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攻殻機動隊 アンブレラ・クロニクルズ

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最終話 裏切

 
前書き
バイオハザードの一は終わったのでとりあえず、区切り。
その後を書くかは、評価次第で( ^ω^ ) 

 
薄暗い通路の中に歩く複数の歩く音が響く。アリス達はクイーンから教えて貰った脱出経路を進んでいた。

マット「此処は何だ?」

カプラン「水道、電気なんかの配管トンネルだ。」

クイーンに教えられた道を進む。だが、幾ら進もうともなかなか出口に出る事が出来ない。そんな状況が続き、ついに不安が漏れ始める。

スペンサー「おい、さっきもここを通ったぞ!さっきから堂々巡りしてる!」

カプラン「クイーンから教えられたルートだ。此処を通るしか無い。」

スペンサー「ふざけるな、そんなの当てに(グイッ!)つっ⁉」

オカンポがスペンサーの襟を掴みフェンスに叩きつける。

オカンポ「・・・いい加減にしろ!化け物は今後ろまで迫ってるんだ!生き残る為には、歩くしかないんだよ。」

そう言われ少し冷静になった様で黙り込んだ。誰もが口にはしないだけで不安なのだ。

呆然としながらスペンサーがフェンスに寄りかかると中から化け物の腕が襲いかかって来た。

(アア~‥)

(ああ~‥)

(うう~‥)

スペンサー「なっ!クソ!(ばっ!)こんな所にもいやがる!」

無数の化け物達は、アリス達に襲い掛かろうとフェンスに押し寄せる。勢いに耐えられなくなったネジが外れていく。

アリス「ダメ、フェンスが保たないわ!」

草薙「全員、パイプの上に乗れ!」

シェイド「少佐!先に上がれ此処は私達が持ち堪える。上から引き上げてくれ!」

草薙「分かった!」

草薙は先上がって皆を引き上げ始めた。カプランを引き上げようとしたその瞬間、勢いに耐えられなくなったフェンスが外れ化け物がカプランの足に噛み付いた。

(ガブ!ぐぐぐ‥)

カプラン「ぐあー⁉」

オカンポ「カプラン!クソ、離れやがれ!」

オカンポはカプランから化け物を引き剥がすが、他の化け物がオカンポの腕に噛み付き肉を噛み千切った。

オカンポ「ぐっ!クソ!」

オカンポは噛み付いて来た奴に蹴りを居れると、空中に飛び上がり少佐の手に掴まる。そして、引き上げられ逃げ切った。


???サイド


現在私は、目的地に向かって歩いている。研究室を抜けてアリス達が進入の為に使った通路に差し掛かった時、クイーンから電脳回線で少佐達の現在状況の連絡が来た。

《" "、アリス達が研究室に着いたわ。時間稼ぎの為に列車に行く為の扉はロックして置いた。》

《・・・随分と早いな。》

《後、貴方に重大な事を話しておくわ。リッカーが逃げ出した。今現在研究室に向かってる。しかも、かなり成長して・・・。》

《それは、面倒だな。分かった。引き続き監視をしろ。》

クイーンと話を終えると" "は、懐から通信機を取り出すとある場所に連絡をした。

《・・・私だ。T-ウイルスを回収した。あと可能性としてだか、実験材料が手に入るかもしれん。回収班を洋館にたのむ。》

《ザザッ・・・了解。》

" "は再び歩き出した。



地下鉄に着き" "はウイルスが入ったケースを探した。

しかしケースは見つからずに途方に暮れていると、此方に近づく気配に気付いた。そこで" "は隠れて様子を見る事にした。

(あれは、スペンサー。)

スペンサーは必ずウイルスを回収するハズ。そして回収した所を始末して奪えば良い。



(リッカー、奴は気づいてない。死んだな。)

スペンサー「なっなんだ・・・ありゃ!?」

(ガァァー!)

スペンサー「ギャアー!(ベキベキ!ブチブチク
チャクチャ・・・。)」

スペンサーは隠れていたリッカーに襲われ死んだ。リッカーは捕食が終わると、此方のいる方を向き雄叫びを上げた。

(がぁァぁぁー!)

《" "。今アリス達が向かったわ。》

(・・・そうか、では早々に終わらせよう。)

そう考えて居ると、リッカーは " "に襲いかかる。

" "は銃を抜き取りリッカーの頭に向ける。

(ダン!ダン!ダン!)

3発打ち込むも、物ともしていない様子で突進して来る。" "はリッカーを跳び越える事で、突進を回避。

空中で体制を立て直して背中に向かって二発打ち込む。

(ダン!)

(ダン!)

その中の一発だけ皮膚を破り中に貫通した。貫通した事でリッカーは苦しそうに唸る。

(グギァー⁉)

「この程度か?、つまらんな。」

(!ガァァァァアァアァァー‼)

リッカーは" "の言葉を理解したのか怒りを露わにしていた。そして、" "に向け舌を飛ばしてきた。しかし" "はそれを掴み取り、引き寄せリッカーの顔面を殴りつけた。

(シューーー!)

