仮面ライダー エターナルインフィニティ
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第三十三話 アイスプリンセスその五
「けれど約束ですから仕方ありませんね」
「むっ、御主どうやら」
「うん、間違いないよ」
幸村とローズは瞬時にだった。キャシーのその声を聞いてだ。
その彼女にだ。こう言ったのである。
「わらわ達と似ているな」
「お友達?」
「そうですね。また驚いてしまいました」
キャシーもだ。その幸村とローズに対して述べた。
「まさか私と同じものを持っておられる方がいるとは」
「これで三人じゃな」
「そうね」
幸村とローズは微笑みになって顔を見合わせる。
「わらわ達と同じものを持つ者が増えておるのう」
「そうね。いいことよね」
「何か。そのことがわかって」
キャシーは微笑みになり二人に答えた。
「ここにこうしていることもただ恥ずかしいだけではなくなりました」
「何かそういう人ばかりになってきてるけれど?」
千姫その幸村の横で首を傾げさせていた。
「このままいくと本当にそうした人ばかりになるわね」
「その言葉を否定できない俺がここにいる」
雄二は腕を組んでいた。そして目はとてつもなく暗いサングラスで覆っている。
「どうしてもな」
「それはいいが君は何故サングラスなんだい?」
「見る前に防いでいます」
雄二はサングラスをしたまま慶彦に答えた。
「見るとその目が危ないですから」
「そうだね。君の横ではもうスタンバイしてるよ」
「はい、よくわかっています」
その横には翔子がいた。翔子はその右手にスタンガンがある。そして左手はサミングになっている。そのうえでだ。翔子はこう言ったのである。
「見ないのならそれでいい」
「若し見れば、だな」
「そう。その時は許さない」
「だから既にこうしているんだ」
「そうなの」
「俺もいい加減わかってきた」
本当にだ。雄二はサングラスを外さない。
「見たら駄目だ」
「雄二は私だけを見るの」
「そうだな。そうするからな」
「わかっていればいいから」
翔子はこう言うのだった。そして。
その雄二を見てだ。ガネッサが微妙な顔になって言うのだった。
「複雑ですわね」
「複雑というと?」
「確かに水着姿は恥ずかしいですわ」
その黒がベースで白のラインのある競泳水着姿でだ。同じ姿のサテライザーに述べるのだった。二人共まるで彫刻の様に見事なスタイルである。
「ですがそれでも」
「見られたいのか?」
「見せて差し上げても宜しくてよ」
こうも言うのだった。
「不本意ですけれど」
「いや、見るのはいいんだけれど」
英理子が微妙な笑顔になってだ。そのガネッサに答える。パンドラ以外は普通の服のままだ。
「何ていうかね。見ると色々ね」
「色々?」
「問題がある子が多いから」
それでだというのだ。
「刺激が強過ぎて」
「この人は大丈夫ですか?」
シフォンはムッツリーニを見ながら尋ねる。相変わらず血の海の中にいる。
「出血多量では」
「あっ、後で輸血して卵とかレバーとか食べてもらうんで大丈夫です」
愛子がそのムッツリーニの横からシフォンに答える。
「安心して下さい。いつものことですし」
「いつもですか」
「彼出血する体質でして」
愛子はシフォンにこのことも話した。
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