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仮面ライダー エターナルインフィニティ

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第四十三話 エルフ軍強襲その十 二

 良太郎が同じソードフォームの中からだ。こう言ってきたのだ。
「まあモモタロスも落ち着いてね」
「俺は最初から落ち着いてるよ!」
「じゃあね。いいかな」
「ああ、何だよ」
「多分。スサノオがいるから」
 だからだというのだ。
「ここはフォーム変えよう」
「何だよ、クライマックスでいくのかよ」
「うん、それでいこう」
 そのフォームになるというのだ。
「そうなろう。いいよね」
「よし、じゃあな」
「今からね」 
 こう話してだ。そのうえでだった。
 良太郎はまだ空を跳んでいるウラタロス達にも声をかけた。今もデンライナーは攻撃を行っている。彼はその空中戦の中で言ったのだった。
「皆、集まって」
「んっ、あれだね」
「合わさるんやな」
「そしてあらためて戦うんだね」
「そういうことだな」
 他のイマジン達も応えた。そうしてだ。
 それぞれの良太郎達もだ。こう言い合った。
「よし、それじゃあ」
「今からだね」
「一つに戻ってそれから」
「一緒に戦おうね」
「うん、そうしよう」
 こう言い合いだ。そのうえでだった。
 五人の電王達は敵の旗艦の甲板に降り立ちそこからだ。 
 互いにぶつかり一つになり。そしてだった。
 クライマックスフォーム、五人のそれになった。そのうえでだった。
「よし、スサノオいるからな!」
「先輩、それまだわからないよ」
「とにかくこの船の中の敵を倒すんや」
「とりあえず甲板の敵倒そう」
「ここで言っても仕方がないのではないのか」
 騒ぐイマジン達だった。電王の中で。
 そしてその彼等を見てだ。ルイズはまた言うのだった。
「騒がしいわね。一人一人でもそうなのに」
「だよな。けれどな」
「けれど?どうしたのよ」
「いや、ここでの戦いのことだよ」
 才人は剣を振るってエルフ達を退けている。丁度ルイズと背中合わせだ。
 その態勢でお互いを護り合いながら戦いつつだ。こう言ったのだ。
「何かおかしくないか?」
「?そういえば」
「ここ敵の旗艦だよな」
「その割りに直衛の兵隊が少ないわよね」
「そうだろ?魔法を使う奴だってな」
 両手に持っている剣で火球を弾き返してだ。才人はこうも言うのだった。
「案外少ないしな」
「敵の旗艦だったらやっぱり」
「数はこんなものじゃないだろ」
「確かに。それじゃあ」
「これ絶対に何かあるぜ」
 才人は直感的に感じ取りその目を鋭くさせた。
「この旗艦の中にな」
「じゃあやっぱりあれかしら」
「だろうな。あいつがいるぜ」
「そうね。噂のあいつがね」
 ルイズは虚無の小さな球体を己の周りに無数に出した。そのうえで。
 その球を乱れ回させ艦内のエルフ達を打つ。そうして戦いながら電王を見た。すると。
 その前に一人の青年が立っていた。その青年を見てだ。モモタロスが忌々しげに言った。
「手前、やっぱりいたのかよ」
「予想してただろ」
 その青年は明らかにエルフと違っていた。そのエルフの者も彼の横にいる。
 そのエルフを見てだ。ルイズがやや忌々しげに彼の名を言った。
「エルフの統領テュリューク、やっぱりね」
「私の考えは変わらない」
 そのテュリュークもだ。忌々しげにルイズに返す。
「人間は許せない。絶対にだ」
「だからっつってそいつと組むのかよ」
 モモタロスは忌々しげにテュリュークにも言う。
 
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