| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

スーパーロボット大戦パーフェクト 完結篇

しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

第八十八話 不死鳥は炎より

              第八十八話 不死鳥は炎より
「これでだ!」
「終わりだ!」
 ジェイアークがピア=デケムに一斉射撃を浴びせた。それによってだ。
 大破させる。しかしそのすぐ傍からだ。復活してくるのだった。
「くっ、まだか!」
「まだ立ち上がるってのかい!」
「無駄だとわかっているのに」
「全くですね」
 ここでも言うピルナスとアベルであった。
「随分と一生懸命ね」
「そうですね。それならばです」
 アベルが言うのであった。
「こちらも少しはです」
「本気を出すのですね」
「はい」
 そうだとだ。表情を変えずにピルナスに話してであった。
「そうしなくては可哀想ですしね」
「くっ、こいつ」
「何処まで傲慢なんだ」
 その傲慢さにだ。ロンド=ベルは誰もが嫌悪を感じた。
「これが神を気取った奴の果てか」
「それだってのかよ」
「いえ、私達は神です」
 まだこう言うアベルであった。
「ではその神の力をです」
「見せてあげるわよ」
「ギガ=フュージョン!」
 まずはこう叫んでだった。そうして。
「ピア=デケム=ピーク!?」
「変形しただと!?」
「戦艦が人型に」
「そうなったってのかよ」
「ここで」
「そうです。これこそがです」
 驚く彼等にだ。またアベルが言ってきた。
「このピア=デケムの真の姿です」
「さあて、それじゃあ」
 ピルナスが妖艶な笑みで述べてきた。
「誰から血祭りにあげちゃおうかしら」
「それは決まっています」
 アベルはピルナスに話した。
「やはりここはです」
「そうね。J002ね」
「はい、彼しかいません」
「それならね」
「今から」
 彼等はすぐにだ。ジェイアークに向かう。そうしてであった。
「それではです」
「覚悟しなさい」
 その巨体で体当たりを仕掛ける。するとだった。
 それでジェイアークは後ろに大きく吹き飛んだ。大破寸前だった。
「くっ!」
「J!」
「ルネさん!」
 仲間達が二人の名前を叫ぶ。
「無事か!?」
「トモロも!」
「生きているのか!?」
「な、何とかね」
「機能シテイマス」
 すぐにルネとトモロの返答が来た。
「Jもね」
「無事です」
「さあ、いいかしら」
 ピルナスがそのルネに言ってきた。
「甘えた声で泣きなさい」
「何っ!?」
「貴女は獅子なんかじゃなくて」
 戦艦のその中でだ。鞭を手に言うのである。
「子猫ちゃんなんだから」
「貴様、まだあたしを」
「何でも言うことを聞くと仰い!」
「誰が!」
 ルネはだ。そのピルナスを睨み返して言った。
「言うものか!」
「そうだ!」
 Jもそれに続く。
「戦士として誇りを捨てる位ならだ」
「どうだっていうのかしら」
「私は戦って死ぬ!」
 こうルネに言うのである。
「それ位ならばだ!」
「J・・・・・・」
「暗い迷宮を彷徨い続け」
 そうしながらだと。彼は過去を振り返りながら話していた。
「ようやく私はだ」
「J・・・・・・」
「あんた、そうして」
「そうだ、戦士として大空を羽ばたくことができた」
 こう仲間達にも話す。
「だからだ」
「それでか」
「今も」
「私は戦う」
 こう言ってであった。そして。
「死ぬのは御前達害虫を駆除してからだ!」
「駆除ねえ」
「そうだ、駆除だ」
 ピルナスにも言い返す。
「御前達はだ。私が駆除する」
「それじゃあ」
 ここでだ。ピルナスは動いた。そうして。
「こうすることかしら」
「くっ!」
「攻撃するってことよね」
 ピア=デケムの言葉と共に無数の艦載機が出てだ。ジェイアークを攻撃したのであった。
