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仮面ライダー エターナルインフィニティ

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第四十二話 連合結成その九

「野上達だけじゃないみたいだし」
「へっ、どうせ俺達はお笑い担当だよ」
 モモタロスは幾分かふて腐れた感じでイルククゥに返した。
「そんな役だよ」
「まあとにかくね。やることは決まったし」
 それでだとだ。良太郎はそのふて腐れるモモタロスに話した。
「それじゃあ今はね」
「はい、これより我が国は臨戦態勢に入ります」
 アンリエッタはあらためてこのことを言った。
「皆さんもまた。そして法皇庁には」
「既に連絡がいっています」
 タバサが答える。
「我が国にも」
「わかりました。それでは」
 こうしてだ。各国でのことも話されたのだった。こうしてトリスティンは臨戦態勢に入ることになりすぐにその準備に取り掛かった。
 すぐに軍人達が慌しく動き回る。その中でだ。
 アニエスがだ。こう良太郎達に言ってきた。
「女王陛下と私もだ」
「何か決まったんですか?」
「エルフ族の首都急襲の際にはだ」
「僕達と一緒にですか」
「そうだ。攻撃に参加させてもらう」
 そのことが決まったというのだ。
「首都にな」
「女王陛下もですか!?」
 それを聞いて驚きの声をあげたのはルイズだった。アンリエッタの顔を見て問い返す。
「前線での指揮ではなく」
「はい、前線の指揮は然るべき者に任せて」
「そのうえで」
「戦いを早期に終わらせたいのです」
 それ故にだとだ。アンリエッタは強い顔で述べた。
「その為に。私もまた」
「陛下もまた強力な魔術師だ」
 アニエスはこのことを話した。
「戦力集中の原則から言ってだ。それ故に首都攻撃にだ」
「参加されるのですか」
「そうです。私達と仮面ライダーの方々がいれば」
 どうなのか。アンリエッタはこのことも言った。
「慢心はなりません、しかしです」
「勝てる、そうですね」
「はい、そうです」
 にこりと笑ってだ。アンリエッタはルイズにも答えた。
「ですから私も。それに」
「それに?」
「法皇庁からもです」
 まだ来るというのだ。戦士が。
「ジュリオ=チェーザレが来ます」
「ああ、あいつも来てくれるのか」
 才人はこの名前を聞いて頼もしげに言った。
「あいつも来てくれるとなると有り難いな」
「こちらの出せる精鋭を全てです」
「敵の首都に向ける」
 アンリエッタだけでなくアニエスも言う。
「そうして戦いを終わらせましょう」
「その時にはな」
「ただ。その前にね」
 キュルケは目をしばたかせてからこう述べた。
「戦いを避ける努力も必要ですね」
「こちらとしては最大限の譲歩をしているのですが」
「あちらか聴く耳を持たないのだ」
 アンリエッタとアニエスが困った顔で答えてきた。
「ですがエルフ族、彼等の今の主流の強硬派はです」
「あくまで我々と戦うつもりなのだ」
「やっぱりそうなのね」
 キュルケは二人の話に予想していたという感じでだ。
 眉を曇らせてだ。こう述べた。
「まあ。そうでないとここまで話はこじれないわね」
「エルフっていっても」
 ハナも眉を曇らせていた。
「あれなのね。ティファニアみたいにいい娘ばかりでもないし」
「小説みたいに奇麗な心の持ち主ばかりじゃないんだね」
 ウラタロスはこう言った。
「というかむしろこれじゃあ」
「そうだ。むしろ我々人間よりも偏見が強く」
 アニエスはさらに話す。
「排他的だ」
「エルフってね。エリート意識が強いのよ」
 ルイズも困った顔になっている。
「自分達の種族が一番凄いって思っててね」
「そうした人っているね」
 リュウタロスはエルフをあえて人と表現した。
 
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