仮面ライダー エターナルインフィニティ
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第四十二話 連合結成その三
「面白い世界だな」
「あれかしら。月が二つあるせいで」
「いや、それもあるが今は普通の話だ」
「普通のっていうと?」
キュルケは桜井に問い返した。
「それは何かしら」
「この船だ」
「ああ、この戦艦ね」
「まさか魔法の世界でこんなものまであるなんてな」
桜井は今飛んでいる大空と船を交互に見ながら話す。
「思いも寄らなかった」
「でしょうね。私もこの船は最初見て驚いたよ」
「あのコルベールさんが造ったんだったな」
「そう、ダーリンが」
ここでは少しのろけるキュルケだった。
「造ったのよ。設計、開発もね」
「凄いな。そのうちデンライナーも造れそうだな」
「ははは、それは無理だよ」
桜井がこう言ったところでだ。そのコルベールが穏やかな笑顔で来て言ってきた。
「私も。君達の電車みたいなのはね」
「造られないんだな」
「うん。あれは特別のものだね」
「確かにな。仮面ライダーのシステムにしても」
「あれは誰にも開発できないよ」
コルベールは真顔で仮面ライダーの変身システムについてはこう言った。
「色々な変身システムがある様だけれどね」
「特に面白いのは鬼ね」
キュルケは響鬼達について言及した。
「自分の身体を鍛えて仮面ライダーになるなんてね」
「流石にそれは思いも寄らなかったよ」
「そうか。俺はまだこの空飛ぶ船よりはわかるけれどな」
「魔法と科学が共にあるんだ、この世界ではね」
コルベールはこの世界のそうした事情を話してきた。
「だからこうしたこともね」
「あるのか」
「そうだよ。それでだけれど」
さらに言うコルベールだった。
「この航空戦艦はエルフも持っているからね」
「じゃあ空での戦いもか」
「それは覚悟しておいて欲しい」
真剣な顔でだ。コルベールは桜井にこのことを話す。
「飛竜もいるしね」
「ああ、それを使う騎士団もいるんだな」
「その通り。彼等は手強い」
空を飛ぶ故にだ。そうだというのだ。
「戦う時には注意しておいてくれ」
「俺達は空は飛べない」
桜井は空での戦いに対してはだ。晴れない顔で言う。
「電車を使えば別だがな」
「あのデンライナーとか?」
「俺も電車は持っている」
このこともだ。桜井は話した。
「だから空でも戦えるがな。それにだ」
「それにっていうと?」
「空でもそのまま戦えない訳じゃない」
キュルケ達にこのことも話す。
「何段か跳んでな。二段跳び三段跳びでだ」
「凄い身体能力ね」
「ライダーだからできることだ」
桜井は真剣な顔でこう話した。
「普通じゃとても無理だ」
「そうでしょうね。けれどそういうことができてもね」
「空での戦いは厳しいだろう」
「ああ、わかっている」
竜が相手ならとだ。桜井もわかっていた。
そしてだ。その空を見てまた語った。
「けれどその場合はな」
「まああれね。船と船の間を飛び移るとかね」
キュルケはこんな戦い方を口にした。
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