「そうよね」
「おのれ・・・・・・」
「さあ、ソルダートJと子猫ちゃん」
 ルネもであった。
「仲良く炎の中で燃え尽きなさい!」
「熱い」
 しかしだ。その猛攻の中でルネは言うのだった。
「熱い。何でかね」
「熱いか」
「ああ、もう何も感じちゃいないのに」
 こうJにも返す。
「どうしてなんだろうね、これは」
「私にとってはだ」
 Jはここでルネにこう言うのだった。
「いつものことだ」
「これがだってのかい」
「そうだ。そしてだ」
「そして?」
「一つだけわかっている」
 声はだ。諦めているものではなかった。
「それはだ」
「それは?」
「不死鳥は」
 彼は言った。
「炎の中から蘇る!」
「炎の中から」
「私は諦めない!」
 そしてだ。こうも言うのであった。
「何があろうともだ!」
「だからだね」
 彼の言葉でだ。ルネもわかった。
「この熱さは」
「そうだ、だからこそだ」
「それなら!」
 ルネはだ。もう一度立ち上がった。炎の中で。
 立ち上がりだ。その彼等を見てだ。
「何だ?パワーが戻ってる!?」
「まさか」
「いや、そのまさかだ」
「これは」
 誰もがだ。それを見て話した。
「これは一体」
「何でだ?」
「あの状況で」
「まさか」
 そしてだった。J自身が言うのだった。
「Gストーンのハイパーモードがだ」
「それが?」
「そうだ、それがJジュエルを復活させたのか」
 こうルネに話すのだった。
「これは」
「共鳴することで」
 そしてだ。それを聞いてルネも考えた。
「お互いがパワーアップしている!?」
「こんな現象ははじめてだ」
「そうだね」
 見れば二人は手を握り合っている。ルネはその手を見てまた言った。
「この手を離せば」
「離せばか」
「また消えちまいそうだね」
 こう言うのだった。
「それだけでね」
「そうだな。確かに」
「けれどね」
 そしてだ。ルネはここでこうも言った。
「死ぬのはね」
「そうだな。それは」
「害虫駆除が」
「終わってからだ!」
 二人で同時に言う。またともろも。
「凍結プログラム解除」
 ジェイアークのだった。するとだ。
 ジェイアークがだ。また動きだしたのであった。その中で。
「行くか」
「ああ」
「大丈夫だな」
「凄い衝撃だけれどね」
 それでもだと。不敵に笑ってJに返した。
「それでもね」
「それではだ。行くぞ」
「ああ」
「メガフュージョン!」
 二人同時に叫んでであった。
 ジェイアークが変形した。この艦も人型になったのだ。
「何っ!?」
「ジェイアークもだって!?」
 アベルとピルナスが驚きの声をあげた。
「ジェイアークが」
「ピア=デケムと同じように」
 変形したことにだ。驚きを隠せなかったのだ。しかしであった。
 ロンド=ベルにとってはだ。これもまた希望であった。
「よし!これは!」
「最強コンビの誕生だ!」
「まただ!」
「誕生だぜ!」
 そして二人もであった。
「ソール十一遊星主!」
「今度こそアルマを返してもらおう!」
 そうしてだった。その攻撃は。
「ルネ、しっかり捕まってろ」
「ああ」
 二人で言い合っていた。心を重ねて。
「あんたを信じてるよ」
「それならだ」
「ジェフェニックス!」
 手をつなぐ二人の間に炎が宿り。それが。
 不死鳥となった。それがだ。
「不死鳥は!」
「炎の中から!」
「蘇れる!」
 不死鳥が向かいだった。そして。
「これが私の!」
「力だ!」
 それがピア=デケム=ピークを撃った。その一撃で戦艦は動きを完全に止め各部から炎を出した。致命傷は明らかであった。そして。
「アルマ!」
「無駄です」
 ここでだ。またアベルがJに言うのだった。
「こちらのダメージはです」
「今度は何をしたというのだ!」
「アルマに直接伝わるように調整しておきました」
 そうだというのであった。
「ですからお好きなだけ攻撃して下さい」
