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仮面ライダー エターナルインフィニティ

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第七十話 彼等の決戦その十七

「だからだ、俺達は下から攻めればいいんだ」
「そういうことですね」
「流石だな。弱点を聞いただけですぐにわかるとはな」 
 スサノオもフォーゼのその言葉に笑って返す。
「その通りだ。しかしだ」
「そう簡単にはやらせないな」
「無論だ。簡単に倒されては面白くない」
 ここでも楽しみを優先させるスサノオだった、彼にしてみればそれが第一なのだ。
「さて、どうするつもりかね」
「決まっている、やるだけだ!」
 フォーゼの返答は単純明快だった。スサノオを指差しその上で高らかなまでに大きな声で言い切ったのである。
「銀河まで吹き飛ばしてやる!」
「いや、それは無理じゃないの?」
 インデックスがそのフォーゼに突っ込みを入れる。
「宇宙までっていうのは」
「俺は出来る」
「何か無茶苦茶言ってない?」
「その無茶を出来るのが俺だ」
 そう言える自信もある、それでだった。
 フォーゼは仲間達に告げた。
「眉間だ、集中的に攻める!」
「わかった、それならな」
「やってやりましょう」
 メテオと当麻が応える。だがそこにすぐにスサノオの攻撃が来る。
 無数の火球を左右に跳びかわしながらだった、当麻は共に攻撃をかわしている美琴に対してこう言った。
「ちょっといいか?」
「何か考えがあるのね」
「ああ、俺があいつの眉間にこれを投げるからな」
 鉄パイプをかざしての言葉だった。
「ビリビリはそれに合わせてな」
「電磁を放てっていうのね」
「このパイプにこの戦いで吸い込んだ敵の力の残っているのを全部注ぎ込むからな」
「その力とよね」
「そうだ」
 まさにそうするというのだ。
「それでいくからな」
「じゃあ動きを合わせて」
 美琴が言うとだった、すぐにだった。
 当麻はその鉄パイプに残っている全ての力を注ぎ込んだ、そしてその鉄パイプをスサノオの眉間に対して投げる、そしてだった。
 美琴はその鉄パイプに向かって電磁を放つ、彼女もまた。
「あたしのありったけの力を注ぎ込んだから!」
「それでだよな!」
「あんたの力とあたしの力で!」
「まずは仕掛ける!」
 その二つの力を合わせてだった、スサノオの眉間に彼等の今の渾身の攻撃を浴びせるのだった。
 電磁と鉄は重なり合い一本の矢となりスサノオの眉間に向かう、その速さと威力はスサノオとてかわせるものでも防げるものでもなかった。
 二人の力が貫いた、それでスサノオは動きを止めた。
 だがこれで終わりではなかった、さらにだった。 
 メテオはその棒を棒高跳びの要領で地に着けその反動で天高く跳んだ、そしてだった。
 下から上に跳びその蹴りを動きを止めたスサノオに浴びせる、その蹴りでだった。
 スサノオは宙まで吹き飛ばされた、そして遂に。
 フォーゼがマシンに乗り言った。
「よし、行くぞ!」
「如月さん、じゃあ!」
「ああ、これで終わりだ!」
 まさに次の攻撃でだというのだ。
「この世界の戦いはな!」
「頼みます!」
 当麻も言う。
「これで!」
「スサノオ!銀河の果てまで付き合ってやる!」
 既に発射の準備に入っていた、フォーゼはそのマシンで一旦宇宙まであがりそのうえでスサノオと決着をつけるつもりだったのだ。 
 だからここで言うのだった。
「そこで終わりだ!」
「弦太郎、本当に宇宙に行くんだね」
「ああ、そうだ」
 インデックスにも答える。
「そしてだ」
「帰って来るんだよね」
「絶対にな」
 そうするというのだ。
 
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