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混沌の魔術師と天空の巫女

作者:白鋼
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第2章 妖精の尻尾
  フェアリーテイルの魔導士

「コイツを・・・俺ごとぶっ壊せぇ!!!!」

「そんな事をしたら、ナツはどうなっちゃうんだよ!?」

「四の五の言ってんじゃねぇ!!
 俺のせいでマグノリアがボロボロになっちまったら、目覚めが悪いだろうが!!」

ゴゴゴォォー!!

ドラゴノイドの叫ぶ声がよく聞こえる。

「ビクともしないなぁ・・・。」

「このままじゃあ・・・。」

「マグノリアルの町が・・・!」

「どうしたらいいの、エルザ・・・ねぇ、エルザ!!」

ルーシィさんはエルザさんに尋ねるが、エルザさんは答えなかった。

「あああ~!なんとういうパワ~!!
 美しきこのパワ~!!!あの時と同じだわ!!!!」

「あの時・・・?」

ダフネさんは過去の事を話した。彼女は子供の頃にドラゴンを見たのだが、
町の人達は誰も信じてくれなかったそうだ。
否定され続けた・・・その悔しさは俺達滅竜魔導士(ドラゴン・スレイヤー)にはわかる。

「ハ~イハイ。そしてようやくここにお披露目する事になった訳!」

「何かむちゃくちゃな事を言ってる。」

「確かに」

「そんな理由で・・・!?」

「手始めにこの町をぶっ壊して、大陸中を飛び回る訳!」

『ギャオオオオオオオオオオオオオオオッ!!!!!!!!!!!!!!』

ドラゴノイドの鳴き声が衝撃波の様な感じで、飛ばされそうだった。

「!グレイ!!」

何と、グレイさんがいた!

「たく、俺の読みが甘かったぜ・・・。
 手短に真相を話す、信じるも信じないも、お前達の自由だ。」

真相・・・?一体どういう事ですか・・・?













































「わ、忘れてった!?その大事な約束を!!」

「ああ。」

グレイさんの説明はこうだった。
子供の頃、ナツさんは音無の町でドラゴンの鳴き声がする噂を聞き、
イグニ―ルなのではと思い、町へ行き、探していた。
しかし、町にはドラゴンどころか、人もいなかった。
でも実は、その町の人達はみんな隠匿魔法『ヒドゥン』が使えていたが、
ダフネさんによって、解除できなくなってしまった。
その時にナツさんに頼んでダフネさんを倒すように言われていたが、
ナツさんはその事を完全に忘れていたらしい・・・なんとまぁ・・・。

「まったく!相変わらずにも程がある!!」

「よかった!ジュビア、グレイ様を信じていました!!」

グレイさんの話にエルザさんはナツさんの事で怒り、
ジュビアさんは裏切りではない事がわかって安心して涙を流していた。

「こうするより他に方法は無かった。
 だが、今はあのデカブツを何とかするのが先だ!」

「なんとかするったって・・・。」

「ねぇ~・・・。」

「あっ!」

「どうした、ウェンディ?」

「誰か倒れているよ!!」

「何っ!?」

ウェンディの見ている方に視線を向けれると、シェフの格好をした人が倒れていた。

「あれはケーキ屋の・・・!」

「逃げ遅れたんだ!」

「カバーしろ!」

「助けるぞ!!」

「ハイハイ。リザードマン、バージョン3.1放出!!」

リザードマンが大量に現れ、闘いがまだまだ続く。

「おい!こんな時に、何をしていたのだ!」

エルザさんは倒れていたケーキ屋の人の所へ駆けつける。

「店、踏み潰されちまって、なんとか、これだけは・・・。」

持っていたのはケーキだった。

「これを・・・わざわざ・・・。」

「新人さんを迎えてやるんだろ?
 あんなデカブツに・・・負けるなよ・・・。」

俺達の為に・・・!!

「私、治療します!」

「ちょっとウェンディ!あんたもう、魔力が・・・!!」

「大丈夫、少し休んだから・・・。」

さっきも使っていたのか・・・。

「月の光を喰うか・・・。」

俺は月の見える方を向き、月の光を食べる。

「ガァァァァァァァッ!よし!!」

これぐらいで十分だ!!

