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仮面ライダー エターナルインフィニティ

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第五十九話 おっ、全員来ましたその三

「下手しなくても」
「お、俺の目はそこまでヤワじゃない」
 雄二は両目をその両手で抑えながら歩達に返す。
「だが。これは」
「これで暫く見えない」
「おおおおおお・・・・・・」
「向こうの世界は怖いな」
 ハルナも唖然となっている。こちらの世界ではそこまでしないからだ。
「サミングか。私なんて幾ら歩がゾンビでもな」
「私もです」
 それはセラフィムもだった。確かに歩に容赦のない暴力は振るっても。
「あそこまではできません」
「えっ、じゃあこういうのは」
「駄目なんですか?」
 美波と瑞希も容赦がない。明久を縛りぎざぎざの石の台に正座させたうえで膝の上に平たい石を次々と乗せていっている。
 そうした責めを行いながらこうハルナ達に返したのだ。
「他の女の子見ようとしたらそれこそ」
「これ位普通ですよね」
「絶対に普通じゃないだろ」
 葦原も幾分引きながら突っ込みを入れる。
「それはかなり痛いぞ」
「だからお仕置きなんですけど」
「まだ軽い位ですよ」
「噂には聞いていたが文月学園は違うな」
 葦原は二人の話を聞いて今度は唸った。
 だがそれでも流石に見て置いてはいられないのか明久のところに来てこう二人に言う。
「俺に免じてここはな」
「ううん、葦原さんに言われるのなら」
「仕方ないですね」
「じゃあ今日はこの位にしておきます」
「そうしますので」
「ああ、それで頼む」
 二人の拷問を止めてから明久を助ける。そうしたやり取りの一幕もあった。
 何はともあれ一同はメイド喫茶の中で作戦会議に入る。その中でまず口を開いたのは北條だった。
「戦場はやはり」
「学園ですね」
「はい、そこになります」
 こうアリエルに述べてから他の面々にも言う。
「歩君達の通っているあの学園こそがです」
「戦場に相応しい場所ですね」
「この世界では最も」
 北條自身も述べる。
「それに相応しい場所です」
「そうですね。それじゃあ」
「問題は布陣です」
 北條はこの話もした。
「布陣がどうかです」
「敵は空からも陸からもきますから」
 歩はこのことを注意した。
「そこを考えますと」
「屋上が重要になりますね」
 北條はその頭脳を静かに動かしながら述べていく。
「そちらには空を飛べるメンバーを置き」
「グラウンドにはですね」
 アリエルも話に入る。実質的に二人が中心になって作戦会議を行なっている。
 他のメンバーはそれぞれの席から二人の話を聞く、メイド達の持って来るコーヒーや接待は今はあまり意識されていない。
 その中でさらに言うアリエルだった。
「陸戦のメンバーの中でも」
「かなり強力なメンバーを置きましょう」
「例えば誰ですか?」
 レスターが具体的なメンバーを問うた。
「それは」
「はい、例えばそちらですとチェルシーさんですね」
「私ですか」
「その剣の腕は頼りになります」
 それでだというのだ。
「是非共お願いします」
「わかりました。それでは」
「他の人達の多くもですね」
「置きますか」
 またアリエルが北條に応える。
「陸から来るとなると校門から大量に、ですから」
「地中からは来ないのね」
 ヘカテーはそこを聞く。
 
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