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ISーとあるifの物語ー

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5.Tempesta di silenzio ~沈黙の嵐~ 

 
前書き
どうも、ちょっと間が空きましたがここで投稿しようとおもいます!
まずはじめに今回は次の千冬とマヤの解説を聞かないと多分あまり戦闘のイメージが湧かないと思います、ハイ。
作者の力不足により戦闘シーンがあまりな出来になってますが、これが作者の限界です。
生暖かい目で見守ってあげてやってください。
それでは、どぞ!! 

 
5.Tempesta di silenzio ~沈黙の嵐~






「ああもぅ!! なんで当たらないんですの?! 」


そう言うのは金髪の縦ロールが目立つ少女ーーーセシリアは酷く焦っていたのだ。
さっきから()は、私の攻撃に当たっていない。依然まだエネルギーは有り余っている筈だ。
それに比べ私のほうは、開始直後の先制攻撃を当てて油断したせいもあってか彼の特殊兵装の攻撃を2、3発いいのを貰ってしまった。全く我ながら情けないものですわ。


それにしても……………
セシリアは考えていた。さっきから攻撃が当たらなくなったのは単純にあの機体性能(・・・・)に操縦士ーーー詰まるところ垣根が慣れたせいもあるだろう。
だが先程からセシリアは、別の印象を受けていた。


( 先程から私の考えが読まれている?! )


先程なんてブルーティアーズの12連撃をなんなく、それも最小限の紙一重の所で躱されたのだ。
彼はISが使えるとわかったのは確か今年に入ってから。その経歴だけ見たなら普通彼がどう考えても勝てる訳がない、そう普通ならば(・・・)


だが彼はどうみても普通のーーーー詰まるところ素人の動きのそれではない。
実際、教室に入ってきたときからあの(・・)動きは目を見張るものがあった。自分があの同じ立場にたったとして果たして同じ事が出来るだろうか?
いや、予め分かっていたのならともかくとして、不意打ちではとてもじゃないが出来ない。













ここでわかってると思うが軽く説明しよう。皆さん光の速さはご存知だろうか? 1秒で地球を7周半すると言うのは有名な話だ。
さてここでなんでこの話をしたかもうわかると思うが、今垣根が避けているのはEN弾ーー簡単に言ったらレーザーである。
実際問題、今垣根はレーザーーーつまり光を避けているのだ。それも故意的に(・・・・)紙一重(・・・)にだ。これがどの位凄いことかわかるだろう。


この素人どころか上級者でも出来ないかどうかわからない最早神業的な事を連続してやっている
垣根がこんな行動をが出来ているのは、機体が機動力に優れているのもあるがある事が行われてるからだ。




垣根は一度死を経験した事があってかは分からないが、脳が人より特殊である。
主な例で言えば、脳のリミッターを自分でon/offとスイッチのように弄れて人より反射的行動が早く行える。まぁ後者のほうは、垣根が前生きてきた世界の事もあってか経験と勘もあって更に強化されている。この前の教室の時なんかがいい例だ。
普通だったら脳のリミッターなぞ外した暁には、体がついていかず内側から壊れることになる事になってしまうがこの男には未元物質があった。
予め体を慎重に改造したおかげもあってか、負担は最初とは比べ物にならないほど軽くなった。


だがしかし、軽くなっただけであって負担が無いわけではない。
使いすぎたら頭だって痛くなるし、カロリーの消費も激しいのでお腹も凄く空く。
だから垣根は極力普段の生活では面倒くさいので使うことは殆どと言っていいほどない。大抵は応用の利く未元物質で事足りるからだ。


そんな訳で脳のリミッターを外し、ISのハイパーセンサーを駆使して今の状況が成り立っているのだ。どちらか一つでも欠けたのなら、絶対成り立つモノではない。




( ジリ貧ですわね…………ここからどうしましょうか…… )


現実こっちの攻撃はそれこそ零距離に近い所でもないと彼方には当たらないのだ。それは連射の利くブルーティアーズやスターライトmk-Ⅲでも然り。
奥の手(・・・)も無いことはないが、今使うものでもない。
するとなると残るのは最後の兵装……インターセプターーーー詰まるところ片手剣なのだが、こちらは論外。銃が当たらないのに剣が当たるとは考えにくい。


対して彼方は出していないだけかわからないが、どうやら射撃武器はないようだ。
さっきから特殊兵装である小型タガーを投げてはくるが、こちらはてんでダメなようだ。さっきから見当違いなとこに飛んで行っている。
となると注意するのは……………


( あの槍だけですかね…… )


開始早々私の攻撃を受けてとっさに出したあの槍。あの槍にも何か仕掛け等があるに違いない。
何もない槍が2、3回掠っただけで650あるエネルギーの半分《・・・》も持って行く訳がないのだ。



( とは言っても彼方の方が機動力もあり、攻撃力もある。銃を紙一重で躱す事の出来る反射神経を持っているから闇雲に撃っては一瞬でやられてしまいますしどうしたら……… )


考えていた所で此方が不利な事には変わりない。なら、不利なら不利なりに精々持てる手札で足掻くしかないのだ。幸いこちらには彼方にはない今まで積み重ねてきた経験《じかん》がある。そこを上手く使わない手はない。


