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仮面ライダー エターナルインフィニティ

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第五十七話 そう、スサノオですその三

「何もは」
「それは地獄ですね」
 ここでやっと深刻な顔になる織戸だった。
「いや、それは絶対に嫌ですよ」
「そういうことだ。わかってくれたか」
「俺そんなの耐えられないですから」
 煩悩の塊である織戸には絶対に無理だった。
「恐ろしいことですね」
「そうだ。だからスサノオは常に楽しみを求めている」
「それがですね」
 今度はアンダーソンだった。彼はホルモンを多く食べている。
「スサノオが人間を見る理由ですか」
「最初は世界征服を考えていたがな」
「しかしダブルライダーと戦ううちに」
 最早伝説的存在となっている仮面ライダー一号と二号である。彼等の存在は今のライダー達もよく知っている。今も世界の何処かで戦っている。
「人間を見てですか」
「それで楽しむことを見出したのだ」
「それでなのか」
 その異様な皿に肉を入れてから食べるトモノリも言う。
「スサノオはこちらの世界にも来ているんだな」
「そうだ。しかし」
「しかし。何だ?」
「トモノリ君だったな」
 蘆原はトモノリのその皿を見ながら彼女に言っていく。
「君はいつもそうして食べるんだな」
「何かおかしいか?」
「少し他人と違うな」
 これまで色々な人間を見ているライダー達から見ればこの程度ではあった。
「それが気になった」
「そうなのか」
「そうした食べ方は美味しいのか」
「美味いぞ。蘆原さんもどうだ」
「別にいい」
「いや、そこ少しで済みますか?」
 あまり愕くことなく返した葦原に逆に歩が愕いて突っ込み返した。
「仮面ライダーの世界じゃこれでも普通なんですか」
「極端な猫舌の人もいるからね」
 氷川は乾のことを引き合いに出す。
「他にも色々な人がいるからね」
「仮面ライダーの世界も凄いんですね」
「少なくとも多少のことでは愕かないよ」
 氷川は歩にこうも返す。
「中には工事現場の監督さんで凄い人がいてね」
「どんな人ですか?一体」
「うん、もう僕達より強い人でね」
「仮面ライダーの人達よりもですか」
「凄く強いよ。料理も凄く上手で」
 料理上手でもあるらしい。その現場監督は。
「いや、一度会えばびっくりするから」
「そちらの世界に行きたくなったな」
 ハルナは話を聞いてこう言った。
「私達の世界の戦いが終わってもまだ戦いは続くんだったな」
「うん、そうなるね」
 尾室がハルナのその言葉に答える。
「既に色々な世界を巡っているよ」
「その中に色々な戦士がいるんだな」
 ハルナは彼等の話も聞いていた。既に。
「その連中とも会ってみたいな」
「そうですね。しかし必ず会えますね」
 セラフィムは冷静に述べた。
「それなら強く願うこともありません」
「待っていればいいか」
「そうです。しかし」
「しかし?どうしたんだ?」
「二百人前ありましたが」
 肉の話題になる。その呆れるまでに多かった肉がだった。
「減りましたね」
「そうだな。皆かなり食べているな」
「仮面ライダーの方々はよく召し上がられるのですね」
 その肉を食べているライダー達を見ての言葉だった。セラフィム自身もかなり食べているが。
「思った以上に」
「皆そもそも身体が大きいからね」 
 小沢は彼等の体格から話す。見ればそれは北條や尾室もだった。真魚にしても女の子としては結構なものだ。
「それに身体を動かしているから」
「成程、それでなのですね」
「食べないと身体がもたないのよ」 
 そういうことだった。
 
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