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ソードアート・オンライン~未来を切り開く~

作者:白鷹
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閉じ込められたった……

 
前書き
三話目です。 

 

ハデスside

こんにちはハデスです!
メニュー・ウインドウ開いたらログアウトボタンがなかったですはい。

きゃーどうしよー
もしかして、このゲームの仕様だったり?
いやーでもそんなことないかなー?運営の失敗?
茅場がそんな失敗するか?否、するはずがないよなあ。
それにSAOの開発運営元のアーガスは、ユーザー重視ってことだったよなぁ。
んーなんなんだこれ。

まあ、とりあえず、GMコールを…。
反応ないなー、なにやってんだ運営。

んー他にログアウト方法は…ないなあ。
ま、あいつが俺のナーヴギアをはずしてくれればいいけどなあ。

考え事をしてる途中に突然、リンゴーン、リンゴーンと鐘のような音が鳴り響いた。


「は?え?」


突然俺の体が鮮やかなブルーの光に包まれた。
ん?転移結晶?使ってないぞ?


ん?《はじまりの街》か?それに中央広場か
お、キリトとクラインじゃん


「キリトークラインー!」


「ハデス!これどういうことか分かるか!?俺のピザが!」


おいおいそこかよー

「落ち着けよクライン。ハデス、分かるか?」


「このゲームの仕様じゃね?GMコールしても無駄だし、アーガスがこんな失敗するはずない。それにね、茅場がこんな失敗するか?」


「じゃね?って軽いな。」


回りがざわつきだす。
「どうなるの?」
「これでログアウトできるのか?」
「早くしてくれよ」
ざわめきが次第に苛立ちの色合いを増し
「ふざねんな」
「GM出てこい」
等のわめき声も聞こえた。

うるせえ。


「あっ……上を見ろ!!」


突然、そう聞こえた。
反射的にみんなが上を見る。
もちろん、俺もキリトもクラインも。
そしたら異様なものが…
百メートル上空、第二層の底を何かが赤く染めていく
その赤いものには【Warning】、【System Announcement】の文字が。

みんな驚いてるなぁ
そして静かになったな。
空を埋め尽くす真紅のパターンの中央部分が、血の雫のように垂れてきて空中で形を作っていった。

身長二十メートルくらいの、真紅のフード付きローブを纏った巨大な人の姿だった。

ん?茅場か?
顔がないな?ローブの中は真っ暗だな?
そして手袋だけが覗いてでてきた。
体もないのか?

「そろそろ話してくれるかあ?ここに呼ばれた意味をよぉ。」


回りの人達は何を言っているんだ?って顔をしているな。
まあ、すぐわかるさ。









『プレイヤーの諸君、私の世界へようこそ』






みんな意味わかってないな。
やっぱり茅場かな、あいつ。


「おい、茅場だろお前?早く説明しろよ。」




『私の名前は茅場晶彦。今やこの世界をコントロールできる唯一の人間だ』



やっぱりか、隣をみるとキリトがすげぇ驚いていた。
クラインなんて顔が…酷いことに。
まあ、そうか弱小ゲーム開発会社だったアーガスが最大手と呼ばれるまで成長したのは茅場晶彦のお陰だといってもいい。

確か、ナーヴギアの基礎設計もやってた気がした。
すべてこのためか?なんでこんなことをするかねえー




『プレイヤー諸君は、すでにメインメニューからログアウトボタンが消滅していることに気付いていると思う。しかしゲームの不具合ではない。繰り返す。これは不具合ではなく、《ソードアート・オンライン》本来の仕様である』



はははー仕様かー予想通りだな。

「し……、仕様、だと」


クラインが割れてる声でささやいた。
だがまだ、滑らかな低温のアナウンスが続いた。




『諸君は今後、この城の頂を極めるまで、ゲームから自発的にログアウトすることはできない』



この城…か……SAOのことか?
まあ聞いてればわかるか






『……また、外部の人間の手による、ナーヴギアの停止あるいは解除も有り得ない。もしそれが試みられた場合、、、』




少し間が空いた。





『ナーヴギアの信号素子が発する高出力マイクロウェーブが、諸君の脳を破壊し、生命活動を停止させる』





まあ、ナーヴギアなら可能か…お願いだぞ楓(妹の名前)、ナーヴギアとんないでくれよ?
あー後でいろいろいじってメール送るか。

横を見てみると二人とも呆けていた。
まあ、キリトはクラインよりましか。
でもなに言ってんだ?あいつ
命はそんなに軽いもんじゃねえのに…。
木綿季《ゆうき》だって病気と戦っているのに…!くそっ!
今俺は酷い顔をしているんだろう


「はは……なに言ってんだアイツ、おかしいんじゃねえのか。んなことできるわけねぇ、ナーヴギアは……ただのゲーム機じゃねえか。脳を破壊するなんて……んな真似ができるわけねぇたろ。そうだろキリト!ハデス!」



できるんだよ…ナーヴギアなら…
まあ、簡単に言えば電子レンジと同じだな。
十分な出力があれば、ナーヴギアは脳細胞中の水分を高速振動させ、摩擦熱で蒸し焼き二はできるな
キリトが口を開いた。


「………原理的には、あり得なくもないけど……でも、ハッタリに決まってる。だって、いきなりナーヴギアの電源コードを引っこ抜けば、とてもそんな高出力の電磁波は発生させられないはずだ。」


はぁ…


「キリト?内蔵されてるぜ?ナーヴギアの三割はバッテリセルで、できてる。二人とも落ち着いて考えろよ。」


「無茶苦茶だろそんなの!瞬間停電でもあったらどうすんだよ!!」


「落ち着けよ。瞬間停電があれば病院にでも輸送されるだろ。ギアの重さの三割がバッテリセルだって言ったろ?大丈夫だ。」


そしてまた茅場が口を開いた。口はないけど





『より具体的には、十分間の外部電源切断、二時間のネットワーク回線切断、ナーヴギア本体のロック解除または分解または破壊の試み、以上のいずれかの条件によって脳破壊シークエンスが実行される。この条件は、すでに外部世界では当局およびマスコミを通して告知されている。ちなみに現時点で、プレイヤーの家族友人等が警告を無視してナーヴギアの強制除装を試みた例が少なからずあり、その結果』



『残念ながららすでに二百十三名のプレイヤーが、アインクラッド及び現実世界からも永久退場している』



人の命をなんだと思ってんだよ!
ふざけてんじゃねぇよ!!



 
 

 
後書き
また変なとこで終わりましたね。
でも今回は妹の名前がでてきたりー
八巻の木綿季がでてきたりーでした! 
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