仮面ライダー エターナルインフィニティ
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。
ページ下へ移動
第五十五話 絆の収穫その五
「それならば」
「人間だからですか」
「そうです」
まさにそうだというのだ。
「それが故に戦いましょう」
「人間として」
「私達と共に」
「そうさせて頂きます」
こう言うのだった。
「では今より」
「!?何だ!」
「目が光った!」
アルセーヌの目、覆面の下のそれが光った。するとだった。
無数の雷が落ちる。しかし戦士達には落ちない。
ドーパメント達に落ちそれで倒していた。
「これが我がトイズ」
「落雷!?」
「落雷がトイズなのか!?」
「いえ、幻です」
それだというのだ。しかしだった。
ドーパメント達は確かに倒れている。ダブルはそれを見て問うた。
「しかし実際にだ」
「幻であっても心は打つもの」
アルセーヌは屋上に立ったまま答える。
「そういうことです」
「心か」
「そうです。身体にはダメージを受けてはいません」
あくまで心、それが問題だというのだ。
「私は彼等の心を打ったのです」
「事情はわかった。そういうことか」
「はい」
「それじゃあな」
ここまで聞いてだった。ダブルは目の前のドーパメント達に素手で飛び込む。左右に拳や蹴りを繰り出して倒していく。
ドーパメントの一人の腹に正面から蹴りを入れて言った。
「このまま倒していくか」
「スサノオは間違いなくここにいますね」
「ああ、確実にな」
これまでのスサノオの行動から考えれば間違いないことだった。
「来る。だからな」
「順調に倒していけばいいですね」
「そうだ。ところであんたは」
「はい。このままここにいても何にもなりませんね」
屋上に立ったままでいてもだというのだ。
そのうえですぐにだった。アルセーヌは屋上からひらりと飛び降りた。脚から両手を優雅に上をあげてその姿勢で降りる。
そうして降り立ってからだ。こう言うのだった。
「では私も皆さんと共に」
「行くか」
「はい、それでは」
ダブルと話しそのうえで戦いに入る。その中で。
ネロは怪訝な顔になりこうシャーロックに囁いた。
「シャロ、気をつけような」
「怪盗アルセーヌのことですか?」
「うん。長い間僕達と戦ってきた宿敵だよ」
だからだというのだ。
「何時後ろからとかね」
「そうよね。何もなしに私達と一緒に戦うなんて考えられないわ」
コーデリアもネロと同じ考えだった。
「何時売り祖から来るか」
「わからないけれど」
ェリキュールもその考えは同じだった。
「大丈夫かしら」
「大丈夫ですよ。怪盗アルセーヌは確かに怪盗ですけれど」
シャーロックだけは別だった。にこやかに心配そうな三人に答える。
「卑怯なこととか裏切ることは絶対にしませんから」
「そう言っていいの?」
「じゃあ怪盗アルセーヌがそうしたことをしたことがありますか?」
「えっ、それは」
コーデリアは言葉を返された。そして。
アルセーヌとのこれまでの戦いのことを彼女自身も思い出して考えてみる。するとだった。
ページ上へ戻る