「くっ、こいつ・・・・・・」
「何て野郎だ」
「何処まで卑劣だっていうの」
「一体・・・・・・」
 ロンド=ベルの面々がだ。さらに怒りを覚えた。
「こういう奴にも何度も会ってきたけれど」
「本当に何度会っても」
「許せねえ・・・・・・」
「こいつ等も」
「近付けば馬鹿力で」
 ルネは戦艦を見て言っていた。
「離れれば艦載機で」
「しかもだ」
 Jも言う。
「アルマを奴の腹から抜き出そうにもだ」
「それもなんだね」
「この艦の一撃ではだ」
 それではというのだ。
「あの装甲を貫通させることはできん」
「じゃあどうするんだよ」
「ここは」
「戒道君は」
「構わん」
 しかしだ。Jはこう仲間達に答えた。
「このまま攻撃を続ける」
「な、何っ!?」
「このままだって!?」
「嘘だろ、そんなことしたら」
「あの坊主が」
「構わんと言っている!」
 だが。Jの返答は強かった。
「それでもだ!」
「アルマを殺す気ですか、J」
「そうだ」
 こうアベルにも答えるのだった。
「殺す気だ」
「えっ・・・・・・!?」
「J、本気かよ」
「あんたまさか」
「アルマも戦士だ」
 これがだ。Jの仲間達への返答だった。
「我等が敗北してまでだ」
「それでか」
「そういうことね」
「生き残りたいとは思わない筈だ」
「わかった」
 最初に彼に頷いたのはキリコだった。
「その言葉。受けた」
「そうだね」
 そしてだ。ルネも頷いたのだった。
「Jの言う通りにしよう」
「け、けれどよ」
「それでも」
「そんな・・・・・・」
 殆どの面々は尻込みする。特にだった。
「そ、それはやっぱり」
「駄目なの、慎悟君」
「は、はい」
 彼はだ。こう真名に返すのだった。
「どうしても」
「気持ちはわかるわ。けれど」
「仕方ないんですね」
「ええ。それはやっぱり」
 ここでだ。真名は辛い顔で言うのだった。
「私達、ガオガイガーのことはよく知らないけれど」
「それでもですね」
「絆はわかるわよね」
 真名が言うのはこのことだった。
「それは」
「確かに。そう言われますと」
「私達のそれと同じ、いえそれ以上に深いかも知れないわ」
「それでもなんですね。Jさんは」
「ええ、多分ね」
「感じます」
 シーラもだ。言うのだった。
「彼から。悲しみのオーラが」
「そうですね。これは」
「彼が一番辛いのです」
 エレと共にこのことを話すのだった。
「最も」
「それでも。ここはあえて」
「それならここは」
「Jさんの為にも」
「あの戦艦を」
 誰もがだ。決断するしかなかった。そして彼等は決断したのであった。
「よし、それなら」
「やるか」
「今は」
「感謝する」
 ここでだ。Jも彼等に礼を告げた。
「勇者達よ」
「いや、いいさ」
「心がわかったから」
「だから」
「それよりも!」
 彼等は今為すべきことをだ。見出したのだった。
「自分から神を名乗る奴に碌な奴はいねえ」
「こいつはもう法則だな」
「何処までも卑怯な」
「許せん!」
「貴様等、ここでだ!」
「完全に破壊してやる!」
 戦士達の心に炎が宿った。
「今ここでだ!」
「完全に!」
「弱者は滅びる!」
 だが、だ。パルパレーパの言葉は不変だった。
「それが物質世界の掟だ!」
「ならばその掟諸共!」
 凱が言い返す。
「俺は貴様等を破壊する!」
「死があるからこそだ!」
 Jもいる、
「生命はもがき生きようとする!」
「ましてや戦いにおいてはだね!」
「尚更だ!だからこそ!」
 Jはルネの言葉を受けながら続ける。
「死を超越したと驕り再生に身を任せている貴様等なぞに」
「負ける道理はないさ!」
「ジェネシックオーラと俺の勇気が溢れる限り」
 凱もここでまた叫ぶ。
「貴様達は消滅する!俺のこの力によって!」
「皆いいな!」
「ああ!」
「雑魚は俺達が引き受ける!」
 皆勇者達に告げる。
「だから凱、御前は!」
