仮面ライダー エターナルインフィニティ
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第四十二話 連合結成その十一
「これから宜しく頼む」
「はい、それじゃあ」
「こちらこそ宜しくな」
「それではです」
話がまとまったところでアンリエッタが言ってきた。
「皆さん、遠路はるばる御苦労様でした。今日はゆっくりとお休み下さい」
「ほな飲もうか」
キンタロスはすぐにだ。仲間達にこう言った。
「そうしようか」
「あっ、お酒でしたら」
飲むと聞いてだ。シェスタがキンタロスにすぐに応えた。
「いいお店を知ってますよ」
「それは何処なのだ?」
ジークがシェスタに尋ねた。
「どういった店なのだ」
「私の親戚がやっているお店でして」
「えっ、あのお店ですか?」
その店の名前を聞いてだ。アンリエッタが玉座から引いた顔を見せた。そしてこう言うのだった。
「あのお店はちょっと」
「陛下もまさかあのお店に」
「少し。お忍びで行ったことがありまして」
「私もだ。お供をした」
アニエスもだ。こうルイズに答える。強張った顔で。
「だが。かなりな」
「独特なお店ですよね」
アンリエッタは今度は困った顔を見せてきた。
「何といいますか」
「一体どんな店なんだ?」
桜井はルイズ達の話をわかりかねてだ。こう言ったのだった。
「それで」
「いいお店ですよ」
シェスタはにこりと笑って桜井のその問いに答える。
「一度行けば病み付きになる位」
「いや、女王さんの様子を見るとそうは思えないんだがな」
すぐにだ。桜井はアンリエッタ達を見ながらシェスタに言った。
「絶対に怪しい店だろ」
「特に怪しくないですよ」
しかしシェスタも強い。満面の笑みでこう桜井に返す。
「本当に。お料理も美味しいですしサービスもいい。しかも安い」
「嘘じゃないな」
「しかも椎茸も出ないですよ」
「ああ、椎茸出ないのかよ」
このことを聞くとだ。桜井は。
少し考える顔になってからだ。こうシェスタに答えた。
「それならな」
「はい、では来られますね」
「本当にいい店なんだろうな」
桜井は念の為かルイズと才人に顔を向けて彼等にも尋ねた。
「あんた達も知ってるな」
「まあ。いいお店なんだけれどね」
「確かに料理も酒も美味しいさ」
ルイズと才人はこのことは間違いではないとだ。桜井の問いに答えた。
「サービスもいいしね」
「店の雰囲気もいいし安いのは確かさ」
「ならいい店じゃないか」
桜井は二人の話も聞いてこう判断した。しかしだ。
彼はどうもだった。アンリエッタ達の態度から直感的に怪しいものを感じ取っていた。だが何はともあれだ。彼にとっては椎茸がないことがまずいいことだった。
それで良太郎にもだ。こう言ったのだった。
「野上、まずは行ってみるか」
「行くの?」
「ああ、何はともあれな」
引っ掛かるものはあってもだ。それでもだった。
「行ってみてどんな店が確めるか」
「侑斗がそう言うんならね」
良太郎もだ。桜井の意見に特に逆らわずにだ。
少し考えはしたがそれでもだ。頷いて答えた。
「一緒に行こうか」
「そうするか」
「さて、じゃあ飲むわよ」
キュルケが笑顔で仲間達に言う。
「あそこのお店ワインが美味しいのよね」
「しかし椎茸がないというのは残念だな」
デネブはこのことが気になっていた。
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