混沌の魔術師と天空の巫女
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第5章 X791年編
真の悪(ワル)ケツプリ団
とある列車にて・・・
「はぁ!!」
ドスン!
「ぐわぁ!!」
バタン!!
「よし!」
「ほぉ~。中々やりますねぇ。」
俺をそう言ったのは今日の依頼者である。
今日は依頼者のボディーガードと列車にある金塊を守る事である。
俺は依頼者を守ることに専念し、金塊はウェンディ、ミント、シャルル、
それとナツさんとルーシィさん、ハッピー達に任せました。
「しかもこのバリアーの様なものも中々だね。」
俺は依頼者に一応妖精の球を囲っておいたのだった。
「この人達はどうします?」
「縛っておいてくれ。」
「わかりました。」
俺は縄を出し、襲ってきた連中を縄で縛っておいた。
「(ウェンディ達は・・・大丈夫かな・・・?)」
俺は心の中でそう思った。
一方、列車内に・・・
「う、うぅぅ~!うぅ・・・」
バタン!
駅員が何者かにより気を失ってしまい、その場に倒れた。そこには3人の悪党がいた。
「ふっふっふっふ・・・。」
「あはっはっはっは・・・。」
「えっへへへへ・・・。」
「よし、野郎ども!気合を入れるぞ!!」
「「へい!」」
「なんてたって、俺達は大強盗!」
「「「ケツプリ団!!!!」」」
こいつらの目的は貨物の中にある金塊を貨車ごと盗む事である。
「よし、あれが貨車だ。」
3人組は目的の貨車の前の貨車の方へ移動し、それの貨車を見ていた。
「へへへ。お宝まで、もう一歩でやんす。」
「念密な計画には抜かりがねぇ・・・」
「ぬおぉぉぉ~・・・!!!」
「「「うおおおっ!!!」」」
ナツが出すもの出していたのを見て、3人組は一旦隠れた。
「ななな、何なんだアイツは!?あそこで何をしているんだ!!?」
「どうするんでござんすか!?」
「計画変更ですか?」
「いいや慌てるな。真の悪に計画変更はない。こんな時こそ、真の悪知恵が働くんだ。
いいかお前ら、俺が奴を引きつけてる間に、貨車を偵察して来い!」
「「ラジャー!!」」
リーダーの男は外へ出た。そのままナツに近づいた。
「大丈夫か!?しっかりしろぉ!!」
その隙に子分達はコソコソと、目的の貨車へ移動した。
「どうした、乗り物酔いってやつかぁーい?」
「まあまあ・・・誰だか知らねえけど、少し、楽になったよ。
おっさん、見ず知らずの奴を心配してくれるなんて、いい奴だなぁ。」
「っ!?いい奴・・・!!」
「だってよぅ・・・そこにいる連中、俺が乗り物酔いするのわかってて、
こんな仕事を受けるからさぁ・・・。」
ナツはそう言った。ちなみに、ウェンディのトロイアが効かないのは何故かと言うと、
シャルル曰く、何回もトロイアを使ったせいで、どうやらトロイア慣れしてしまったと言う。
「仕事?一体どんな仕事だ?」
「ああ、俺達この貨物の警護をしてんだ。
あと、ここにはいねぇけど、依頼人の護衛をして奴がいるんだ。」
「ほぅ、仲間が警護ねぇ・・・。」
「ここから中が覗けそうでやんす。」
「そぉーっと、そぉーっと・・・」
かちゃ
「ケツはうち」
「ウェンディー、あまり気にしちゃあダメだよぉ。」
ハッピーが暗くなっているウェンディにそう言った。
「・・・ダメね、これは。こうなると、コージがいない限り無理だわ・・・。」
「コージは依頼主の護衛の方にいるしねぇ~・・・。」
シャルルとミントがそう言う。
「ナツも酔うをまかしてるんだから、この依頼下りてもよかったのにね。」
「ルーシィ、何で誘ったの?」
ミントはプルーを出し、担いでいたルーシィに聞いてみた。
「だってあいつ、すごく暇そうだったし・・・」
「プゥ。」
「でも、肝心な時に魔法が使えないんじゃ、私は魔導士失格ですよ・・・。」
「そりゃあ、落ち込み過ぎ!!」
「「魔導士!?」」
驚く手下の2人。
「わかるぞ、兄ちゃん!仲間とうまくいかない時ってぇのは、何かと辛いもんだ。
特にそれがリーダーの立場となると・・・」
「わかってくれるのか、おっさ・・・んおぉぉ・・・!!!」
ナツはまた吐いた。
「おーいおい、大丈夫かよ~。」
「「兄貴!」」
「うわぁ!!びっくりした~!!」
突然2人の手下達が戻って声をかけて来たので、驚いてしまったリーダー。
「中に人がいるでござんす。」
「知ってるさ。貨車の荷物を警護してんだな。」
「どうやらそいつ等魔導士みたいでやんすよ。これと同じマークをつけてたでやんす!」
手下の1人がナツの肩にあるギルドマークを指でさした。
「てことは、こいつ等ギルドかよ。そいつは少し厄介だな・・・。」
「あぁ~!!もう何も出ねぇ!!!」
「「「ああぁ~!!!」」」
ナツが突然立ち上がり、3人は驚いて悲鳴を上げた。
「って、あれ?増えてる?」
ナツはその場にいた3人に気がつく。
「だはははは!!こいつらはおじさんの仲間だよ!!!!