「Jとルネは!」
「あのパルパレーパに!」
「ピア=デケムに!」
「わかった!」
「済まない!」
 彼等もその言葉を受けてだ。一気に突き進むのであった。
 ジェネシックガオガイガーがパルパレーパと対峙する。すぐにであった。
「こうなればだ」
「何をするつもりだパルパレーパ!」
「神の鉄槌を見せよう」
 こう言ってなのだった。
 背中にあるものが分解されそのうえで彼の前で合さりだ。銃の様なものになった。
「銃!?」
「ちがう、あれは」
「砲!?」
「それか!」
「神の裁きだ」
 またこう言うパルパレーパだった。
「それで貴様を裁こう」
「面白い!それならだ!」
 凱もそれを受けてだった。
「ヘルアンドヘブン!」
「ゴッドアンドデビル!」
 両者が向かい合い。そして。
 同時に攻撃に移った。互いに突撃する。
「うおおおおおおおおっ!!」
「受けるのだ!」
 その激突の後でだった。残ったのは。
「ぐうっ・・・・・・!」
「凱!」
「やった、凱が!」
「凱が残ったぞ!」
 ジェネシックガオガイガーであった。残ったのだった。
「見たか!」
「ラウドGストーンのパワーを」
 パルパレーパは大きく吹き飛び致命傷を受けながらも言うのだった。
「プラジュナーの無限出力を上回る筈がない」
 これが彼の主張だった。
「何故だ」
「何故かか」
「貴様のパワーは何処から来る!」
「まだわからないのか!」
 こう返す凱だった。
「ゾンダーメタルがだ」
「あれがだというのか」
「ストレスをエネルギーに変換する物質だったように」
 彼は既にこのことを知っていた。
「Gストーンも!」
「それもか」
「そうだ!ユウキをエネルギーに変える生命の宝石だ!」
 まさにそれだというのである。
「エヴォリュダー」
「今度はそれか」
「Gストーンとサイボーグが融合した超進化動力体」
 凱のその言葉が続く。
「俺自身にユウキが満ち溢れている限り」
「そうだ!凱にそれがある限りな!」
「決して!」
「何があろうとも!」
 仲間達もここで言う。
「絶対に!」
「負けるものか!」
「Gストーンの原石Gクリスタルの力を受け継ぐ」
 それは何かというと。
「ジェネシックガオガイガーの力は」
「それはか」
「無限を超えた絶対勝利の力だ!」
「おのれ!」
「俺達は銀河全ての生命を背負ってここにいる」
 凱はその覚悟も見せた。
「だから負ける訳にはいかないんだ!」
「くうっ!」
 パルパレーパも今は歯噛みするしかなかった。そして。
 J達もであった。ルネが彼に告げた。
「J、今だよ!」
「わかっている!」
 彼も彼女の言葉に応えてだった。そのまま突き進み。
「ここはだ!」
「あれだよ!」
「!いけません!」
 その二人を見てだ。ボルフォッグが叫んだ。
「その敵はまだ!」
「よし、今ね!」
「はい」
 再び不死鳥になる二人を見てだ。ピルナスとアベルがそれぞれ言う。そしてだ。
 戦艦が動きだ。一斉に艦載機を放ってきた。
「これで!」
「私達の勝ちです」
「それはどうか!」
 しかしだ。艦載機を放つその瞬間に動きを止めた戦艦にだ。Jが言うのだった。
「その程度の罠はだ!」
「こっちだって承知なんだよ!」
「何っ、一体」
「これは」
「おおおおおおおおおおお!」
「不死鳥は一羽じゃない!」
 二人は一撃目で艦載機を蹴散らしだ。もう一撃で。
 その戦艦の中央を叩いたのだった。そしてそれだけではなかった。
「トモロ!」
「了解」
 トモロはだ。常に彼と共にあった。
「メイン動力炉全開」
「よし!」
「ジェネレイティングアーマー出力全開」
 そして」
「全リミッター解除」
「行くぞ!」
「この一撃で!」
 ピア=デケムに体当たりをしてだ。その胸に飛び込み。
「よし、これで!」
「どうだ!」
「なっ、アルマを」
「奪い返したってのかい!?」
「そうだ」
