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仮面ライダー エターナルインフィニティ

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第六十二話 知略その三

「そして奴等は今にも出て来る」
「早く腹ごしらえをした方がいいわね」
「それでその店は何処だ」
 門矢は武藤と不知火に顔を向けて問うた。
「コンビニなり立ち食い蕎麦屋なりは」
「あっ、そこです」
「丁度目の前です」
 二人が指差すとそこにもう、だった。
 まず和風の面持ちの入り口の立ち食い蕎麦屋にその隣にはコンビニがあった。コンビニのグループ名もライダー達の世界と似たものだ。
「何か本当にな」
「そうですね」
 光は門矢の今の言葉に頷く。
「私達の世界と本当に変わらないですね」
「コンビニのグループ名までそっくりだな」
「流石に名前は少し違いますけれど」
「そうしたところまで似ているな」
 こうした話をしてからそのうえで全員でまずは蕎麦をすすりコンビニに入り桃饅頭を買って食べた。これで腹ごしらえはできた。
 それが終わってからコンビニの入り口でアリアは周囲を見回しながら言った。
「さて、これで何時でも出て来ていいけれど」
「そんなこと言ってると出るよ」
 小野寺が言う。全員コンビニの入り口のところに集まっているのだ。
「今にもさ」
「だから出て来たらその時によ」
「倒すっていうんだな」
「まずは誰が囮になるの?」
「私達が行く?」
「それもいいわね」
 ジャンヌとレキがこう話す。
「それならね」
「今から」
「いや、ここはじゃんけんで決めないか?」
 海東はここで提案した。
「ライダー達と武偵とかで二つに分かれて」
「それならグーとパーで分けるといいのでは」
 白雪はそれで分けるよりそちらでどうかと言った。
「それで分けるよりいいですよね」
「それもそうだね」
 海東も白雪のその言葉に頷く。これでグーとパーで分けることになった。
 その結果囮はアリアとキンジ、白雪、門矢と光の四人になった。アリアは他の面々を見てそのうえでこう言った。
「レキが周りについたのはいいことね」
「そうだな。もう狙撃の位置についてるか」
「あの娘は狙撃科だからね」
「不知火も狙撃ができるからな」
「いいメンバーだと思うわ」
「そうだよな」
「俺もそう思う」 
 これは門矢も同じ意見だった。
「海東は銃だからな」
「遠距離攻撃には最適の面々がいったからよね」
「ああ、だからいい組み合わせだ」
「後はグロンギが出て来るだけね」
「そういうことだ」
 一同は少し歩いた。無論これも作戦である。
 コンビニから少し歩くと出て来たのはその異様な目の男だった。門矢はその男の姿を見てこうアリア達に言った。
「こいつだ」
「グロンギ、それも」
「そのヤマアラシだ」
 少年を苦しめ殺していったそのグロンギだというのだ。
「こいつがな」
「よりによってとんでもないのが出て来ましたね」
 キンジは目の前にいる男を見て門矢に応える。
「まずいですね」
「心配するな。相手は一人だ」
 門矢は表情を変えることなくキンジ達に答える。
「俺達は一人じゃない」
「そうですね。じゃあ」
 キンジも門矢のその言葉に頷いた。見れば確かな顔になっている。
 そのうえで彼は拳銃を出す。白雪は剣、アリアは二丁の拳銃だ。
 ライダー達も変身する。それぞれディケイドとキバーラになる。
 ディケイドは変身を終えてから仲間達に告げた。
 
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