みんな親切な奴らで、兄ちゃんを解放しに来たのさぁ~!!!」
リーダーはそう言い、誤魔化し、ナツの背中を軽く叩く。
「困った人ほおっておけないしょうぐんなんだ~。」
「うわぁ~。みんないい人なんだなぁ。ううぅ!!う゛ぉぉぉっ!!!」
ナツはまた吐いた様だった。
「兄ちゃん、負けんな!!いい人みんなが応援してるぞ!!」
そう言った後、3人は顔を合わせ、笑っていた。何かをしようとするような・・・。
トントントン
「あ。」
「ん?」
「は~い。」
「返事しなくていいわよ。どうせナツでしょ?」
「あ、そっか。」
「ナツ、入っておいでよ。」
「元気になったのかな?」
「鈍いから、魔法が掛かるのに時間がかかったのかも。」
「ナツさん、どしたんです、か!?」
ウェンディが扉を開けると、先程のリーダーがナツを抱っこしていた。
「どもー!」
「「おっ邪魔しまーす!」」
「あの・・・どちら様ですか・・・!?」
ウェンディは3人の格好に唖然となり、そう言う。
「ちょっくらごめんなさいよ。」
「うふふふ~。」
「ちょっと!ここは関係者以外立ち入り禁止なんですけど!!」
「いやね、この兄さんがさ。ここのとこんでぶっ倒れてさ。」
「ええ!!?」
「倒れてた!!?」
リーダーのその言葉に驚くウェンディとルーシィ。
「あらら、これは重傷ねぇ。」
「だねぇ~。」
「まったくもぅ・・・。」
「ナツさん・・・」
「ナツ~、しっかり!」
ルーシィ達はナツを見て、そう言った。
「にぃ!」
リーダーの眼が光り、それと同時に部下の2人は貨車内の横の扉を開けた。
「わぁ!?」
「何だぁ!?」
驚くルーシィとハッピー。さらにリーダーは素早く、ウェンディの手首を握り、後ろに回った。
「きゃあっ!!!」
「む!!ウェンディ・・・!!!」
何かウェンディに危機が・・・!!!
「でりゃあ!!!」
「はぁ!!」
ドスッ!!
「ぐわぁ!!!」
「(大丈夫よな・・・ウェンディ・・・。)」
俺は戦いながらも、心の中でウェンディの心配をした。
しっかし・・・
「(こいつら・・・相手にならねぇ・・・。)」
相手が弱すぎる・・・いや・・・・・・今の俺が強すぎるのか・・・?