 その通りだとアベルとピルナスに返すJだった。ジェイアークの手の中にはその彼がいた。
「パルス=アベル」
 アベルを指しての言葉だった。
「アルマは確かに返してもらったぞ」
「おのれ、まだ」
「そうだ。貴様を倒さぬ限り」
 Jもまた戦意を見せるアベルに返す。
「この戦い終わりはしない!」
「けれどこれで」
「ああ」
「もうな」
「敵は」
 丁度この時だった。彼等の周りの敵はだ。
 一機もいなくなっていた。それで誰もが言うのであった。
「終わりだよな、これで」
「流石に」
「もう飽きるまで倒したし」
「流石に」
「言った筈です」
 だがここでまたピア=デケムが出て来た。アベルとともにだ。
「私達を倒すことはできないと」
「何っ、まだかよ!」
「また出て来た!?」
「ってことは」
「また」
「その通りだ」
 そしてだ。パルパレーパもまた立ち上がってきた。彼も生きていたのだ。
「最後に勝つのは我々神だ」
「なら教えてやる!」
 凱がここでも彼と対しながら言い返す。
「御前達は神などではない!」
「まだそう言うか」
「それを見せてやる!」
「ならば来い」
 そしてだった。彼等はまた。
「ヘルアンドヘブン!」
「ゴッドアンドデビル!」
 お互いに突っ込む。そうしてであった。
 またしても互いに吹き飛び合った。
「ぐっ!」
「うおおおおおおおっ!」
「相打ち!?」
 誰もが最初はそう思った。
「ここは」
「いや、違う!」
「凱が!」
「あの苦しみ方は!」
「くっ・・・・・・!?」
 見ればだ。凱の様子がおかしかった。異様に苦しんでいたのだ。
「こ、これは」
「攻撃と防御を兼ね備えたヘルアンドヘブンとて」
 今度はパルパレーパが話すのだった。
「推進システムには僅かな隙が生じる」
「まさかその隙に」
「あいつは」
「そうだ。ジェネシックも所詮は物質!」
 これが彼の狙ったところだった、
「ケミカルナノマシンの点滴を受けては勇気どころではあるまい1」
「不純物が身体の中に・・・・・・くわああっ!」
「まだわからんか」
 パルパレーパがここでも凱に告げる。
「貴様の命運は既に決していたのだ」
「そうだと言うのか!」
「仲間達はどうした!」
 パルパレーパの言葉が続く。
「力を合わせることもできない弱き者達にだ」
「何だという!」
「生きていく資格なぞ摘み取れるものか!」
「くっ、まだだ!」
 何とか立ち上がろうとする凱だった。しかし。
「うっ!」
「凱!」
「どうした!」
「勇気が身体が砕かれる!」
「滅びの悪魔よ、去れ!」
 再びゴッドアンドデビルが浴びせられようとする。それを見て。
「くっ、凱!」
「今行くぞ!」
 最初に動いたのは甲児と鉄也だった。
「雑魚は後回しだ!」
「まずは凱を!」
「そうだ、僕も行くぞ!」
 そして大介もだった。
「凱君、頑張るんだ!」
「待って、これは!」
 だがここで。マリアが三人に叫んだ。
「レーダーにまた反応が!」
「何だ!?また援軍かよ!」
「構うものか、今はだ!」
「凱君を先にだ!」
「諦めるな健一」
「そうだ、竜崎一矢よ!」
 あの二人の声がした。
「他の敵は余達に任せよ!」
「御前達はそのまま仲間を救え!」
 ハイネルとリヒテルだった。そして彼等の軍もいた。
「兄さん!?」
「リヒテル、来てくれたのか!」
「宇宙の危機、そして御前達の危機に駆けつけずどうする」
「我等とて宇宙にいる者だ!」
 これが二人のことばだった。
「御前達は行くのだ!」
「宇宙収縮現象を止めるのだ!」
「また無駄死にする者達が来ましたか」
「無駄死にかどうかそれは貴様等にはわからん!」
「生命の尊さを知らぬ貴様等にはな!」
 二人はアベルにも返した。
「決して負けはせぬ!」
「それを見せてくれよう!」
「無駄なものは無駄なのです」
 しかしまだこう言うアベルだった。
「我々には・・・・・・!?」
「何だい、これは!」
