| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

仮面ライダー エターナルインフィニティ

しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

第三十四話 クローズドミラーその二

 こうだ。豆乳のアイスクリームを食べながら一同に話したのである。
「ゲリラ戦を大規模に仕掛けてきてさ。パンドラとリミッターを離れ離れにした戦いを仕掛けてくるとかさ」
「あっ、それは確かに」
「充分考えられますね」
 アーネットとキャシーが佐野のその考えに目をしばたかせて応えた。
「そうしたやり方も」
「充分に」
「あと。俺達の今の話も」 
 どうかとだ。今度は芝浦が話してきた。
「聞いてるかも知れないからね」
「今こうしてお話してもですか」
「それでも」
「スサノオは何処にでも現れることができるんだよ」
 芝浦はアーネットとキャシーにこう話す。
「実際に。これな」
 ナイフの一面、鏡の様になっているそこを見せてだ。芝浦はまた話した。
「ここに俺の顔が映ってるだろ」
「はい、鏡の様に」
「それじゃあ」
「モンスターは鏡の中から出入りしてくるからな」
 それ故にだというのだ。
「そのモンスターを通じてなんだよ」
「私達の今の話も聞いているかも知れない」
「そういうことなんですか」
「それだけスサノオってのは厄介なんだよ」
 いつもの余裕はだ。今の芝浦にはなかった。
 それでだ。こう言うのだった。
「だから俺達は今この話をスサノオが聞いていることを前提で話しているんだよ」
「スサノオが、ね」
 アティアは芝浦の今の言葉に顔を強張らせた。
 そしてだ。芝浦に己の言葉を返したのだった。
「じゃあ私達も聞かれること前提で話さないといけないのね」
「まあ。そういうことになるな」
 秋山もその通りだとだ。アティアに返す。
「このことはわかっておいてくれ」
「何かハンデ多過ぎない?」
 アティアはそのスサノオについてまた言った。
「向こうが滅茶苦茶有利じゃない」
「それはその通りなんだけれどな」
 このことは城戸も認める。そのうえで彼はアティア達に述べた。
「まあ。それでも相手は俺達が乗り越えられることしか仕掛けてこないからな」
「それはそれで鬱陶しいですわね」
 ガネッサはその整った眉を顰めさせてだ。腕を組み言った。
「全く。神様が相手ですと」
「けれど。乗り越えるしかないんだよ」
 宗朗が述べた。
「結局のところはね」
「絶対に乗り越えられるよ」
 十兵衛は能天気に話した。
「だから安心していいよ」
「ううん、何ていうか」
「そうはっきり言われると」
「納得できるっていうか」
 クレオにアーネット、イングリットは十兵衛の言葉にだ。ふと気が楽になりだ。
 そしてだ。こう言ったのだった。
「じゃあ深刻にならずにいくか」
「気を楽してね」
「緊張し過ぎても駄目だしな」
「結局はそうだ」
 アイもパンドラ達に話す。
「リラックスしていけばいいんだ。尻尾を振ってだ」
「あっ、そういえばなのです」
 アイの今の言葉にだ。ラナは気付いた。彼女のその尻尾にだ。
 そしてだ。こう言うのだった。
「その尻尾可愛いのです」
「私は狼だ」
「犬ではないのです」
「そうだ。狼だ」
 このことにだ。妙にこだわりを見せてだ。アイは話す。
 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