仮面ライダー エターナルインフィニティ
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第六十四話 作戦会議においてその九
「僕なんかそれこそ何度も死ねとか言われてるけれどね」
「御主も確か包丁で刺されておったな」
「あれは痛かったよ」
「あのバッグの中には何があったのじゃ」
「それは言わない約束でね」
「まだ御主や宗朗はよいが」
この二人も仲がいい。
「しかしあの者はな」
「自業自得だろうね」
「ルートによって性格が全く違うがのう」
「結局死ぬことも多いからね」
何故かよく知っているジェリオだった。
「それは色々な人が知ってることだと思うけれどね」
「はい、確かに」
「嫌になる位わかる話ね」
サルサとリトスがジェリオの今の言葉に頷く。
「私達もルートによっては」
「攻略できないとかあるからね」
「そうですよね。私も本当に」
ミリアムもだった。
「世界によって女王様だったり猫耳軍師だったりして」
「そしてルートによっては」
アブリルが合わせる。
「攻略不可」
「そういうの多いですから」
「裏名義にはご注意ですね」
今言ったのはミネットだった。
「別人ですから」
「本当に別人なのかは別だけれどね」
愛子は右目をウィンクさせて言った。
「まあそうなるよね」
「そう言う愛子さんも」
瑞希がその愛子に言う。
「あれですよね」
「姫路さんもよね」
「何か生き別れの姉妹がいるみたいです」
実はわかっているがこう言って誤魔化す瑞希だった。
「困る様な有り難い様な」
「うちなんて七十二人もいるわよ」
美波に至ってはそれだけ生き別れがいるというのだ。
「というか多過ぎでしょ」
「私も実は」
チェルシーもだった。
「結構以上に」
「僕もですよ」
何と茶々丸もだった。
「九条さんだけじゃないですから」
「実名出すなよ」
まさむにゃがその茶々丸に突っ込みを入れる。
「一応御前と無関係な人だしな」
「そうはなっていますけれどね」
「何か本当に色々いるな」
首を傾げさせて言う門矢だった。
「多彩だ。だがそれがいい」
「かえってやりやすいんだな」
「同じ人間ばかりだと戦い方も限られてくる」
だから多彩であっていいというのだ。
「それがないからな」
「そういうことだな。さて」
小野寺も仲間達を見ていた。
そしてそのうえで言うのだった。
「グロンギのやり方はわかっているからな」
「そうだね。連中のことはもう調べているし」
海東も言う。
「これまでの戦いのこともあるから」
「大抵の奴はわかっているからな」
「わかっていないのはバラのタトゥの女だけだよ」
実際に戦っていない彼女だけはというのだ。
「あの女のことだけはね」
「あいつは相当強いわよね」
アリアが二人に問うた。
「グロンギの中でも」
「おそらくな」
門矢がこうアリアに答える。
「かなり高位のグロンギであることは間違いないからな」
「そうよね、やっぱり」
「しかしわかっていることは少ない」
バラのタトゥの女について知られていることは僅かだった。
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