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仮面ライダー エターナルインフィニティ

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第五十三話 小林オペラの帰還その五

「既にご存知ですね」
「ああ、あの娘達との話で出て来た」
「ミルキィホームズを育て上げた探偵だね」
「トイズを失っても一流の探偵」
「そう聞いているけれど」
「はい、あの娘達はそもそもあの方に育てられました」
 ミルキィホームズはまずは彼に見出されてはじまったのだ。
「あの方が指揮官として優秀だったので」
「それでその小林さんをか」
「呼び戻すのかな」
「そう考えています」
 この考えを述べるアルセーヌだった。
「どうでしょうか」
「そうだな。G4にも指揮官がいるからな」
「バランスを考えればね」
「その人がいてもいいな」
「とうよりかはいないと駄目だね」
「はい、それでは」
 二人の話を聞いて早速だった。アルセーヌは電話の受話器を手に取った。
 そこから連絡をしてからだ。こう言ったのだった。
「これでよしです」
「その小林さんをか」
「日本に呼び戻したんだね」
「あの娘達ならそう簡単にやられませんが」
 ミルキィホームズはそこまでの実力の持ち主だというのだ。
 だがそれでもだとだ。アルセーヌはあるものを見据えて言うのだった。
「ですが」
「それでもか」
「指揮官は必要だね」
「それぞれの能力とチームワークだけで勝てるか」 
 アルセーヌはここでも冷静に話す。
「そうとは限りませんね」
「相手によるな」
「その戦う相手次第だね」
 これが二人の返答だった。
「特にスサノオが相手だとな」
「あれだけでは無理だね」
「ミルキィホームズだけ、G4だけでも無理だしな」
「それに加えてね」
 やはりだ。そこに指揮官が必要だというのだ。
「指揮官がどうしても必要だ」
「スサノオとの戦いはね」
「だからこそです」
 お互いにわかっていることだった。アルセーヌも応える。
「あの方も必要です」
「とにかく人は必要だな」
「少しでも多くね」
「スサノオは必ず仕掛けてきます」
 このこともわかっていた。ここにいる誰もが。
「だからこそです」
「その人にも来てもらってか」
「ミルキィホームズの指揮を執ってもらって」
「私もまた決戦の時には」
 スサノオとのその時はだというのだ。
「全力を尽くしましょう」
「それでだけれどな」
「共闘のことですか」
「あんたはいいんだな」
 左はアルセーヌのその紫の目を見て問うた。
「そのことについては」
「はい」
 アルセーヌは淀みのない声で答える。
「実は楽しみにしています」
「あの娘達と一緒に戦うことがか」
「ミルキィホームズ。特に」
 それは誰かというと。
「シャーロック=シェリンフィールドと」
「特にあの娘か」
「あの娘の資質に惚れ込んでいます」
 その言葉は何処か恋焦がれている感じだった。
「ですから。共に戦えるならば」
「それもいいんだな」
「その通りです。そして」
 アルセーヌはここで怪盗帝国の面々、彼女の忠実な騎士達も見た。彼等は今は物静かに控えていた。ストーンリバーがそこから言う。
 
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