一方、ウェンディ達は・・・
「動くんじゃねぇ!!この譲ちゃんがどうなってもいいのか!」
「おお!さすが兄貴!!」
「まさに真の悪ぅ~!!」
「真の悪?アンタ達、この貨物が目的で!!!」
「そうとも!魔導士なんざ怖くねえ!俺達は真の悪・・・」
「「「大強盗!ケツプリ団!!!!」」」
3人はケツをなぜか夏を中心に向け、そう言った。
「「「「「・・・・・・・・・。」」」」」
ルーシィ達はただ唖然となるだけであった。
「何してんの・・・?」
「格好悪・・・。」
「ダサい。」
「というか、ナツが完全に空気・・・」
「ええい!黙れ!!!野郎ども、パワーを溜めろ!!!」
「「おう!!!」」
そう言うと、3人を欠を左右横へ動かす。
「「「プリプリプリプリプリプリプリプリプリプリプリプリプリプリ」」」
「ちょっとアンタ達・・・何してんの?」
「さらに格好悪い・・・。」
「超ダサい・・・。」
「オイラ、吐きそう・・・。」
ルーシィ達はそう言う。
「いいか!この貨物はケツプリ団が頂いた!!お前等全員、飛びおりて貰おうか!!」
リーダーがそう言うのであった。
「バカな事言わないで!!誰がアンタ達悪党の言う事何か・・・」
「そんな事言ってる立場か?」
「ルーシィさん・・・」
奴らには、人質であるウェンディがいるのである。
「こらぁ~!ウェンディを人質にしたらコージが怖いわよ!!!」
ミントはそう言う。
「大丈夫よウェンディ。」
「絶対助けるから!!」
「汚いのは恰好だけじゃないから!!」
ルーシィ達はそう言う。
「さぁーてどうする?降りるのか?降りねぇのかぁ!」
「せい!」
「さぁ!」
「さぁさぁさぁ!!!」
「「「さぁ!!!!」」」
3人は一か所に集まって来た。横一列となって。
「チャージ完了!いくぞ!!ケツプリ奥義!!!」
「「「「!!?」」」」
「ガスケツ!!」
「プリプリ!!」
「エクスタシー!!」
3人のケツに黄色い雷の様な物が現れ、三角形を作った。
「「「「っ!!!!!」」」」
ルーシィ達はイヤな予感がした。それは正解であったかもしれない。
ぶぅぅぅっ!!!!!!
強力な屁が出たのであった。屁は貨物の窓を全て割った。
さらに・・・
ドスーン!!!
「うわああああっ!!!!」
「うあああああっ!!!!」
「ぎゃっびぃぃぃん!!!!」
「ぎょええええええ!!!!」
ルーシィ達は貨物から落ちてしまった。しかも下は川であった。
「みんなぁーーーー!!!!」
ウェンディは鼻をつまみ、そう言った。列車はさらに加速したのだった。
「鼻がまがる!臭いが服にしみこむ!!お肌が荒れる!!!てか落ちるぅぅぅぅっ!!!!」
「んな事で・・・!!!」
「止まるもんですか!!!」
「だよ!!!」
ハッピー達は翼を出し、ルーシィを助けた。
「3人とも、ありがとう!」
「ああ・・・ダメだあ!!!」
「鼻の中に臭いが残って力が入んない・・・。」
「オイラも・・・」
「ちょっとヤダ・・・落ちるのよぉぉぉぉぉっ!!!!」
ルーシィ達はそのまま川へ落ちたのであった。
貨物の方では・・・
「う~ん・・・。」
先程のへのせいで気を失っていたウェンディが目を覚めた。しかし目の前には・・・
ぶりぃぃ!
「っ!!」
ケツがあり・・・
ぶりぃぃ!
「っ!!!!」
右にも・・・
ぶりぃぃ!
「っ!!!!!!!!!」
左にもケツがあった。しかしよく見ると、この3人は今、なぜが倒れていたままであった。
「あれ?みんなは・・・?」
ウェンディはルーシィ達がいない事に気がつく。
「プゥ・・・プーウ。」
「プルー!無事だったんだね!!」
「プゥーン!」
プルーが荷物の横に隠れており、ウェンディはそれに気がつく。
「ナツさん!起きてください!!」
「ぁ、ぉーーーーぅ・・・。」
ウェンディはナツを起こそうとするが、ダメであった。
「もしもーし。」
ウェンディは倒れていたリーダーを揺らして起こしてみた。
「・・・っ!」
リーダーが目を覚ますと、目の前にプルーがいた。
「プゥ・・・プーウ。」
「・・・・・・。」
リーダーはそのままプルーを見た。
「この・・・何なんだ、コイツ・・・?」
「プルーっていう星霊ですよ。」
リーダーの言葉にウェンディはそう言う。
「う~!妙に可愛いぜ・・・。荒んだハートの悪な俺には刺激が強ぇ~。」
「あ・・・あの・・・」
「っ!!子分A!子分B!起きろぉ!!!」
「う~ん・・・。」
「臭いッス・・・。」
どうやらこの3人、自分達が出した屁で気を失っていた様だ。
「見ろ!見ろぉ!!星霊だとよぉ~!!初めて見るじゃねーかぁ!!!!」
「「星霊!?」」
リーダーの言葉に驚く2人の子分。
「可愛い~!」
「癒される~。」
「愛らしい~。」
プルーを見て、こいつらはそう言う。
「あー・・・あのぉ・・・。」
「「「はぁっ!!!」」」
「おおっと~!真の悪とした事が、取り乱してしまった!!!