「ウェンディ、俺もやる。」

「あ、はい!」

「ムーンライト・ブレス!」

俺はブレスを静かに吐いた。
そのブレスは光竜の咆哮とは、違った光が出ており、傷口を治していた。

「あの魔法は・・・?」

「あれはコージの光の滅竜魔法も1つで、月の光を食べる事でできるわ。」

「ムーンライト・ブレスは相手の傷を治す事ができるの!」

シャルルとミントがムーンライト・ブレスについて説明をした。

「その・・・私、梅干しが苦手で・・・。」

「梅干し?」

「はい、弱点なんです。」

突然、ウェンディが自分の苦手な物の話をする。

「どんなものにも、必ずある筈です、弱点って。
 私、まだ妖精の尻尾(フェアリーテイル)に入ったばかりで・・・何もかも始まったばかりで・・・。
 もっと、もっと、みんなと笑ったり、泣いたり、怒ったりしたいんです・・・。」

「ウェンディ・・・。」

そうだね。俺もそう思うよ・・・。

「だから・・・ナツさんを・・・。」

「ウェンディ!」

俺は倒れそうになったウェンディを支えた。

「ウェンディ!」

「バカ!!だから言ったのに!!!」

ミントとシャルルがそう言う。

「まぁ、少し待て。」

俺はウェンディの容体を確認する。

「大丈夫、意識を失っただけだ。魔力の消耗が激しかったみたいだな・・・。」

「当たり前よ!今日で何回治癒魔法を・・・!!!」

「落ち着け。ミラさん、ウェンディをお願いします。」

「わかったわ。」

俺はウェンディをミラさんに預ける。

「(ナツにしか倒せない・・・しかしマスターはドラゴノイドを攻撃しろと言った
 ・・・そうか!!)」

「エルザ、じいさんは俺に秘策を・・・」

「わかっている、皆まで言うな。」

秘策・・・?エルザさんは何かわかっている様だけど・・・あ、そうだ!

「エルザさん。」

「何だ?」

「あのドラゴノイドを遠くまで飛ばしてもいいですか?」

「・・・できるのか?」

「ええ。町の被害をできるだけ少なくしたいので・・・。」

「・・・いいだろう!」

エルザさんの身体から光が放ち、4つの白い羽の様な物を付けた鎧が装着されていた。

「お前達は全力を上げて、リザードマンを排除しろ!
 私とコージはドラゴノイドを倒す!!」

「でもエルザ・・・!」

「ナツはどうするのさ!?」

「それがマスターの・・・つまり妖精の尻尾(フェアリーテイル)の意志だ。
 いいか、この町は何としても守る!ギルドと、私達の魂と誇りにかけて!!」

「エルザ・・・。」

「わかっているよ。オイラだって妖精の尻尾(フェアリーテイル)の魔導士だ・・・でも・・・。」

「オスネコ・・・。」

「皆さん!リザードマンが来ます!!」

俺の言葉と同時に皆さんはリザードマンとの戦闘がはじまり、
俺とエルザさんはドラゴノイドへ向かって行った。

「ジュビア、俺について来い。」

「ええっ!!!」





























「エルザさん!あのドラゴノイドの気を退いておいてください!!
 遠くに飛ばすのに、一応、周りの確認をしたいので!!」

「わかった!!」

エルザさんはドラゴノイドの背中の方へ飛んだ。

「天輪・繚乱の剣(ブルーメンブラット)!!」

無数の剣がドラゴノイドの背中を攻撃する。

「はいはい、全然平気なの。その程度。チャージ終了まで、あと3%!」

「は~い。それじゃあ、遠くへ飛ばしま~す。」

「はい?」

俺はドラゴノイドの腹辺りに居った。

「闇から光へ・・・光竜の鉄拳!!!」

俺の体に身に纏っていた黒いオーラが白いオーラへと変わり、
拳に光を宿し、ドラゴノイドを殴った。ドラゴノイドはそのまま飛ばされた。

「あららららららっ!!!!!!!!??????」

ドラゴノイドは回転しながら飛ばされて、近くの荒野に落ちた。

ドォーン!

