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ファイアーエムブレム~ユグドラル動乱時代に転生~

作者:脳貧
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第一話

 あの駄女神に飛ばされたのは俺が小学生だったか厨学生のころだったか熱中したSFCのゲーム、ファイアーエムブレム聖戦の系譜の世界だった。
その後、高校生のころは見向きもしなかったが大学生になってから、また熱中したというスルメゲーというかなんというか・・・俺にとっては中毒性の高いゲームだった。
 
 主人公はシグルド公子(公爵の嫡男)そしてその息子のセリス、の2世代に渡って繰り広げられるシミュレーションRPGだったりする。
そして俺の転生先はシグルドの親友キュアン王子のさらに弟という位置だった。
シグルドには妹が居て、もう一人の親友であるエルトシャンにも妹が居る。
だが、キュアンには兄弟姉妹は居なかったということでその位置に潜り込まされたのだろう。
(ちなみに子世代のほうはプレイヤーユニットに限れば、兄弟姉妹はだいたい2人組みで存在するという仕様なので俺の立ち位置はゲーム世界の仕様から言って許容される範囲なんだろうなと思われる。)

この立ち位置がわかるまで赤ん坊のころから5年ほどかかってしまった。赤ん坊からやりなおせるっていうのは現実で出来たらいいな……と思う事もあったが、いずれ去ろうと思うここでのそれはむごいぞ駄女神よ……
加えて、シグルドの世代で彼と旗色を同じくする側の人々の多くは無念の死を遂げることになるのを俺は知っている。
シグルドの敵側に回って保身の限りを尽くして生き抜く……っていうのも選択枝としては存在するのはわかるけれど、俺はそんなのは気にいらない。
せめて子世代で始められたら……と思うが、やるしかないのか、いや俺があの悲劇を防ぐためにあの駄女神に遣わされたと思うことにしよう...。


そう思った以上、対策を講じなければならない。救いとしては今現在、魔王だのなんだのにこの世界が危機に晒されている訳じゃ無くてもう少し先の話だということだ。

いろいろと思いだしてみよう。
この世界というか大陸にはグランベル王国とその藩塀たる六公爵家があり、グランベル周辺には剣士の国イザーク・騎士の国アグストリア連合王国・天馬と風魔道士を中心とした武装中立国シレジア・蛮族と呼ばれるヴェルダン王国・竜騎士の国トラキア・槍騎士を中心にマンスター・アルスター・コノート・レンスターなどの各都市国家の盟主であるレンスター王国、そこは俺の所属国だ。

そして暗黒教団ロプト教というのが規制の対象となって弾圧されている。
というのも過去、このユグドラル大陸で圧制を敷いていたのがロプト教を国教とするロプト帝国?だったかなで、強大な力と暗黒なんて言われるように一般的な人類価値観では悪と断定されてもおかしくないことをやっていたからだ。
(例えば各地の人間の子供をロプト教団員が集めまくっていた=ロリコン集団だった=悪。では無く現人神のような存在が子供の生き血を好んでおり、それを得る為に子供狩りをしていた為だろう。)

そんなロプト帝国を打倒した中心メンバー12人(12聖戦士と呼ばれる)が興したのが先述のグランベル王国と六公国、周辺のいくつかの国々だ。
開祖とその血を継ぐ者達は神から遣わされたという強力な武器や魔法を使うことが出来る。
それらの強力なアイテムは神器と呼ばれ、継承者はそれぞれ王などの身分の正当性を主張する証拠となったり、実力を以てそれを主張するために使われたりしているはずだ。
今現在、ロプトの神器とその使い手は喪われているがヴェルダンでひっそり暮らしているディアドラという女性と六公爵家の1家であるヴェルトマー家の当主(今はまだ継いでいないかもしれないが)アルヴィス卿とが子を為すとロプトの神器の力を継げる者が生まれる。
ロプトの神器の力は強大で12聖戦士のうちヘイム家のナーガ以外では(普通に戦えば)太刀うち出来ないのでどうにかその二人を結びつけないようにするのが目標になりそうだ。

苦しい戦いになりそうだ。
なんと言っても俺自身が無力すぎるからだ……駄女神に力を吸われてしまったしなぁ
先が思いやられる……
 
 

 
後書き
1行目は敢えて厨学生という表記だったりしますw 
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