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仮面ライダー エターナルインフィニティ

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第四十六話 新世界へその六

「知ってたら話は早いな」
「しかも随分と造型が細かいな」
「こういうのは凝ってこそだろ」
「そうだがな。だが」
「だが、なんだな」
「そうだ。新世界か」
 この世界のことも聞いていた。それで言う橘だった。
「そこでも戦うことになるのだろうな」
「多分そうなるね」
 マージョリーも橘の方を振り向いて答える。
「あたしはそっちの世界には行かずに元の世界に残ることを選んだけれどね」
「それでもだな」
「そっちにも行くことになると思うよ」
 こう橘に話すのだった。
「結果としてね」
「そうだな。ではだ」
「ああ、それじゃあ門を開けてね」
「中に入るんだね」
 今度は虎太郎が言ってきた。
「いよいよ」
「そうね。向こうの世界は私達の世界と変わらないっていうけれど」
「やっぱり緊張するよね」
「ええ、どういった世界なのかね」
 そのことを考えてだとだ。栞も言うのだった。
 ライダー達は揃っている。しかしだった。
 マージョリーは烏丸の姿が見えなくてだ。こう相川に尋ねた。
「あの所長さんは何処に行ったんだい?」
「ボードの本部に残っている」
「あの人だけはなんだね」
「流石に本部に誰か残っていないとまずいからな」
 戦いの時が来てもだ。本部を空にできる筈もなかった。
 だからだ。彼は残るというのだ。
「あの人は本部に残る」
「そうなんだね。何かあの人も強烈な人みたいだけれどね」
「実はそうなんですよ」
 志村は弱った感じの顔になってだ。こうマージョリーに囁いた。
「所長も凄い独特な人でして」
「独特って言葉も便利だね」
「はい、うちの組織はリーダーが橘さんで」
 いきなり彼だった。
「サブリーダーが剣崎さんで」
「その二人が指揮官なんだね」
「これだけでも凄いのはわかりますよね」
「ああ、よくわかるよ」
「で、外部からのアシスタントみたいな形で相川さんと上城君ですよ」
「俺達三人もいるけれどな」
「ちょっとねえ。顔触れがね」
 禍木と三輪もだ。微妙な感じになってマージョリーに話してきた。
「騙されやすいし勘違いも多いし」
「結構大変なんだよ」
「色々振り回されるわよ」
「だろうな。特にあの二人はな」
 マルコシアスもその橘と剣崎を見て言う。
「相当なものだな」
「そうなんだよ。まあ戦闘力は確かだからね」
「戦いの場では頼りになるからな」
「騙されやすいけれどそれは間違いないから」
「おい、聞こえてるよ」
 剣崎がたまりかねた口調で彼等に告げた。
「どうせ俺は騙されやすいよ」
「俺もだな」
 橘もだ。一応自覚はしていた。
「しかしあちらの世界で騙す人間は」
「ああ、いないから安心してね」
 マージョリーが答える。そうだと。
「アンデットの連中も何かそこまで賢くない感じだしね」
「じゃあ上級アンデットも人間の姿にならないのか」
 上城はマージョリーの今の言葉からこう考えた。
「だとしたらアンデットの本能だけで戦っているんだな」
「まあ詳しい話はあっちの世界ですればいいさ」
 その時にだとだ。マージョリーは言いながら門の前に向かい。
 そのうえで門を開けた。するとだった。
 開かれた扉の向こうにはこちらの世界と同じ世界が広がっていた。現在の日本の街並みだ。
 その街並みを見てだ。また栞が言った。
 
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