「ハ、ハイハイハイ・・・中々やるじゃない・・・
 あの子もドラゴノイドの魔力にふさわしいわ・・・!!」

体性を立て直し、不気味な事を言うダフネさん。

「よくやった!」

「はい!これで町の被害は少なくなり、あそこで戦っても大丈夫です!!」

「いくぞ!!」

「はい!!」

その時・・・!

ズズズズーーーーン!!!

「何だ!?」

突如、川の水が爆発するかのように水のタワーができていた。
さらに、氷のカーテンが現れ、ツララの雨が降り、リザードマンを倒した。

「これは・・・氷と水の合体魔法(ユニゾンレイド)!!」

合体魔法(ユニゾンレイド)、別々の魔法を一つにして威力を高める魔法。
本当に息が合った者同士でなければ発動は難しい。

「グレイとジュビアか!!」

「やまりますね、2人共!!」

「よし!私達もドラゴノイドを倒すぞ!!」

「はい!!」

俺とエルザさんはドラゴノイドの所へ向かった。

「痛ってーーーーー!!!!」

「あれ?」

あのドラゴノイドからナツさんの声が・・・

「痛ってぜ!!!早く俺を壊せ!!あ、いや、全部ぶっ壊してやるぞ!!!
 じゃなくって!うおおおおおおおおおっ!!!!!!」

「な、何んだ・・・?」

「様子がおかしいねぇ?」

ドラゴノイドの近くにカナさん、フリードさん、ビックスローさんがいた。

「やべぇぞ、ありゃあ・・・俺から見える、
 ナツの魂があのデカブツに吸収されそうになっているのが・・・!」

「壊せぇ!!じゃなくって!壊して!!!もうわけわかんねぇ!!!!!
 あ~ああああああああっ!!!」

「ナツ!!」

しかし、エルザさんの前にリザードマンが立ちふさがっていた。

「まだいたのか!!」

「邪魔をするなぁーーーーーー!!!!」

エルザさんは持っている剣2本でリザードマン達を倒した。

「喰らえ!光竜の鉄拳!!」

俺もリザードマン達を光竜の鉄拳で倒した。





























「ほらぁ、エルザ怒ってんじゃんよー。コージも。」

「知った事かよ!コージも潰れちまえよ!!」

「何言ってんだよ、仲間だろ?」

「関係ねーよ、ぶっ壊せってんだよ!」

こちら、ドラゴノイドのナツがいる赤い玉の中では、
何故が肌が白いナツと黒いナツがおり、ナツ本人の頭の上におり、話をしていた。

「うるせっての!人の頭の中でもめてんじゃねぇ!!!!!!!」



































「何か・・・言ってるというより・・・」

「筒抜けって感じだけど・・・。」

ドラゴノイドの近くにいる俺やルーシィさん、ミラさん、抱えられているウェンディ、
ハッピーにシャルル、ミントがいるけど、ナツさんが何かを言っているんですけど・・・。