気合を入れ直せ!!腕立て23回!!!」
リーダーは2人の子分に向かってそう言った。
「俺等がやるでござんすか!?」
「中途半端な回数ッスねぇ。」
「ええい!いいからやれぇ~!!!」
2人の子分は、結局腕立て伏せをやる事となった。
「いーち、にー、さーん、よーん・・・」
「(みんなはきっと大丈夫。私が金塊を守らなきゃ!!
それにお兄ちゃんにできるだけ早く力になりたい・・・!!!)」
ウェンディは心の中でそう思い、行動を開始した。
「これから、どうするつもりですか?」
ウェンディはリーダーにそう聞いてみた。
「知れた事、この金塊を頂くだけよ!お嬢ちゃん1人で守れるかな~?」
「プルーもいます!!」
ウェンディはプルーを担いでリーダーに見せる。
「だはぁ~・・・ぶるぶるぶる!!!お前らにはまだ人質としての使い道がある!!!
余計な手出しをしたら・・・」
ぶりぃぃ!!
「コイツはどうなるかなぁ~?」
「うぅ・・・!!」
リーダーはナツの頭の上に座り込んでそう言った。
「兄貴・・・」
「腕立て終わったッス・・・。」
2人の子分を息を荒れながら、そう言った。
「よぉーし、休んでる場合じゃねぇ、子分B!仕事に掛かれぇ!」
「へーい!」
子分Bはある物を出した。
「パッパカパァーン!」
それはダイナマイトだった。
「爆弾!!?」
驚くウェンディ。奴等はダイナマイトを連結部分に置き、ダイナマイトの導火線に火を付けた。
「ひひひ~!」
ドォーン!!
ダイナマイトは爆発し、連結部分は破壊された。
「大!!」
「成功でありんす!!」
ガラァ!!
「ああ!!貨物がぁ!!」
気絶させられていた駅員がやって来たが、もう遅かった。
「だーっはっはっはぁー!金塊は俺等ケツプリ団が頂いたぁー!!!」
「「さらばだぁー!!」」
「推進力よぉーい!」
リーダーがそう言うと、3人は横一列になり、ケツを列車が行く方向へ向ける。
「ガスケツ!プリプリ!エクスタシー!!文字通り!!!!撃てぇ!!!!!!」
ぷぅぅぅっ!!!!
強力な屁がまた出て、列車とは反対方向へ貨物は移動した。
一方、ルーシィ達は川へおち、服の臭いを落していた。
「ねぇ、あれぇ!!!」
「「「ん?」」」
ぷぅぅぅっ~!!!
そこには1つの貨物が逆方向へものすごいスピードで行くのが見えた。
「3人とも、追いかけるわよ!!!」
「鼻の中も綺麗になったしね!!」
「追いかけよぉ~!!」
一方、貨物では・・・
「見たかギルド!見たか魔導士!ケツプリ団に、不可能はないのだぁ!!!」
「でも結局、これすぐに止まっちゃいますよねぇ。
その度に、さっきのガス、噴射しちゃうんですか?
それに何も持ってないみたいですけど、これだけの荷物、どうやって運び出すんですか?」
「っ!!!!!!!!」
ウェンディの言葉にそれに気がつき、驚くリーダー。
「まさか・・・考えてなかったー・・・なんて事はないですよね・・・?」
「「え?」」
子分2人はリーダーの方を見る。さらに貨物が止まった。
「止まっちゃったでござんすね!!」
「どうするんすか、兄貴!?」
「ふふ・・・ふふふふ!だはははは!!!この俺様が、何も考えてなかったと思うかぁ!!!
俺達の腕っ節があれば、出来ない事は何も・・・ない。」
最後の「ない」だけは声が小さかった。さらに腕の筋肉も小さかった。
「ていう事は・・・!!!」
「頼りになるのは・・・己の足腰・・・!!」
バキィ!!
