| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

ガールズ&パンツァー もう一人の転校生

作者:stk
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

鹿島女子学園vs多治見大付属高校

 
前書き
皆様。お久し振りです。
静岡県のとある高校に通っている作者です。
今回の更新は特例として1日早いです。
ですのでミスが多い可能性があります。
見つけた場合は作者にご報告下さい。
よろしくお願いします。 

 
「これより準決勝第二試合を開始する。両校あいさつ。」
審判からの開始の言葉から第二試合は始まった。
鹿島女子学園は大洗女子学園同様に茨城県に存在している。
茨城県には戦車道が存在する学校はこの二校しかない。
「それでは貴校の健闘を祈ります。」
そう言って鹿島女子学園の隊長が頭を下げた。
鹿島女子学園は全国的に数少ないお嬢様学校の1つである。
だが戦車道選択者からはお嬢様らしさが微塵も感じられない。
もっと言うならば気高いのである。
「私たちも戦車道の名門と言われたことが有りましたので手加減はしませんから。」
多治見大付属高校はサンダース大付属高校と姉妹校になっている。
実力はサンダース付属高校に近い。
使用している戦車もサンダース付属高校と同じでアメリカのシャーマンなどである。
「「移動。」」
両校の隊長が移動を指示した。
ちなみに鹿島女子学園が使用している戦車はロシアのTー34などを使っている。
市街地戦は両校とも経験が少ない。
でも戦闘慣れをしているのは鹿島女子学園の方だ。
鹿島女子学園は月に一回の大学戦車道の練習試合に参加している。
結果もそこそこ良い。
今回見に来たのは私とみほの二人。
理由は昨日の約束で一緒に作戦を考えるため。
「梨華。今日の対戦は鹿島女子学園が勝つんだよね?」
「多分ね。多治見大付属高校は勝てないんじゃ無いかな。」
私は鹿島女子学園が勝つと思っている。
私も当たることなら鹿島女子学園がいい。
だってやりがいがあるんだもん。
「梨華。始まったよ。鹿島女子学園ってどこにいるか分からないけど。」
「鹿島女子学園は徹底的に大狩流の戦い方をしてるから隠れてるんだと思う。」
鹿島女子学園は大狩流の模範とも言える学校だし。
「あっ。多治見大付属高校がもう一両行動不能になってるよ。」
あっ、本当だ。
でも鹿島は何処から狙ったのかな?
「また一両。多分あの陰からだよ。」
私は望遠鏡を使ってみほの言ったところを確認した。
そこにはみほが言った通り鹿島女子学園の戦車がいた。
って言うか流派が違うみほが分かって私が分からないって不味くない。
「よくわかったね。」
「私ね、かくれんぼで鬼ヤるの得意だったんだ。」
それだけで隠れている戦車を素早く見つけるなんて凄いね。
それならみほに戦車を探してもらって私たちで倒せば良いのではないかな。
「それじゃあ。試合当日はみほが敵戦車を探す係りね。」
「えっ。」
「文句言わないの。それに重要な役割だから失敗しないでね。」
「うん。」
あまり大きくない返事に不安を感じた。
でもみほはプレッシャーに強いはずだからなんとかしてくれると思う。
「私たちが絶対に鹿島女子学園を仕留めるから。」
私は断言した。
遠からず勝つと宣言しちゃった。
「梨華は頼もしいね。」
「そうかな。みほと変わらないよ。」
私よりもみほの方が頼もしいよ。
だって戦車道では無名だった大洗女子学園をここまで引っ張って来たんだから。
『多治見大付属高校三両行動不能。残り二両。』
審判の判定が聞こえた。
私たちが確認したのは二両だけ。
どっかで一両撃破されてしまっていた。
「なんだか気味の悪い学校だね。姿を隠して一両ずつ撃破するなんて。」
去年は四方から隠れて攻撃する学校だったんだけどな。
今年は違うんだ。
「あっ。多治見大付属高校の二両が森に向かって攻撃しているよ。」
「そうだね。でも後にも注意しないと・・・・」
ドォーン。
ドォーン。
『多治見大付属高校一両行動不能。鹿島女子学園も一両行動不能。』
「やられちゃうよ。」
「梨華が言う前にやられちゃったね。」
今回は両脇にいるんだ。
ちなみに森は演習用市街地の四方に用意されている。
「チェックメイト。予想通り鹿島女子学園が勝つよ。」
私が言った直後だった。
『多治見大付属高校全車両行動不能。よって鹿島女子学園の勝利。』
それにしてもなんでかたまっていたんだろう。
すこし無茶でもやった方がいいんじゃなかったのかな?
「梨華。決勝は各自で動いた方がいいかもしれないよね?」
「えっ。あっ。うん。」
「どうしたの?なにか考え事?」
いや、何て言うかみほが私の言おうとしたことを言ったからビックリしちゃった。
「同じ意見だったから驚いちゃったんだよ。」
珍しく意見が一致したと思った。
「決勝は来週の日曜。練習出来るのは後7日。」
私にしてみるとかなり少ない。
でもこの期間で単時行動が出来るようにしないと。
「三位決定戦が来週の土曜日だって。梨華。見に来る?」
「今なんて言った?」
私は今、耳を疑った。
「三位決定戦も見に来る?って聞いたんだけど。」
「残り7日しか練習出来ないのにそんなことしている暇は無いよ。」
「えっ。でも日程が変わったって生徒会の人たちが言ってたけど。」
まさか、昨日の試合の後に生徒会に呼び止められたのってそれだったの。
私は華麗にスルーって言うか聞こえない振りをしたから。
「ゴメン。私聞いてなかった。」
「そうなんだ。再来週の日曜だってよ。」
それならなんとかなるかも。
「それじゃあ見に来ようか。」
「うん。」
私は会場を後にしようと思ったところで
「宿題やってないや。」
「あたしも。帰ったら一緒にやる?」
「みほって宿題やるの遅いから遠慮するよ。」
みほとやると終わらないもん。
「梨華ひどーい。」
この後私たちは別々に宿題をやった。
私はもちろん終わった。
しかしみほは終わらなかった。
泣きながら私に手伝うように頼んできた。
仕方がなく私は手伝ってなんとか終わった。
こうして私たちの一日は終わった。


次回予告
忘れていた大事な行事。
梨華は勉強をせずに頑張る。
次回、えっ、中間試験?
5月10日更新予定。 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

感想を書く

この話の感想を書きましょう!




 
 
全て感想を見る:感想一覧