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仮面ライダー エターナルインフィニティ

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第七十話 彼等の決戦その十六

「あんた達は」
「?どういうことだよ」
「わからなかったらいいわ、とにかくね」
「ああ、インデックスが検索する間」
「見付かると思ってる?」
「絶対にな」
 また左手を前に出した、そしてだった。 
 インデックスに迫るその火球を消して言うのだった。
「見つけてくれるさ」
「蔵書にないかも知れないわよ」
「いや、あるさ」
 またこう言う当麻だった。
「あいつは絶対にその本を持ってるさ」
「あの娘のことを信じてるのね」
「当たり前だろ、友達だからな」
 当麻もこう言う。
「だからだよ」
「禁書の中にないってことは」
「インデックスの中にない本はないからな」
 当麻が最もよく知っていることだ、長い間共にいてそれで知ったことだ。
 だからだ、彼は言うのだ。
「見つけてくれるさ」
「そうね。じゃあ見つけ出すまでの間は」
「俺達が守るからな」
 二人はそれぞれの力でスサノオを封じていた、そしてだった。
 フォーゼとメテオ剣と棒を手に火球を消していた、その中でだった。
 決死に戦いながら待つ。スサノオはその彼等にまた言った。
「考えてみればだ」
「俺達がこの娘を守ることか」
「そのことだな」
「そうだ、当然のことだな」
 彼等が当麻達と共にインデックスを守ること、それはだというのだ。
「友人を守ることは」
「ダチがいなくて何の人生だ」
 フォーゼの言葉は変わらない。
「インデックスだろうが誰だろうが守り抜く」
「俺も同じだ」
 メテオは中国の棒術の要領で棒を振り突きそして火球を消していた。
「そうしてだ」
「戦うか、私と」
「さて、もうすぐだ」
 メテオはそのスサノオにタイムリミットを告げた。
「インデックスが見つけてくれる、その時に貴様を倒す」
「ではそうしてみ給え」
 スサノオは倒されることに恐れも怯えも見せない、余裕さえ見せている。
 そしてその余裕をライダー達に見せながら火球を繰り出し続ける、だがここで遂にだったのである。
 インデックスは目を開いた、そして。 
 地に降り立ち我に返った顔で当麻達に告げた。
「弱点がわかったよ!」
「ああ、何処だ!」
「眉間だよ!あのドラゴンは円卓の騎士ガウェインに倒された奴と一緒だよ!」
「ガウェイン、あの騎士か」
「うん、アーサー王の外史に載ってるんだ」
 そこにだというのだ。
「そこにそのままの姿形のドラゴンが」
「待て、そんな本あったのか?」
 それを聞いたフォーゼが突っ込みを入れる。
「アーサー王の外史なんてものが」
「公には出ていないけれどね」
 だがあるというのだ。
「あるよ」
「そうだったのか」
「そっちの世界のことは知らないけれど」
 だがそれでもだというのだ。
「あるから」
「とにかくその本に載ってるんだな」
「うん、あいつの弱点はね」
 まさにそれはというのだ。
「眉間だよ」
「よし、じゃあそこをやるか」
「えっ、けれど」
 意気をあげるフォーゼに美琴が言う。
「スサノオの眉間は」
「高い場所にあるな」
「ここからじゃ絶対に狙えませんよ」
 こう言うのだった。
「とても」
「そうだな、しかしな」
「しかしですか」
「奴も俺達を攻撃してきている」
 フォーゼはスサノオを見上げ指差しながらこのことを言った。
「それならだ」
「あっ、そうですか」
「わかったな、スサノオも俺達を見ている」
「攻撃を仕掛ける為にですね」
「見ずに仕掛ける攻撃なんて当たるものじゃない」
 フォーゼ達には只でさえ当てることが難しいのにだ。
 
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