「あっ・・・!」
ガシン!バキィ!!
「ああぁ・・・!!!」
どうやら骨が折れた様だ。腰と足が・・・
「ああああああぁぁぁぁぁっ!!!」
「「兄貴!!!」」
「大丈夫ですか!!?」
ウェンディは心配になり、リーダーに近寄る。
「大丈夫な訳ねぇ!!!」
相当な痛みである様子。
「だったら・・・!!」
ウェンディは何と、リーダーに治癒魔法をかけたのだった。
「嬢ちゃん・・・。」
「私、治癒魔法が得意なんです。痛みが、少しでも和らぐといいのですが・・・。」
ウェンディは集中し、リーダーの腰と足の治癒を掛ける。
「兄貴、どうでやんすか?」
「おお・・・!すぅーっと痛みが消えていくみてぇーだ。」
「この嬢ちゃん、ただ者じゃないッスね。」
治癒が終わり、リーダーは起き上がった。
「ありがとうよ、嬢ちゃん。楽になった。」
リーダーはウェンディに俺を言う。
「よかったぁ~。」
「「ほう。」」
ウェンディと子分2人も一安心する。
「でもよぉ~、今だけの力があるんなら、
こっちの兄ちゃんにも魔法をかけてやりゃあ、いいじょねぇ~か?」
リーダーはそう言う。
「ダメなのです・・・。酔い止めの魔法があるんですけど、
掛け過ぎて、逆に効かなくなっちゃって・・・
私、もっとレベルの高い魔導士ならなくっちゃ・・・」
ウェンディは暗く、涙を少し流し、そう言う。
「嬢ちゃん・・・!苦労してんだなぁ~。」
「「うう・・・。」」
3人とも、これには少し涙を出した。
「そんな事ないですよ。妖精の尻尾のみんなはとてもいい人達です。
私、このギルドに入って、良かったと思います!!」
「「健気ぇー!!!」」
「いつかは・・・私、お兄ちゃんがいて・・・そのお兄ちゃんに役に立ちたいんです!」
「「お兄ちゃんっ娘かぁ~!」」
「こんな可愛い妹持つ兄は幸せだなぁ~。」
「でも、皆さんだって、あんまり悪い人には見えませんよ?」
そのウェンディの言葉にリーダーが・・・
「ああーっとと!!助けて貰っているのも何だがぁ~、
真の悪にはその言葉は、最大の侮辱ってもんよぉ~!
いいかぁ!真の悪っていうのはだなぁ~・・・」
「それより、どうやって荷物を運ぶのか、考えた方がよくないですか?」
「・・・っ!」
ウェンディの言葉にリーダーは変な顔になっていた。
「この子の言う事は最もでやんすよ。」
「どうやって運ぶんスか?」
「でぇーい!!子分ども、集合ぉーーー!!」
「「へい!!」」
リーダーと子分達は話し合いをする事となった様である。ひそひそと・・・。
「(しっかりしなくちゃ・・・
こういう時、お兄ちゃんやナツさん達ならどうするんだろう・・・。)」
ウェンディは頭の中でそう考える。
「(・・・そうだ!)」
そして思いついた。
「あの~皆さ~ん。」
「「「うわあああっ!!」」」
突然ウェンディが声を掛けてきたので、驚く3人。
「何だ!!?」
「びっくりしたでござんす!!」
「もし皆さんが、どぉーしても金塊が欲しいと言うなら、
私が依頼人に話して、ちょっとだけ分けて貰えるよう交渉してあげます。」
「ええええーーー!?」
ウェンディの言葉に驚くリーダー。
「いいんすか、そんな事してぇ!!?」
「その代わり、約束してください。二度とこんな悪い事をしないって。」
「ああ~・・・それはちょっと・・・。」
「じゃあ金塊は諦める事です。」
「「そんなぁ~!」」
「もし、約束してくれるのなら、私がこの貨車を動かします。」
「できるのでやんすか!?」
「はい!さっきの皆さんのガスのやり方なら、私にもできそうです。」
