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仮面ライダー エターナルインフィニティ

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第六十四話 作戦会議においてその三

「まあ言わない約束だけれどね」
「既に言っているがな」
「少し失態でした」
 セラフィムはぽつりと言う。
「それを言うとややこしくなります」
「そうそう。あたしもそれ言ったら入るからね」
「俺もだからな」
 アニエスと織戸だった。
「結構以上に大所帯だから」
「増える一方になってきてないか?」
「そうです。アニエスさんはともかく」 
 セラフィムは織戸を見ていた。
「この害虫も一緒になりますから」
「あの、私言われなかったですけれど」
「私もよ」
「私もね」
 白雪とモンモランシーだけでなくアティアもだった。
「言われなかったですけれど」
「けれどそれを言ったら」
「さらにややこしくなるからね」
「すいません、忘れていました」
 セラフィムは彼女達に丁寧に頭を下げる。
「それにアーネットさんも」
「後マルガさんもよ」 
 そのアーネットが言ってきた。
「だからアーツとかアイムの話題はきりがないから」
「そうですね。中の談義は」
「それと別名義もね」
 アーネットもまたこんな話題を出してしまった。
「ややこしくなるわね」
「というか生き別れだから問題ないだろ」
 織戸にとってみればそうだった。
「誰が誰なのかあえて言わないとな」
「けれどそれってすぐにわかるのよね」
 アティアはその織戸の横で頷いている。
「普通のゲームになったりアニメになったら」
「そういうアティアさんは」
「ないわよ、多分」
 アティアは何故か言葉を僅かに濁らせて織戸に返す。
「多分ね」
「ですか。ただアティアさんの場合は」
「麻雀?」
「それ好きですよね」
「勝負する?自信はあるわよ」
 見ればその手には中の牌がある。いつも持っている感じだ。
「確かアイルランド出身ですよね」
「ええ、そうよ」
「それでなんですか」
「何か引っ掛かる言い方ね」
「いえ、俺麻雀しないですから特に思うことはないですから」
「それでもどうしてアイリッシュなのにっていうのね」
「そのことは思いますよ」 
 織戸は今は正直に言う。
「アイルランドに麻雀は」
「ないわよ」
「それで、ですから」
「まあねえ。私も色々あるから」
「今は戦車ですよね」
 織戸もナチュラルに言う。
「確か」
「そうよ。とはいっても戦車では戦わないから」
 アティアはこのことは保障した。
「ちゃんと鉄球で戦うから安心してね」
「そうですか」
「そういうことよ。後ね」
 アティアは口調を変えてきた。織戸をじろりと見据えそのうえでの言葉だった。
「あんたこの前何してたのかしら」
「えっ、何って」
「うちの学園の体操服は何かしら」
「はい、ブルマです」
 織戸は目を輝かせて言う。
「俺の学校もそうですけれどいい服ですよね」
「あんたと私達の世界は違うわよね」
「普通に門で行き来できるじゃないですか」
 織戸は明るく目を輝かせてアティアに答える。
 
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