 ここでだ。ピア=デケムが突如として攻撃を受けた。そしてだ。
 今度はバッフ=クラン軍が来た。そこにいるのは。
「姉さん!?」
「カララよ、今はその命預けておく!」
 旗艦からだ。ハルルが言ってきたのだった。
「今はそれよりもだ」
「わかってくれたというの!?」
「違う。私達の当面の最大の障害を排除するのだ」
 これが彼女の返答だった。
「それだけだ」
「けれどそれでもなのね」
「今は御前達と戦うつもりはない」
 断言であった。
「それは間違いない」
「そう、有り難う」
「礼を言われることもない」
 それもいいというのだった。
「それだけだからな」
「これも」
 ギジェがそのハルルの言葉を聞きながら呟く。
「イデの導きによるものか」
「応戦です」
 アベルはバッフ=クラン軍についてもこう言った。
「我々の目的の障害となるものはです」
「全部だね」
「はい、全てです」 
 その通りだと。ピルナスにも言う。
「排除します」
「そういうことね。じゃあ」
「この連中は全然わかってねえな」
 バサラが見据えながら言った。
「何一つとしてな」
「皆死にたくないんだ!」
 コスモがバサラの言葉を代弁する形になっていた。
「皆生き延びたいんだよ!」
「そうだ!」
 竜馬も言う。
「俺達の生命は一つしかない!」
「だからこそ価値がある」
「そういうことだよな」
 隼人と武蔵も同じであった。
「そのたった一つの生命で」
「俺達は生きて」
「こうして必死でそれを守る為に戦うんだ!」
「無限に再生される生命があるとすれば」
 ヒイロも言う。
「それは偽りだ」
「凱、聞こえるか!」
 宙は彼に叫んだ。
「皆生きる為に戦っているぞ!」
「そうだ!」
 アルトもであった。
「諦めている奴なんか誰もいない!」
「皆が勇気と共にあるわよ!」
「私達もです!」
 シェリルとランカはもうステージにいた。
「だからこうして」
「歌います!」
「皆がね!」
「勇気と共にだ!」
 ルネとJもだった。
「ここにいるんだ!」
「勇者だ!」
「だからこそ私達も」
「今こうしてここにいて」
「そして戦い」
「諦めない」
 氷竜、炎竜、風龍、雷龍だった。
「Gストーンにそれが伝わる」
「皆の勇気が」
「我々にも」
「今確かに」
「何て暖かいの」
「そして美しい」
 光竜も闇竜もそれを感じ取っていた。
「これが勇気の力なのね」
「あらゆるものよりも美しい」
「私にもわかりました」
「そうだもんね!」
 ボルフォッグとマイクもだった。
「全てのGストーンがリンクするkとおを!」
「勇気がパワーをくれるもんね!」
「行くぜ!」
 最後はゴルディマーグだった。
「ここまで来て負けることはないぜ!」
「立て、勇者よ!」
「今コソデス」
 Jとトモロが凱に告げる。
「勇気と共に!」
「ソシテ勝利ヲ」
「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおっ!!」
 その勇者が。今再び立ち上がった。
「よし、やったぜ!」
「流石凱だ!」
「勇者だ!」
「本当の勇者だ!」
「馬鹿な!」
 パルパレーパはそれを必死に否定しようとする。
「ケミカルナノマシンが効かぬ筈がない!」
「俺は超人エヴォリュダー」
 凱はこうその彼に返した。
「ウィルスの書き換えは完了した!」
「何っ、それでは」
「そうだ!」
 またパルパレーパに告げる。
「そっちに返すぜ!」
「ぬおおおおおっ!!」
「喰らえーーーーーーーーーーーっ!」
 両者激突し。再び吹き飛び合った。パルパレーパは態勢を立て直しそのうえでだ。あらためてこう言うのだった。彼も不屈である。
「不滅なるエネルギー」
「それがか!」
「これこそが正義なる神の力だ!」
「むっ!」
 今度は彼から凱に体当たりする。そうしながら。
「絶対勝利!」
 それこそがだと言う。
「それは神の力だ!」