「嬢ちゃんがガスケツエクスタシーを決めるんスカぁっ!!?」
「あああ・・・違います!!!/////////////////////」
ウェンディは顔を真っ赤にしてそう言った。普通に考えて、それはないだろ・・・。
「よし!嬢ちゃんの話に乗った。」
「「えええ!!?」」
リーダーの言葉に驚く2人の子分。
「子分ども、集合!」
「「へい。」」
「いいかぁ~、ここはアイツに乗ったふりをするのだ。
真の悪はちょっとだけの金塊で満足するわけねぇーだろうよぉ。
アイツを安心させて、隙をついて全部頂くのさ。」
「さすが兄貴!」
「真の悪は頭の回転が違うッスね!」
3人はそんな話をした。
「さぁーって嬢ちゃん。動かして貰おうかい!」
一方、コージは・・・
「何だと!?」
俺は駅員さんから話を聞いていた。どうやら依頼された護衛の貨物が切り離された様だ。
「誰かが外したか!!」
依頼主は貨車の中におり、まだ気がついていない。
「(やっぱり、あれをナツさん達と一緒に置いとけばよかったな・・・。)」
俺の新しい闇の魔法の中で、すごいものがあるんだよなぁ・・・
ま、こうなっては仕方ないか・・・。
「どうもありがとうございます!」
「あ、ああ・・・。」
俺は今1番の貨物へ行った。
「本当だな・・・。」
護衛の貨物がない・・・。
「(ウェンディに何かあったら・・・!!!)」
俺は翼を出し、急いで貨車を探しに行った。
一方、ウェンディは3人のあいつらと一緒に、貨車の上にいた。
「ガスケツじゃなかったら、どうするんでやんすね?」
「さぁーなぁ。あんな小っこいなりして、ギルドマークを付けた魔導士でござんしょ?
とんでもない魔法を出すとか?」
「お手並み拝見といこうじゃねぇか。」
「それではいきます。」
ウェンディは息を大きく吸った。
「天竜の・・・咆哮!!!!!!」
ウェンディは天竜の咆哮を放った。貨車は列車の言った方へと走った。
「「「うわああーー!!」」」
「なんじゃぁー!?」
「なんじゃこりゃー!!?」
驚く3人。貨車はルーシィ達が落ちた所も素通りした。
「みんな!」
「この魔力は・・・!」
「ウェンディだわ!!ハッピー、急いで!!」
「あいさー!!」
ルーシィ達は貨車を追い掛けて行った。
「どうですか?これで一気に遅れを取り戻せると思うのです!。」
ウェンディは3人に向かってそう言った。
「嬢ちゃんもしかして・・・滅竜魔導士って奴か・・・!?」
「ええ・・・まぁ・・・。」
「「「姉御と呼ばせていあただきまーす!!!」」」
「え・・・?」
3人の言葉にキョトンとなるウェンディ。
「こんな凄ぇお方にあったのは初めてだ!
ケツプリ団の仲間・・・いやさ!女神と呼ばせてくだせぇ!」
「「うええー!!?」」
リーダーの言葉に驚く2人の子分。
「ついでには、この・・・・・・ケツプリ団のユニフォームを着ていただきたーい!!」
リーダーはどこから出したのかは知らんが、
ウェンディぐらいのサイズのケツプリ団のユニフォームを出した。
「そーすりゃあ俺達、」
「わぁ!」
リーダーはそれをウェンディに渡した。
「どこまでもついて行きます!!」
「私の方が、『うええー!?』何ですけど・・・!」
「子分ども、集合!」
「「へい!」」
3人はまた何かを話しだした。
「女神って本気でござんすか!?」
「本気も本気・・・超本気・・・なーんてな!
あの凄ぇ魔法使える奴なら、味方にするのが1番だ。
うまく利用して最強の味方にするのよ!」
「さすが兄貴!」
3人はそんな話をしていた。
「(どうしよう・・・こーなったら、とことん味方の振りをするしかない!
