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仮面ライダー エターナルインフィニティ

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第三十五話 モンスターアタックその六

「戦っていけばいいわね」
「だからこそです」
「フォーメーションを崩してはならない」
「はい」
 その通りだとだ。シフォンはエリザベスにまた告げた。
「そうなります」
「わかったわ。じゃあ戦って」
「敵の数を少しでもです」
 減らしていくというのだった。そして実際にだ。
 モンスター達の数は減ってきていた。それを見てだ。ラナはガネッサに言ってきた。
「いけるのです?」
「勝利は見えてきた感じですわね」
「そうなのです。けれどなのです」
「油断は禁物でしてよ」
 それはしていないガネッサだった。言葉にもそれが出ている。
「それでも」
「そうですね」
 そのガネッサの後ろからだ。アーサーが応えてきた。
「何があるかわからないですけれど」
「その通りでしてよ。ただ」
「ただ?」
「数は確かに減ってきていますわね」
 ガネッサもだ。束縛の鎖を振るいながら述べる。
「ただ。問題は」
「そのスサノオですね」
「それがどうしてくるかですわね」
 ガネッサもだ。スサノオのことを警戒していた。
 そしてそのうえで鎖でモンスター達をあしらいながらだ。こう言ったのである。
「さて、最後の最後まで気を抜かずに」
「戦うのです!」
 ラナもだ。その気でモンスターを吹き飛ばす。その横ではだ。
 大型のだ。カブトムシを思わせるモンスターにだ。王蛇がベノクラッシュを浴びせていた。
 その両足からの蹴りでモンスターを撃破してからだ。王蛇は着地しながら述べた。
「そろそろだな」
「ああ、俺か」
「このまま何もしないつもりか?」
 王蛇は己の後ろにいるゾルダに対して言っていた。
「貴様は休んでいるだけか」
「おいおい、俺はもう戦ってるぜ」
 実際にはだ。ゾルダも銃を出してそれでだ。
 モンスター達を狙撃していた。その中で王蛇に言葉を返していた。
 そしてその中でだ。こう言うのだった。
「それでも言うのかい?」
「そうだ。俺はもう使った」
「ああ、ファイナルベイントな」
「それは使わないのか」
「わかってるさ、それはな」
 ゾルダはいささかうんざりとした調子で王蛇に返した。そしてだ。
 カードを出しそれを銃にセットしてだ。こう言った。
「ファイナルベイント」
「ファイナルベイント」
 機械音もしてだ。それからだった。
 緑の、人型の牛の契約モンスターが地面から出て来た。それを見てだ。ラナが思わず言った。
「何か凄いのです」
「どうだよ。ごついだろ」
「楯にもなりそうなのです」
 そのモンスターを見ながらだ。ラナは少し唖然となっていた。
 そのラナにだ。ゾルダは得意な調子で言うのだった。
「その通り。楯にもなる便利なやつなんだよ」
「そしてその契約モンスターで」
「ああ、戦うさ」 
 まさにだ。そうするというのだ。
「そうするから。見ててくれよ」
「それでその牛でどうされますの?」
 ガネッサもだ。そのゾルダに問うた。
「ただ楯にするだけではありませんわね」
「そんな下らないことはしないさ」
 ゾルダの方もだ。それは否定した。
「まあ。いいか皆」
「はい?」
「何ですか?」
「俺が合図したら一斉に上か左右に跳んで逃げてくれ」 
 こう仲間達に言ったのだった。
「さもないと洒落にならないことになるからな」
「まさか」
「その牛から」
「それは見てのお楽しみさ」
 あえてだ。ゾルダはどうした技かは言わなかった。しかしだ。
 彼の言葉を受けてだ。シザースも戦士達に言う。
「そうですね。この状況ではです」
「上か左右ですか」
「そちらに逃れてですか」
「そうしないといけません」
 こうだ。仲間達に言ったのである。
 
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