「ぬうっ!」
「大丈夫だ!」
「勇気と共に!」
「勇気を忘れるな!」
 仲間達がまた彼に言う。
「勇気は不滅だ!」
「決して!」
「凱!」
 そして命もだった。
「勇気の力を!」
「命・・・・・・」
 彼も命のその言葉を聞いた。そして。
「そうだったな」
「ええ、だから」
「見せてやる!」
 凱のその心にさらに勇気が宿った。
「本当の勇気の力を!」
「ええ、見せて!」
「ふん、それならばだ!」
 パルパレーパも言うのであった。
「見せてもらおうか!」
「うおおおおおおおおおっ!」
「なっ、これは!?」
 激しい衝撃と共にであった。パルパレーパは吹き飛びだった。
「御前達がだ!」
 凱はだ。激しい攻撃に転じていた。
「GGGを封じようとしたのも!」
「どうだというのだ!」
「Gクリスタルに近付けなかったのも!」
 攻撃しながら言葉を続ける。
「ガオファイガーを孤立させたのも!」
「むうっ!」
「俺達の地球に直接攻撃しに来なかったのも!」
「どうだというのだ!」
「全てが御前等が恐れていたからだ!」
「一体何をだ」
 攻撃されながらもだ。パルパレーパは凱に問うのだった。
「それは」
「Gストーンの力を高め!」
 それが何か。既にわかっている凱だった。
「ラウドGストーンの力を超える!」
 攻撃はこの間にも続いている。
「勇気から生まれる」
「くっ、言うか」
「このエネルギーを!」
「ほざけ!」
 ここでパルパレーパは激昂した声を出した。
「神が恐れるものなどない!」
「いや、ある!」
 すぐにそれを否定する凱だった。そして。
「おおおおおおおおおおっ!」
 ヘルアンドヘブンを出しそれでさらに大きく吹き飛ばしてからだった。
「これがだ!」
「ぬうう・・・・・・」
「Gストーンを持つべき勇気ある者の」
 そしてそれこそがだと。凱は言った。
「絶対勝利の力だ!」
「しかしだ!」
 だが、だった。ここでもパルパレーパは立ち上がるのだった。
「完全勝利」
「まだ立つか!」
「そうだ、それこそがだ」
 修復しながらだ。彼は言うのであった。
「神の力だとな」
「貴方達の負けです」
 そしてアベルも言うのだった。
「所詮神には」
「さて、それはどうかな」
「やっぱり気付かなかったようだね」
 ここでJとルネが彼等に言ったのだった。
「我々のことに」
「その傲慢さ故にね」
「何っ!?」
「来たぞベス!」
 ハタリがベスに告げる。
「今だ!」
「よし、皆ソロシップの周りに集まれ!」
 ベスもすぐに言う。
「ショートDSドライブで敵の中枢に飛ぶぞ!」
「何っ!?」
「それでは」
「我々が何の為にだ」
 グローバルが彼等に言う。
「GGG艦隊を離脱させたかだ」
「正確な座標がわかればね」
 リツコも言う。
「歪んだ時空間でも跳躍が可能となるのよ」
「GGG艦隊の先行はその為ってことよ」
 ミサトもであった。
「そういうことだったのよ」
「くっ、ここは!」
「行かせはしません!!」
 ピルナスとアベルはすぐにピア=デケムを向かわそうとする。しかしだった。
「誰でもいい!」
 ブライトが指示を出す。
「近くにいる機体はソロシップを守れ!」
「全艦、砲撃!」
「よいな!」
 バッフ=クランもハイネル達もだった。
「攻撃目標は黒い艦だ!!」
「狙え!」
「くっ、これでは!」
 近寄れなかった、アベルも今は歯噛みするしかなかった。
「近寄れません」
「今だ、ハタリ!」
「おう!!」
 こうしてだった。彼等はショートDSドライブでそこに向かう。遂にソール十一遊星主とのだ。最後の戦いの時が来ようとしていたのだった。


第八十八話   完


                                    2011・1・7 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