仮面ライダー エターナルインフィニティ
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第四十六話 新世界へその三
「で、その酔った女の人が今ボードの本部に?」
「はい、います」
そうだとだ。上城は虎太郎達に話した。
「明らかに日本人じゃないブロンドに青い目の美人で」
「顔はいいのだがな」
それでもだとだ。今度は相川が話す。話しながらエレベーターの前に来た。
そして五人でエレベーターの中に入ってだ。それからも話すのだった。
「それでもな。あの酔い方は酷い」
「何なんでしょうね、本当に」
上城は相川に困った顔で話す。
「あの人は」
「わからないな。だがな」
「それでもですね」
「自分でも他の世界の人間だと言っている」
自分でも言っているというのだ。
「わかりやすくはある」
「ですね。名前は確か」
「何という」
橘はその女の名前のところで鋭い顔になって二人に問うた。
「その女の名前は」
「はい、マージョリーと名乗ってます」
上城が橘のその問いに答える。
「マージョリー=ドーです」
「ドーか」
「自分ではマージョリーと呼べと言ってまだ飲んでます」
酒をだ。飲み続けているというのだ。
「何処からかバーボン出して飲んだくれてるんですよ」
「何か本当に凄い人だな」
「とりあえず絡むしとんでもないですよ」
上城はほとほと困っているという顔も見せて話した。
「どうしたものでしょうか」
「とりあえずその人と会おう」
橘が選んだ選択肢はこれだった。
「そうするか」
「そうですね。とりあえず向こうから来たのなら好都合ですから」
剣崎は橘の選択に賛成した。他の三人もだった。
とりあえずはそのマージョリーという女と会う為にボード本部に入ることにした。ここでエレベーターはボード本部があるその階に止まった。そうして中に入ると。
すぐにだ。禍木慎と三輪夏美が出て来てだ。うんざりとした顔で剣崎と橘に言ってきた。
「睦月達から話聞いてますよね」
「酷い人来ましたよ」
二人もいきなりこうだった。
「酒ばかり飲んで」
「しかも絡んで」
「ああ、その話は聞いたよ」
剣崎がここでこう返した。
「無茶苦茶な人らしいな」
「そうですよ。見事な酔っ払いですよ」
「それで何百年も生きてるとか言ってて」
「やたら口の悪い本まで一緒にいますし」
「その本と漫才までしてるんですよ」
「漫才って。何なんだよ」
ここまで話を聞いた剣崎はあらためて首を捻った。そうした話をしながら本部の客室に入るとだ。今度は志村純一と広瀬栞がソファーから言ってきた。
「ああ、この人です」
「そのマージョリーさんよ」
「ああ、確かに美人だけれどな」
しかしだとだ。剣崎は見事なブロンドを頭の後ろで団子にしてまとめ青い切れ長の目に眼鏡をかけた大人の女の顔立ちの美女を見た。
青い適度に短い丈のタイトスカートとスーツ、それにストッキングにヒールという格好だ。その服に包まれているスタイルは服の上からも見事だとわかる。
しかし本当にだった。彼女はバーボンをボトルごと片手に飲んでいた。そして言うのだった。
「ああ、これで全員揃ったね」
「貴方がマージョリーさんか」
橘はその彼女を見てまずは名前を呼んだ。
「マージョリー=ドーさんだな」
「そうよ。もう知ってるのね」
「具体的にどの世界から来た」
「それがね。話せば長くなるのよ」
マージョリーはバーボンを飲みながら話していく。
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