( そうですわ。なんで弱気になっているのか……しっかりしなさいセシリア・オルコット《じふん》。私はこんな所で負けている訳にはいかない……死んでしまったお母様のように強く生きるとあの時誓ったではありませんか……『何があろうとも余裕を持って勝つ』と。 )



今は祖国の墓の下で眠ってらっしゃるお母様。気品があり、そして何より強かったお母様。

オルコット家を継いだ今、こんな所で挫ける訳にはいかない………負ける訳にはいかないのだ!!
そんなセシリアの気持ちに答えたのは定かではないが、手に持っていたスターライトmk-Ⅲが青く輝いたような気がした。



改めてあちらの方向を見る。
あちらもどうやら痺れを切らしたのだろう。先程まで間を取っていた距離を気づかないであろう位ずつ詰めてきている。
そろそろだろう……そう思いこちらもさり気なくブルーティアーズの角度を来そうな方向に向ける。


その瞬時、あちらが思った通り動き出した。すぐに対応出来るように構えていて正解だったようだ。


( 進路は予測していた所から2mほどズレましたけど……まだ立て直せます……ここ!! )

 
普段だったら成功しなかったビットと射撃武器での同時攻撃。確かな確証はなかったが、今なら(・・・)いける気がするーーーセシリアはそう思い、スターライトmk-Ⅲの引き金を引いた。







    ▲   ▲   ▲






( さて、粗方は計算通りだ……『種』もまいたし、さてここからどうしようかな………… )

       
そう心の中で呟いた垣根の顔は、バイザーで顔が半分隠れているので分かり辛いかもしれないが『笑って』いた。
エネルギー残量で見たのなら確かに優勢なのだろうが、垣根は今日初めてISで実際に戦闘をするのに対してあっちーーーオルコットの方は代表候補生なのだ。
素人目から見てもこちらが圧倒的に不利なのは見て取れるだろう。実際のところ、今アリーナの観客席で見ている殆どの人がこの勝負、オルコットが勝者になると思っているだろう。

だがこの垣根は負ける気なんかサラサラない。今も目がギラギラとしており、セシリアの行動を一秒たりとも見逃さないように細心の注意を払っている。

それにしてもと、垣根は思った。


「まさかこうも上手くいくとはな、ちょっとばかし油断しすぎなんじゃないか? 」


そういう垣根の目線の先には、オルコットのブルーティアーズのある一騎に注がれていた。
端から見るぶんには何も変わらないが、ちゃんとよく目を凝らしてよく見ると一カ所だけ銀色に光っている所がある。


垣根がしたことは口で言うのは簡単だが、実際にそれをやるとなると普通だったら到底無理と諦めるようなことだ。
面倒くさい言い方をせずに率直に述べよう。
垣根は未元物質を用いて『ある特定の物質にだけ凄い力で引力を発生させる物質』を生成し、今見ているオルコットのブルーティアーズに設置したのだ。

タイミングは、オルコットの初撃を掠ってから俺の攻撃に移るまでのほんの一瞬。オルコットがブルーティアーズを展開すると同時に生成しすれ違い様にとっさに設置したのだ。
それもバレないようにギリギリ避けて焦ったような振りをして、だ。この時点で垣根の粗方のシナリオではもう決着は着いていた。

後はこの槍ーー罪の槍(ギルティーソーン)の内部にさっき作った未元物質と同じの『ある特定の物質にだけ凄い力で引力をさせる物質』を生成して………よし、後は…………

こう準備している間にも相手にはそれとなく緊張している空気を装わせ、所々素人丸出しな行動をとる。
まぁぶっちゃけた所、さっきからあいつの射撃を紙一重で避けていたせいもあってか思った以上に俺のことを警戒してくれてるみたいだけど…………


( それすらも『計算通り』なんだがな……セシリア・オルコット。詰む(チェックメイト)のも時間の問題だぜ…… )


人間ひとつのモノに極限ーーーここで言う所それ以外をする余裕がないくらい集中すると、必然的に周りが見えなくなってしまいがちだ。戦局を()で見ることも大事だが、ここ一番の所ではいかに戦局を()で捉えられるかが鍵を握る。
セシリア・オルコットは垣根と出会ってからまだ間もない事もあってか、この男の事をよく理解していなかった。認識としては精々知能が乏しく少し運動神経がいいくらいにしか捉えていないだろう。
確かに今の運動神経がいいというのは当てはまるが、垣根は知識が無いわけでも頭が悪い訳でもない。この前貰ったISについての資料と教科書自体はもう完璧に記憶し、幸いにも部屋の住民が2年生だった為その内容も他より早く理解する事が出来た。


だからこの男ーー垣根帝督に限って無駄な行動をする筈がない。
オルコット(アイツ)は気づいているのだろうか。何故俺が()より先にあの小型タガーを投げていて、それを外したように見せていた(・・・・・・・・・・・)のかを……


( さて、そろそろ締め(フィナーレ)といこうかな……… )


まぁ精々足掻くだけ足掻いてみせろよセシリア・オルコット。どちらにしろお前の運命(みち)はもう決まってんだからよ。
そう心の中で呟き、俺はその場を飛び出した。 
 

 
後書き
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