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仮面ライダー エターナルインフィニティ

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第四十話 会えるって信じてたからその一

                          第四十話  会えるって信じてたから
 戦士達が作戦を決めてから数日後。この日もファミレスで打ち合わせをしていた彼等のところにだ。あの声が来た。
「さて、諸君いいだろうか」
「来たんだな」
「そうだ。何故私がここに来たのかはだ」
「理由は聞くまでもないさ」 
 その声だけのスサノオにだ。乾は己の席から返した。
「来いってんだな」
「如何にも。場所はだ」
「わかっているわ」
 今度はほむらがスサノオに応えた。
「皆をそこに案内するわ」
「そうか。なら話は早い」
「貴方の考えはわかったから」
 ほむらはスサノオの声がする方を見据えてこうも言った。
「貴方を倒してそうして」
「果たしてそれができるかどうかだ」
「できるわ」
 むべもなくだ。ほむらは答えてみせた。
「人は自分ができる試練しか目の前に現われないから」
「しかし君は過去それを何度も果たせなかったと思うが」
「あの頃の私と今の私は違うわ」
 どう違うかはだ。ほむら自身が最もよくわかっていることだ。
「だから必ず」
「できるというのか」
「それを見せるわ」
 誰に見せるか、それは、
 スサノオだけではない。しかし間違いなく見せられるとだ。今のほむらは確信していた。
「貴方にも皆にも。そして」
「彼女にもだな」
「ええ」
 その通りだった。
「まどかにも。見せられるわ」
「いいだろう。では私も見よう」
 スサノオは己の本質、見て楽しむ者の顔を見せてきた。
「君達のその行動をだ」
「覚悟しておくんだな」
 乾は負けていなかった。全く。
「今度も御前の望み通りにいかないからな」
「望みか」
「いや、望み通りにしてやるからな」
 すぐにだ。こう言い代えた乾だった。
「御前のな」
「私の望み通りか」
「ああ、俺達が御前の罠にどう対してどう乗り越えるかを見たいんだからな」
「ふむ。わかっているな」
「当たり前だ。何回戦ったんだ」
 乾もそれだけの戦いの数を経てきているのだ。無論他のライダー達もそれは同じだ。
「わからない筈がないだろ」
「そうだな。では見せてもらおう」
「どうしてワルプルギスの夜の姿になったのか」
 ほむらはぽつりとだ。スサノオにこのことを尋ねた。
「それはどうしてかしら」
「そのことを聞きたいのか」
「ええ。それはどうしてかしら」
「決まっている。この世界は元々魔法少女と魔女により特色付けられた世界だった」
 全てはインキュベイダーのしてきたことだ。とはいっても今のキュウべえがしたことではない。まどかが作り変える前の世界のインキュベイダーのしたことだ。
 その頃のことからだ。スサノオは今語るのだった。
「ならばだ。ここで私が取るべき姿はだ」
「魔女、しかも最も強大な」
「ワルプルギスの夜になるのも当然だ」
「そう。わかったわ」
「では他の戦士達を案内してくれ給え」
「そこで倒すわ」
 ほむらはスサノオに宣言した。
「そして必ずまどかを」
「ならばそうし給え」
 スサノオはほむらのその宣言を受けて立った。正面から。
「私は必ず君達の前に現れる」
「へっ、その時にな」
「必ず倒すわ」
 杏子とマミが強い決意を見せる。
 
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