(ガシッ!)

(グイッ!)

(バコ!)

リッカーは" "に殴られ、数m吹き飛び壁に衝突して動かなくなった。

「・・・生物兵器と言えども所詮はこんなモノか。」

" "はウイルスを回収しに行こうとする。だが、" "は誰かが近づくのに気づき舌打ちをするとその場を離れた。



・・・サイドEND


アリス達はターミナルに到着した。

アリス「ケースを探さないと!」

アリスとマットはウイルスの入ったケースを探し始める。

カプランは列車に乗り込もうと為ると目の前にレナードが立って居た。

レナード「やあ、遅かったね?」

「・・・レナード!今まで一体どこに!」

「はぐれた後、化け物共に遭遇してね。ターミナルまで来たのは良いけど、次は怪物に襲われっ、てね、」

そう言うとレナードはリッカーのある方に指を向けた。その光景を見て驚きをくせない。何故ならそこにあったのは‥先程まで自分達に襲い掛かろうとしていた化け物の無残な姿だった。

アリス「っ、レナード貴方が倒したの!?」

アリスが問い詰めようて為るとレナードは捲し立てる様に言う。

レナード「それよりも、早く脱出しないと。早くしないと間に合わなくなるよ。」

シェイド「ッ‥‥全員列
車に乗るぞ。ハイブを脱出する。」

アリス達が列車に乗る中、少佐は無言でレナードを見ていた。

草薙「‥‥」

レナード「‥なに?」

草薙「いや、何でも無い。」


草薙はそう言うと列車に乗って行った。全員列車に乗り洋館に向かって走り出した。列車の中では、全員無言だったが列車の屋根から何かが取り付く様な音が列車内に響いた。


カプラン「何の音だ?」

草薙「全員、武器を構えろ。」

全員が武器を構えると、屋根の鉄板が引き裂かれた。

(ダダダダダタ!)

(ダン!ダン!ダン!)

(ダダダダダタ!)

(ダン!ダンダン!)

(ギャアォー!)

カプラン「奴は何処に行った!」

アリス「カプランっ後ろ!」

カプラン「えっ(グルグル!)うわぁー!」

アリス「カプラーン!」

カプランは化け物の舌で巻き取られ外に引っ張り出された。カプランと入れ替わりにさっきの化け物が入ってくる。

シェイド「っ、全員撃て!」

(ダダダダダタ!)

(ダン!ダン!ダン!)

(ダダダダダタ!)

(ダン!ダンダン!)

(ギャアォー!)

化け物は舌を飛ばしてアリスの足に絡め引き寄せ様とした。

アリス「きゃあ⁉」

アリスが引き寄せられない様にしていると、マットがパイプの塊を化け物に向かって叩きつけた。

マット「うおー!」

(ギャア⁉)

そこに草薙はパイプを一本拾い化け物の身体に突き立てた。

草薙「はぁー!」

(ザク!)

(ギャアォー!)

化け物は身体を貫かれてもだえ苦しむ。アリスも先の尖ったパイプを拾い化け物の舌に突き立てた。

(ギャア⁉)

「マット、床を開けて!」

マットが床のボタンを押そうとした時、目の前にオカンポが立っていた。

「‥オカンポ。」

(ガァァー!)

「くっ、オカンポすまない。」

(カチャ)

(ダン!)

マットは、オカンポに銃を向け頭に撃ち込んだ。オカンポは糸が切れたかのの様に、後ろに向かって倒れて行く。そのまま後ろにあったボタンも押されて床の扉が開き化け物は下に落ちて行った。

