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仮面ライダー エターナルインフィニティ

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第五十九話 おっ、全員来ましたその二

「ここはじゃ」
「はい、どうしますか?」
「多過ぎる、だな」
「うむ、ここでは狭い」
 こう津上と葦原に話す。
「別の場所にしないか」
「それなら喫茶店にしようか」
 氷川はサラスにそこにしようかと提案した。
「今からそこに行って」
「話をするか」
「少なくともここにいてもね」
 氷川は背が高いので余計に場所を食う。その彼が賛成しない筈のないことだった。
「お話もできないよ」
「そうじゃな。それではな」
「喫茶店にしよう」
「喫茶店ならばじゃ」
 サラスの方から言う。
「ここはわらわの店に行くか」
「いいのかな、そうさせてもらっても」
「気にすることはない」
 こう返すサラスだった。
「とにかくじゃ。今はじゃ」
「うん、場所を移そう」
「わらわの店はいい」
 また笑顔で言うサラスだった。そうした話をして。
 戦士達は場所を移した。そこはというと。
「いらっしゃいませご主人様」
「お帰りなさいませ」
「おお、これだよ」
「うん、これだよ」
 早速声をあげたのは織戸とアンダーソンだった。
「メイド喫茶っていったらな」
「この挨拶がないと駄目だよね」
「流石にわかっておるな」
 サラスの方も二人の話を聞いて笑顔で言う。
「メイド喫茶とは何か」
『それは?』
 ユー子がメモから問う。
『何なの?』
「基礎じゃ」
 サラスにしてはまともな言葉だった。胸を張って言う。
「基礎が出来ておらんと駄目じゃ」
『そういうことなの』
「うむ、そうじゃ」
『メイドには基礎があるの?』
「メイドは茶汲み三年、飯炊き三年、握り三年じゃ」
『それはお寿司』
 ユー子は着々とした感じで突っ込みを入れる。
『かなりというか全く違う』
「それはそうじゃがな」
『けれどそれでも基礎?』
「そうじゃ。基礎、即ちしかとした土台があってこそじゃ」
 サラスのメイド論はかなりしっかりとしたものだった。それは言うならばメイド道と言ってもよいものだった。
 そのメイド道を歩きながら、そのうえでの言葉だった。
「メイドというものは成り立つのじゃ」
「そうだよ。だから俺も今そのメイド道を見ながらご主人様を極める!
 織戸は熱くならなくともよいのに熱くなる。
「行くぞ!ついて来い歩、アンダーソン君!」
「何かいつも勝手に引っ張られるな」
「それがいいんじゃないか」
 アンダーソンは戸惑い気味の歩に笑顔で言う。
「じゃあ僕達も行こうか」
「いや、その前に」
「その前に?」
「ぐわああっ!」
 雄二が両目を抑え叫び声をあげていた。翔子のサミングが炸裂した、見れば翔子の右手の指はヴイの字になっている。
 その人差し指と中指を前にしてこう言う翔子だった。
「雄二が他の女の子を見ることは許さない」
「ああああああああ・・・・・・」
「ずっと目を閉じていること」
「目が、目が・・・・・・」
「目、大丈夫かな」
 これには歩も心配になる。
「あれはきついよ」
「というか失明するだろ」
 トモノリもそれを見て言う。
 
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