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仮面ライダー エターナルインフィニティ

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第五十九話 おっ、全員来ましたその十一

「お握りはそれからにしたいがな」
「けれど御前もうハンバーガー三つ食ってるよな」
「それで肉饅だ」
「食べ過ぎにならないか?」
「だから肉饅でだ」
 それでだというのだ。
「今は終わりにする」
「そうか。じゃあ戦いの後か」
「そうだ。そうする」
 こう歩に言う。
「後だ、後」
「じゃあ今はあれか」
「これ位で止めて戦いに備える」
「というかハンバーガー三つに肉饅っていうのも」
「何だ?」
「女の子としてはね」
 どうかというのだ。
「食べ過ぎかな」
「個人差だろ?私はこれ位で軽いんだ」
 つまり普段はそれ以上に食べているというのだ。
「ハンバーガーも十個は軽い」
「栄養のバランス考えてな」
「考えてるぞ、ちゃんと」
「野菜も食べて」
「ゾンビなのに詳しいな」
「ずっと半分一人暮らしだったからな」
 歩の両親は共働きだ。しかもそれぞれ単身赴任が多く必然的に彼は広い家で一人暮らしの状況が長かったのだ。
 それで料理や栄養学にも詳しくなった、そうだというのだ。
「ハンバーガーってのは結構栄養バランスが悪いんだよな」
「野菜も食べないと駄目か」
「ファーストフード系は」 
 こうトモノリに話す。
「まあお握りでもな」
「炭水化物ばかりだな」
「白い御飯だけじゃどうしても栄養バランスが悪くなるから」
『脚気』
 ユー子がメモで言ってくる。
『それにかかるから』
「そうそう、脚気になったらまずいから」
『今時脚気になるの?』
「油断をすればなるんだよ」
『そうなの』
「とにかく白い御飯だけじゃ身体によくないから」
『お饅頭もなの』
 ここで言う饅頭とは肉饅だ。これも中に肉があるがやはりファーストフードといえばそれにあてはまる、それで歩もユー子に話す。
「まあ野菜も食べた方がいいよ」
「野菜ジュースもあるわよ」
 小澤がすかさず言ってきた。
「フルーツとミックスさせたのをね」
「あっ、用意がいいですね」
「栄養バランスが悪いとどうしようもないからね」
 小澤はにこりと微笑んで歩に言う。
「コーラとかじゃ確実によくないから」
「ですよね。じゃあ野菜ジュースも」
「はい、お願いします」
 こうした話をして歩は野菜ジュースも手に取った。その他にはビタミンを多く含んでいそうな緑茶等もある。戦士達はそうしたものも口にしながらそのうえでスサノオが来るのを待っていた。それは間も無くだった。


第五十九話   完


                          2012・9・16 
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