仮面ライダー エターナルインフィニティ
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第四十六話 新世界へその四
「これがね」
「それでも話してもらいたいが」
「何かあんた達の事情があるみたいね」
「スサノオという神を知っているか」
「スサノオ?」
その名前を聞いてだ。マージョリーのその整った目がピクリと動いた。
そしてだ。こう剣崎達に言うのだった。
「ひょっとしてあの連中と関係あるのかしら」
「あの連中?」
「あの連中っていうとまさか」
「何かね。人間と動物の合いの子みたいなのが私達の世界に出て来ているのよ」
マージョリーは忌々しげな目になって剣崎達に話した。ソファーにだらしなく、寝そべる様にして座りながら。
「で、暴れてるのよ」
「アンデットですね」
「そうだな」
橘は志村のその言葉に頷いて答えた。
「あの連中以外には考えられないですね」
「俺もそう思う」
「その連中一回倒してもね」
それでもだというのだ。
「何度でも出て来るのよ。変な連中よ」
「ああ、それだよ」
禍木が飛び出んばかりになってマージョリーに言った。
「それがアンデットなんだよ」
「アンデット。ちょっと聞かせてくれるしかしら」
「お互い聞きたいことがあるな」
相川はこう言った。
「どうやらな」
「そうだな。それは私も同じだ」
最後の一人が部屋に入ってきた。その一人はというと。
ボード所長烏丸啓だ。彼が部屋に入って来てこう言ってきたのだ。
「是非共。お互いの話を交換したい」
「へえ、あんたあれだね」
本、マージョーリーの傍にある本が喋ってきた。
「この連中の頭だな」
「頭かどうかわからないが」
それでもだとだ。烏丸は本に対して答える。
「私はこのボードという組織の責任者だ」
「へえ、司令官ってところだな」
「そうなる。それではだ」
「ああ、俺はマルコキアスってんだ」
本は自分から名乗った。
「宜しくな」
「うん。ではお互いにな」
「話すか」
「そうしよう」
こう話してだ。そのうえでだった。
ボードの面々とマージョリー達はお互いの世界のついての情報を交換した。それが一通り終わってからだった。マージョリーは酔いが醒めた顔でこう言ったのだった。
「成程ね。あいつ等はアンデットって言ってかい」
「ああ、本来はカードで封印しないと駄目なんだよ」
剣崎はバトルファイトのことからマージョリーに話す。
「まあ倒せるアンデットもあいつは出してくるけれどな」
「それでなんだね」
マージョリーも話を聞いて納得した。
「そのスサノオって奴があたし達の世界にも仕掛けてきてるんだね」
「ああ、絶対にそうだな」
「で、そのスサノオって神様は」
マージョリーは今は真面目に座っている。そのうえでの言葉だった。
「随分趣味の悪い神様なんだね」
「それは皆言うのよね」
栞がその通りだと答える。
「どの世界の人もね」
「そうなのね。まあ誰でもそう思うわよね」
「否定しないわ。とにかくスサノオは世界を征服するとか破壊するっていうのはないのよ」
そうした野心はないというのだ。
「そういうのは全然ね」
「望みは何時でも人間を見ることなのね」
「そう。人間が自分が仕掛けたことをどう乗り越えるのかを見て」
そしてだというのだ。
「そのうえで人間を見ているのよ」
「楽しんでるってことね」
マージョリーもこう判断した。スサノオはそうしていると。
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