仮面ライダー エターナルインフィニティ
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第五十九話 おっ、全員来ましたその八
それでヒデヨシにもあらためてこう言う。
「その辺りはちゃんとね」
「わかっていないと駄目ですか」
「そう。先生は先生だから」
「そうなんですか」
「それを言ったら羽柴さんも大変でしょ」
「最近特に」
ヒデヨシも困った笑顔で言うしかなかった。
「色々と縁ができてきました」
「こうした縁は増えていくから注意してね」
「わかりました」
「尚私はあくまで北條透ですので」
北條も心当たりがありさりげなく言葉を出す。
「オルフェノクではありません」
「確かあのそっくりの?」
ふと言ったのは小沢だった。
「工事現場で働いてる人よね」
「よく間違えられます」
「私もびっくりしたわよ。何で急に転職したかって」
「貴女も間違えますからね」
「そっくりにも程があるでしょ」
「尚生き別れの兄弟でもありませんので」
こう釈明するしかないまでに北條とその今は工事現場で働いているオルフェノクはそっくりだというのだ。それはライダーの世界だけではなかった。
何はともあれ戦士達の戦略は決まった。このことを決めてからだった。
津上は明るい声で仲間達にこのことを問うた。
「それで何時から学校に入りますか?」
「今すぐでいいと思いますよ」
アリエルの返事はあっさりとさえしていた。
「スサノオは私達が揃うのを待っていましたから」
「それで皆揃ったからですか」
「はい、それこそ何時でも」
まさに今すぐにでもだった。
「行ってそれで」
「待ち構えていればいいですが」
「絶対にすぐに来ますから」
アリエルもスサノオの性格がわかってきていた、彼のその快楽追求主義的性格と退屈を嫌う傾向がだ。
それでこう津上に述べる。津上もそれを聞いてこう言う。
「じゃあ今すぐにでも」
「はい、行きましょう」
「お勘定はどうなるんですか?」
「それは心配無用だよ」
利光が眼鏡を左手の指で押さえながら歩に答える。
「お金を持っている人は僕達の中には結構いるから」
「あっ、そうなんだ」
「幸いにしてお金には困らないよ」
「それはいいことだよね」
「愛には困っても」
ここで何気に明久を見るのが利光だった。
「その心配はないからね」
「じゃあそれで」
「お勘定はレジで頼むぞ」
サラスはその支払いの場所をちゃんと紹介した。
「いつもにこにこその場払いじゃ」
「ツケはないのね」
「うむ、ない」
愛子にもはっきりと述べる。
「まさにいつもにこにこじゃ」
「じゃあそういうことでね」
愛子はにこりと笑って応えた。こうした話をしたうえで。
戦士達はメイド喫茶から学園に入る。北條はアリエルと共に学園の地図を見てからすぐに布陣を決めや。
適材適所と言ってよかった。誰もが然る場所に配置されている。そしてその中で。
歩はユー子やハルナ達と共に屋上にいる、ライダー達も一緒だ。
その屋上、夜の中のそこにいてこう言うのだった。
「あの、ちょっといいですか?」
「どうしたのかな」
「いや、仮面ライダーの人達って飛べないですけれど」
「跳ぶことはできるよ」
「そうなるんですね」
「うん、そうだよ」
まだ変身していない氷川がそうだと答える。
「だから同じだよ」
「最初にそれ見て驚きましたよ」
「飛べなくてもね」
「何段にもジャンプすれば同じなんですね」
「そう、二段ジャンプの要領でね」
相当以上の身体能力がなければ出来ない芸当である。そしてライダー達の身体能力は相当以上なのだ。
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