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仮面ライダー エターナルインフィニティ

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第四十五話 仮面ライダーの心その十四

「段々と、だがな」
「うむ、さしもの竜もだな」
「ダメージを受けてきているな」
「動きが鈍くなってきている」
 デネブがゼロノスに言う。
「侑斗、もう少しだぞ」
「ああ。ただな」
「最後の一撃はか」
「そうだ。このままダメージを与えるだけでは埒が明かない」
 ゼロノスも攻撃を加えているがそれでもだった。
 竜はまだ立っている。だからなのだ。
「どうするべきかだ」
「残りの一撃はどうするかだな」
「侑斗、まずはだ」
 デネブはそのダメージを受けていく竜を見ながら言っていく。確かにダメージを受けているがまだ健在だ。それはまるで不沈戦艦だった。
「ルイズとだ」
「私となのね」
「ルイズ、渾身の魔法を放てるか」
「ええ、いけるわ」
 すぐにだ。ルイズは真剣な顔でデネブに答えてきた。二人は今横に並びそのうえで遠距離攻撃を浴びせている。その中でのやり取りだった。
「大丈夫よ」
「そうだな。それではだ」
「まずは私達の渾身の一撃を浴びせて」
「後は二人が繰り出す」 
 デネブは電王と才人、直接攻撃を浴びせている二人を見ながら言った。
「そうすることにしよう」
「私達の力を合わせて」
「そうあるべきだ」
「いえ、それだけじゃ駄目よ」
 ルイズは厳しい声でデネブに返した。巨竜を見据えながら。
「あの竜は私達が前に戦った時よりも倍以上は強いわ」
「まだまだ余力はあるか」
「ええ。私達四人だけじゃまだ足りないわ」
 ここでも冷静に戦力分析をして述べるルイズだった。
「四人だけじゃね」
「じゃあ私も加わるわ」
「私も」
 キュルケとタバサが来た。
「派手にいきましょう」
「これで六人」
「私もです」
 次はアンリエッタだった。
「この戦い、皆の力を合わせて」
「そうですね。そうしないと勝てません」
 毅然としてだ。ティファニアも言ってきた。
「私達皆の力を合わせてそれでやっと」
「・・・・・・それならだ」
「はい、そうですね」
 テュリュークとエスマーイルだった。二人は。
 共に顔を見合わせ頷き合いだ。そうしてだった。
 ルイズ達のところに来た。そしてこう言うのだった。
「許してくれとは言わない」
「その資格はない」
「だがこの危機を乗り越える為に」
「私達も加えてくれ」
「ええ、私だって許すつもりはないわよ」
 ルイズの方でもこう言う。だが、だった。
 それでもだった。彼女はティファニアの方を見てから言ったのだった。
「ティファニアがいいっていうのなら別だけれどね」
「私は」
「ティファニアはどうなの?」
 ルイズは前を見据えていた。その巨竜を。
 戦う目で竜を見ながら。そのうえで彼女に問うたのである。
「許せない?やっぱり」
「それは」
「多分あんただとね」
 ティファニアならばだ。どうかとも言うのだった。
「いいでしょ。それは」
「はい。それよりも」
「そうね。ティファニアがそう言うのならね」
 自分はいい、ルイズはそう言うのであった。
 
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