列車が洋館に到着して、全員扉に向かって走り出した。

アリス「急いで、時間が無いわ!」

何とかハイブから脱出する事が出来た。

アリス「早くマットを治療しないと
!」

シェイド「ああ、そうだな。」

マットを治療しようとすると、いきなり目の前が光に包まれた。

アリス「っ何⁉」



「動くな!」



マット「なっ⁉なんだこいつら!」

シェイド「あのバッチは、アンブレラ社の部隊がなぜ此処に!」

自分達の目の前には、武装された物達が此方に銃を向けていた。レナードはアリスが持っていたT-ウイルスを奪い取り、向こう側に歩いて行った。

アリス「レナード⁉何を!」

レナード「なに‥本来の任務を遂行しようとしているだけだ。」

アリス達はその言葉を聞いて驚愕して居たが、少佐は何処か理解していた。


草薙「‥‥やはり、貴方なのね。」

レナード「‥‥いつから気付いていた?」

草薙「貴方が此処にいたこと。貴方程の人なら潜入しなくても、ハッキングすれば情報は幾らでも引き出せる。

なのに、貴方は3日間もハイブにいた。つまり、貴方は此処に来なければいけない理由があった。」

レナード「理由はそれだけでは、ないのだろ?」

草薙「‥わたしの中のゴーストが囁いたの。貴方だと‥‥」

草薙のその言葉にレナードは昔を思い起こし、少し笑った。

レナード「君は、あの時から何も変わっていないな。知人や同僚で有ろうと相手を疑う君の性格は‥」

草薙「貴方は、変わったわ。あの時よりも‥‥前の方が人間味があったわ。」

アリス「教えてレナード‥‥貴方の任務ってなに?」

レナード「私の任務は、ハイブ内の従業員と特殊部隊の抹殺、T-ウイルスの開発データと試作品の回収。これが私の本来の任務だ。」

マット「それじゃ、最初から俺たちは殺される事が決まってたってことか?」

シェイド「私は‥私達は、こんな奴らの為に‥‥くそー!」

アリス「っ!シェイドやめて!」

シェイドは部下を殺された怒りに、レナードに銃を突き付けた。しかしそれよりも、早くレナードが銃を抜き取りシェイドの頭部に銃弾を撃ち込んだ。

( カチャ)

(ダン!)

(ドサ)

アリス「そんな‥‥」

マット「なんて事を‥」

レナードは銃をしまい洋館を出て行こうとする。そんなウェスカーに少佐は疑問を投げかけた。

草薙「くっ、教えて‥レナード。貴方をそこまで変えて仕舞ったモノは、何?」

その言葉に足を止め、顔だけを此方に向け応えた。

レナード「‥‥“ ”。」


草薙は目を見開いた。

口ずさむ様にレナードが呟くが草薙以外には聞こえなかったのだろう。レナードはそれだけを言うと、再び歩き始め扉の向こうに姿を消した。



「あの三人を拘束しろ!」

マット「うわぁー!」

アリス「マット!っ、きゃあ⁉」

草薙「アリス!マット!くっ、」

草薙は拘束しようとした隊員を蹴り飛ばし、少佐は窓を突き破り逃げた。



森の中を逃げていると
、後ろから誰かが追いかけてきた。

(わたしに追いついて来る⁉レナードか!)

草薙は、反転して銃を相手に向けトリガーを引いた。

(ダダダダダタ!)

相手は木に隠れて回避すると、此方に何かを投げてきた。それが近くに落ちると、強い光と音を放った。

(つっ⁉スタンGか!目が‥)

草薙がひるんでいると、相手はナイフを右手に持ち10mにまで接近していた。

残り5mで視力が戻り、相手のナイフを右足を半歩下げる事で回避そのままバックステップで距離を獲ろうとするが、相手は此れも見越していたのか左手に隠し持っていたナイフを投げてきた。

(ザクッ)

草薙「ぐっ!」

ナイフは見事に少佐の左肩に刺さる。相手は銃を取り出し少佐の足に向けて撃った。

(ダン!)

草薙「ぐわァー‼」

草薙はバランスを崩し倒れる。
相手は此方に銃を向けて引き金を引こうとしている。

(わたしも此処で死ぬのか‥‥)

草薙が死を受け入れようとしていると、上空から公安のヘリが近づいてきた。相手は一瞬、一瞬だけヘリに気を取られた。草薙はその隙を見逃す訳も無く、相手に銃を向けトリガーを引いた。

(
ダン!ダン!ダン!ダン!ダン!ダン!)

しかし相手は人間離れした動きで全てを避け切る。一度少佐を見るが直ぐに視線を外し森の中に消えて行った。

《少佐、大丈夫か!》

《‥バトーか、肩と足をやられた。直ぐに回収してくれ。》

草薙はバトーによって回収されヘリに乗った。




アンブレラ本部内の通路を歩いていると、目の前からエイダが現れた。

エイダ「よかったの?レナード。あいつら逃がして。必ずあいつら、貴方の野望の障害になるわよ?」

レナード「フッ‥その程度で止められる程、私の野望は甘いモノじゃないよ。」

レナードがそう言うとするとエイダは微笑みながら言った。

エイダ「フフフ‥‥安心して貴方の
野望はわたしが叶えてあげるわ。」

レナード「‥期待せずに待っていよう。そう言えば、君はは少佐と戦ったらしいね。どうだった?」

さっきまで期限良く話していたが、草薙の事を聞いた途端に不機嫌そうに言葉を吐いた。

エイダ「‥たいしたことなかったわ。アレが貴方のお気に入りなんて、正直信じられないわ。ねぇ‥あいつの何処が良いの?」

レナード「少佐は特別、ゴーストに愛されてるからね。」

エイダ「‥‥そのゴーストって何?なぜ貴方はゴーストにこだわるの?」

エイダの問いかけに、一瞬歩みを止めると再び歩きだし話し始めた。

レナード「あらゆる生命・物理・複雑系現象に内在する霊的な属性、現象、構造の総称と言われているが、僕は違うと思っている。思うにゴーストとは‥‥



レナードは、会話を区切ってから
話した。



‥‥世界の意識だと僕は思っている。

だからこそ、1人の人間として‥‥

この世界がどの様な道をたどっていくのか‥‥」



物語、コレで全てが終わった訳ではない‥‥

これは、一つの序章にすぎない‥‥



END 
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