仮面ライダー エターナルインフィニティ
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第五十九話 おっ、全員来ましたその十
「一度も死んではなりませんから」
「死んで生き返ろうともか」
「はい、そうです」
セラフィムは葦原に対しては歩に対するのとは違い礼儀正しい。その表情は普段と変わらないものだとしても。
「死んで気持ちがいいものではありませんから」
「そういうことだな」
「では私達もです」
「ああ、食うか」
「多少の量を」
あくまで食べ過ぎないというのだ。
「頂きましょう」
「何を食べるかだな」
「見ればサンドイッチやお握りだけではありませんね」
他のものもあった。それは。
「ハンバーガーや肉饅も」
「ああ、種類も揃えたんだな」
「ただ買っただけですけれどね」
津上が葦原達にあっさりと答える。
「お店で適当に」
「そうしたんだな」
「作ろうかなとも思ったんですが」
津上はここでは少し苦笑いになって言った。
「時間がなくて」
「むしろ何時の間に買ったんだ?」
ハルナは屋上の片隅に置かれたテーブルの上にうず高く積まれているそのファーストフード達を見て言う。
「これだけのものを」
「ちょっとここに来るまでに」
「店を回ったんだな」
「はい、そうしてです」
買ったというのだ。
「まあ俺達移動にはそんなに時間かからないですし」
「ワープでもするのか?」
「それは言わない約束で」
津上はにこりとして話す。
「そういうことで」
「まあ言わなくていいお約束はあるな」
「それですから」
だからあえて話さないというのだ、こうした話からだ。
一同はファーストフードも食べる。見れば下もだった。
グラウンドで食べている。それを見て言うのだった。
「皆今のうちにですね」
「そうだな。食ってるな」
トモノリはケチャップとマスタードをこれでもかとかけたハンバーガーを食べながらお握りを口にしている歩に述べた。
「本当に今のうちにだな」
「食べておかないとな」
「駄目だからな。ところで歩」
「?どうしたんだよ」
「御前今はお握りを食べてるな」
そのお握りも見ての言葉だった。
「中の具は何だ」
「明太子だけれど」
「それは美味いのか?」
「好みによるけれど美味いな」
実際にそうだと答える歩だった。
「お握りとしてはオーソドックスだよな」
「そうか」
「トモノリも食うか?」
歩は右手に持つお握りを頬張り続けながらトモノリに問うた。
「そうするか?」
「いや、あたしは」
ここでこう言うトモノリだった。
「ハンバーガーにな」
「その他にもか」
「ああ、肉饅も食べる」
それもだというのだ。
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