ここは・・・私が頑張らなきゃ!!金塊を守れるのは私しかいないんだ!!)」
ウェンディは・・・決断した・・・。
「つまりだな、これが・・・」
「あの・・・/////」
ウェンディの声に3人は振り向いた。
「「「うわーーー!!!」」」
そこには、ケツプリ団のユニフォームを着たウェンディがいた。頭には猫耳っぽいのがある。
「あー!可愛い!!」
「よかったス!!ケツプリ団やって、最高の瞬間ッス!!!」
「女神になっていただけるんですね!?」
「はい。」
「ならば!まずはこのポーズから!!俺達は大強盗!」
「「「「ケツプリ団!!!!」」」」
ポーズも決めちゃいましたね・・・(汗)
キィィ・・・
「止まりましたッスよ!!」
「女神様、出番です!」
「はい!天竜の・・・」
「待ったぁ!!」
「っ!!」
「「「!!?」」」
ルーシィ達が到着した。
「ナツさんは中に!!」
「OK・・・て」
「「ええ・・・。」」
「ウェンディ、それ・・・」
「何のコスプレ?」
「ウェンディ、その格好は何・・・?」
「ひぇ!これは・・・その・・・!!」
「アンタ達、ウェンディに何したのぉ~!!!!」
「事と次第によっちゃあ、喉笛を噛み切るわよぉ!!!」
「コージが起こると大変な事になるわよぉ~!!」
ルーシィとシャルルから怒りの炎が出ており、ミントはそのまんまの事を言った。
ハッピーは貨車の中に入り、ナツの所へ行った。
「だぁ~!!女神様、助けて下せぇ!!!」
「ここは、抵抗しない事で・・・」
「「「ええ~!!!」」」
「当たり前だろぉ~。」
「「「っ!!!??」」」
「テメェら、ウェンディに何をしたぁ・・・!!!!!」
俺は切り離された貨車を見つけた。
そこにはウェンディが何とも可愛らし・・・ううん、酷い格好をさせていた。
同じ格好であるこいつ等が原因だろうな・・・!!!!
「やっちゃってコージ!」
「そいつらウェンディにそんな格好させただけじゃなくって、人質にもしたよぉ~!!」
「コージ君、思いっきりやっちゃって・・・!!!」
「みんな落ち着いて!!お兄ちゃんも!!!!」
「ウェンディに手を出した奴等を許さん!!闇の巨手!!!」
俺は闇の巨手でこの3人どもを捕まえた。
「「「ぎょえええええ!!!!」」」
「おい、お前等・・・」
「ナツ!!」
「事情は全部話したよ!!!ウェンディ、悪党どもに脅されてるんでしょ?」
「ああナツさん、これからこいつ等に止めをさします。」
「さしちゃダメよ!!!それに脅されてません!!!」
「お前等、俺にあんなに親切にしたのは、泥棒だったからか・・・!
よくも騙しやがったな!!!」
ナツさんの怒りの表情と、手には炎が出ていた。
「よぉーし!覚悟はできたよな?」
俺は手に闇を出す。
「ええぇぇ!!」
「「ひぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!」」
「火竜の・・・」
「闇竜の・・・」
「「鉄拳!!!!」」
ドーーーン!!
「「「うわああああああああああああああっ!!!!!!!!!!」」」
悪党どもは星となった。
「勝手にしちゃダメだよ!!!」
ウェンディがそう言う。
「あの人達、そんなに悪い人達じゃないとおもいますよ・・・。」
目的の駅にて・・・
「よいしょ!!!」
俺は妖精の球で貨車を運び、目的の駅に着いた。
列車も同時についていたのでセーフだった。
「ついたか・・・おおお!!!」
ナツさんはものの見事に酔っていた。
「むっ!これは何があった!!」
依頼人が来て、貨車のありまさを見てしまった。
「貨車はこうなりましたが、金塊は全て無事です。」
俺がそう言った。
「ふーむ・・・ま、金塊が無事ならいいでしょう。」
依頼主はそう言った。
「ふう。」
「あのガスケツ許すまじ!」
「まったくだ!!!」
こうして、俺達の依頼は無事終わり、依頼料も貰った。
夜、線路に走るトロッコがあった。
「「えっほ、えっほ」」
あいつ等であった。
「ケツプリ団は負けねぇ!真の悪を極めるまで、突っ走って行くだけだぁ!!」
「おおお!最高に渋いッスう~!!」
「どこまでもついて行くでざんすぅ~!」
「いくぞぉ!!ガスケツ!プリプリ!エクスタシー!!」
ぷぅぅぅぅっ!!!!
「よぉーし!!このまま真の悪まで、一直せーーーん!!!」
ガシィン!!
あまりにも、強力すぎる屁でのスピードで、
カーブの所で曲がる事ができず、そのまままっすぐ、高く飛んでいった。
「「「またしても、信じられなぁーーーーーーい!!!!」」」
後書き
どうも、白鋼です。このいくつかの話、特に最後のセリフ、
アニメではあまり聞き取れなかったので最後は思いつきで出しました。いかがでしたでしょうか?
次回もお楽しみに~!!
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