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仮面ライダー エターナルインフィニティ

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第四十六話 新世界へその七

「じゃあ行きましょう」
「うん、それじゃあね」
 虎太郎も頷きだ。そのうえでだった。
 彼等は新しい世界に入った。するとだった。
 早速だ。彼等に襲い掛かってくる者達がいた。それは。
 アンデットだった。その彼等を前にしてだ。、マージョリーは戦う姿、巨大な獣になったうえでライダー達、やはり変身している彼等に問うた。
「正直ね、紅世の徒が消えてほっとしてたのよ」
「それでもなんだな」
「ええ。ああいう連中が出て来るなんてね」
 そのだ。アンデット達を見ての言葉だった。こうブレイドに言うのだった。
「考えてなかったのよね。しかもそれが」
「スサノオが後ろにいるからな」
「あんた達の話を聞いてね。それでもね」
「納得してくれたよな」
「妙に辻褄が合うからね」
 スサノオとアンデット、その関係がだった。
「そのアンデットにしてもだったよね」
「ああ、あのバトルファイトは絶対に人間が勝つようになっていたからな」
「それも少し考えてみれば妙なことだった」
 ギャレンも言う。既にその手には銃を出している。
「アンデット達が何をしても最終的には人間に倒される」
「しかもお互いに潰し合うじゃなくて人間に、俺達に倒されるからな」
「仮面ライダーにだね」
「ああ、そのことに気付いたのは後になってからだった」
 バトルファイトも佳境になった。その時にだった。ブレイドは言っていく。
「そして統制者の存在も」
「つまりスサノオだね」
「ああ、不思議と言えば不思議だった」
 あまりにだ。そうだった。
「最初のバトルファイトでヒューマンアンデットはそれに気付いた」
「人間が勝った時にだね」
「統制者の存在、それに気付いた」
「そしてそこからはじまった」
 ブレイドとギャレンが話していく。
「オルフェノクがイレギュラーとして生まれもした」
「ヒューマンアンデットの行動はスサノオに気付かれながらも進んでいったんだ」
「あんた達が話してくれたね」
「ああ、人間が必ず勝つバトルファイト、ヒューマンアンデットはそれは人間だけを見てのことじゃなかった」
 スサノオ、彼に気付いたが故だったのだ。
「バトルファイト自体を終わらせることが目的だったんだ」
「そして二回目のバトルファイトであんた達は」
「ああ、やったさ」
 バトルファイト、それを終わらせたというのだ。
「俺もジョーカーになったりしたけれどな」
「本当に色々あったんだね」
「ああ、人間に戻ってやっとスサノオを倒せたんだ」
「成程ね。色々あったんだね」
「全くだよ。けれど俺達は勝ったんだ」
 そのことはだ。間違いないというのだ。
「スサノオにな。けれど全部スサノオの思惑通りだったんだろうな」
「あんた達が自分の仕掛けたバトルファイトをどう終わらせるかだね」
「それを見ていたんだよ」
 そういうことだった。
「スサノオは俺達がバトルファイトを終わらせることを望んでいたんだよ」
「自分の仕掛けをだね」
「そうした意味では負けたのかもな」
 こうも言うブレイドだった。自分達に迫るアンデット達を見ながら。
「スサノオの思惑通りに動いたんだからな」
「かもね。けれどね」
「けれどなんだな」
「あんた達は自分には勝ったんだよ」
 戦いには勝ったがスサノオには負けたかも知れない、しかし自分にはだというのだ。
「それは間違いないよ」
「あいつの仕掛けたことを自分の力で乗り越えてってことか」
「ああ、勝ったんだよ」
 マージョリーの今の言葉はライダー達全員への言葉だった。
「自分にはね」
「スサノオはそれも見ているんだろうな」
「だろうね」
 それでもだというのだった。
「今度もまた」
「じゃあ見せてやろうね」
 マージョリーは余裕の声で言った。そうしてだった。
 ライダー達はその彼女と共に戦う。アンデット達を前にして。
 
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