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仮面ライダー エターナルインフィニティ

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第五十五話 絆の収穫その六

「なかったわ」
「そうですよね。怪盗アルセーヌは嘘は言わないです」
「そういえばね」
「ですから。この戦いでは」
「怪盗アルセーヌは敵じゃない」
「そうです」
「そうなのね。怪盗であっても」
 シャーロックは納得したコーデリアにこうも言った。
「背中は気にしなくていいです」
「じゃあこの戦いに思い切り向かって」
 エルキュールは言いながら両脚で跳んだ。そうして。
 正面にいるドーパメントにその両足でドロップキックを浴びせた。それでそのドーパメントを吹き飛ばした。
 それから着地してこう言った。
「スサノオに向かえば」
「はい、いいです」
「それだけでいいのね」
「この戦いは深く考える必要ないですよ」
「あんた普段から何も考えてないでしょ」
 心衣は拳銃を放ちながらシャーロックの横に来た。
「そうでしょ」
「えっ、私だってちゃんと考えてますよ」
「そうだったら考えても仕方ないのよ」
 つまり馬鹿ということだ。
「だったらこれからはね」
「これからの戦いですか」
「仕方ないわね。心衣が一緒にいてあげるわよ」
 シャーロックの横に来ての言葉だ。
「このIQ一三〇〇京の天才美少女明智心衣がね」
「おい、零が幾つあるんだ」
 アクセルがその心衣に突っ込みを入れる。
「多いな」
「それだけ頭がいいってことです」
「だったらいいがな」
「とにかく。心衣がいてあげるから」
 心衣は右手に持っている銃をまた前に放つ。
「感謝しなさい。頭の方は大丈夫よ」
「じゃあお任せしますね」
「任せられてあげるわよ」
 こう話してだった。二人も横に並んで前に進む。二人並んで駆けて前に進んでいる。
 ドーパメントは何時しかその数をかなり減らしていた。その中で。
 ダブルは前を見た。するとそこに。 
 あおのドーパメントがいた。巨大な禍々しい姿をそこに見せていた。そのドーパメントを見て言うダブルだった。
「あれがだ」
「スサノオ!?」
「あいつなんですね」
「あれはテラードーパメントにだ」
 それに加えてだというのだ。
「園咲家のものを全部入れたやつだ」
「あのタブーとかそういうのをですね」
「そうだ。あれがだ」」
 まさにそれだとだ。ダブルは心衣に対して答える。
「大きいな」
「はい、あれはちょっと」
 心から見てもだった。それにだった。
「物凄い気配を感じるんですけれど」
「禍々しい気配をか」
「はい、感じます」
 そのドーパメントいながらの話だ。
「これだけの気配の持ち主は」
「手強いからな」
 こうも言うダブルだった。
「それもわかるな」
「嫌になる位に」
「その相手と今からだ」
「戦ってそうして」
「勝つ」
 この言葉も出す。
「そうするか」
「ではだ」
 そのダブルの横にアクセルが来て声をかけてきた。
 
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