少ないよね」
ロシアは既にこのことも見抜いていた。
「負けても太平洋経済圏に入るし日本君は占領した星域を返還するって言ってるから」
「気のせいある」
中国は強引にそういうことにしてしまう。
「こっちもプライドがかかっているある、大変あるよ」
「けれど国家は保てるし経済圏には入られるからね」
しかし既に真相を見抜いているロシアはさらに言った。
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