「ど、どうしよう・・・今頃になって、ニルバァーナの影響が・・・!」

「んな訳ないでしょ!!」

ハッピーの言葉にツッコミを入れるシャルル。

「うおおおおおおっ!!!なんかムカツク、もやもやする!!!」

「だからまた町行って、ぶっ壊せって!!!」

「いやダメだって!!!」

「あの・・・」

「・・・・・・。」

「これもういよいよ・・・。」

「危ない感じ・・・。」

異常としか考えられません・・・。

「聞こえるかナツ!」

「「「グレイ!?」」」

「手も足も出ねぇのか!情けねぇ!!この口さけだけの釣り目野郎が!!
 デケェ図体に溶け込んでいつまで独り言言ってやがる!!!」

「んだとコラァァァァッ!!!」

「どうしたんだよ、酷いよグレイ!あっ!」

「んっ?」

ハッピーが何かに気づた様だけど・・・俺にはわからない・・・。

「テメェが交わした約束を忘れやがって、それでも妖精の尻尾(フェアリーテイル)の魔導士か!!
 そんなドラゴンもどき、とっととぶち壊せ!!!!」

「・・・(汗)」

「あっ!」

「ん??」

ルーシィさんも何かに気が付いた様だが・・・やっぱりわからない・・・。

「オイラ、ナツを見損なったよ!」

「何ぃ~!!」

突如、ハッピーがそんな事を言う。

「だってそうじゃないか!今までどんなピンチでも必ずぶち破って来たじゃないか!
 俺ごと壊せなんて聞きたくなよ!!!」

「そうよ!みんなが妖精の尻尾(フェアリーテイル)みんながあんたを必要としている!
 だから必死に頑張っているのに、仲間の想いに答えないナツなんてナツじゃないよ!」

ルーシィさんもそう言う。

「なっ・・・!ルーシィ、テメェ・・・!!」

「ひっでぇなー。」

「踏みつぶすぞ!!」

「みなの言うとおりだ!」

今度はエルザさんか・・・。

「手もなく、囚われたままお前は簡単に諦めた!」

「俺がいつ諦めた!!」

「いや諦めろ!」

「っじゃねーつうの!!!!!」

何かまた独り言を・・・。

「俺ごと壊せって言ったな。それが諦めだと言っている。
 そしてそれは、弱音以外の何物でもない!ならば希通り、その巨体ごと葬り去ってくれる!!!」

エルザさんがそう言う。

「妙な事になっているね・・・。」

「おいおい・・・ナツの魂が殆どドラゴノイドと同化してんぞ!」

近くにいたカナさん、ビックスローさんがそう言う。

「うおおおおおおおおっ!!!!やってみろやコラァァァァァァッ!!!!!!!」

ボォォォォォォォォォォォォッ!!!!!!!!!

ドラゴノイドの口から赤い炎が放たれた。

「うぬっ!!!!!」

炎とはいえ、かなりの威力だ・・・!

「うおおっ!!!」

「ハイハイハイ、リザードマンは全滅したけど、このパワーがあれば・・・!!!」

「すんげぇ~・・・!!!」

驚くナツさん・・・いや、ドラゴノイド?同化してどっちかわからない・・・。

「自らの命を小さく見る者は妖精の尻尾(フェアリーテイル)には必要無い。」

「んだとコラァ!!?」

「そんな中途半端なものに気高き竜に会いたいとは思わんぞ!
 あって懐に飛び込んだ所で、殴り返されるのが落ちだ!!」

エルザさんは換装によって、黒い鎧と巨大な剣を装備していた。
攻撃力がとても高そうに見えるぜ・・・。

「ふざけんなぁ・・・!」

「「このパワーならエルザに勝てるんじゃねーか!」」

「っ!!面白れぇ!!!掛かってこいやエルザ!!!!
 今日こそお前に勝ーーーーーーーーーーーーーーーつ!!!!!!」

「やれやれ、単純な野郎だぜ。」

「聞こえるぞ!今のは本音に近い・・・!」

「ですね!」

「何呑気に構えてんのよ!!緑ネコじゃあるまいし!!!」

「それ酷いよ~!!」

ミントよ、勝手に呑気に寝ていたお前が言うか・・・?途中で寝てたの見たぞ・・・。

「あらら~?ちょっと、勝手に動くな!!」

「ウオラオラァ!!ビビったかエルザ!!!オラァオラァ!!!」

ドラゴノイド・・・いやナツさんはその場で足踏みをして威嚇をしている様だが・・・

「貴様という奴は!!!」

効いていないようです・・・。

「ふぁっ!!!!」

ガリィンーーーーーッ!!!!!!!!!!

エルザさんは巨大な剣でドラゴノイド・・・でいいかな、今度は?
ドラゴノイドに装着されている赤い玉をぶつける。

「「「うおおおおおおっ!!!!やっぱこえぇぇぇっ!!!!!」」」

「(っ!まだ足りない・・・!!!)」

「どうした・・・そんあもんか!?」

「うおおおおおおおおおおおおっ!!!!!!!!
 ふざけんじゃねぇぇぇぞ、コラァァァァァァァァァッ!!!!!!!!!」

『ギャオオオオオオオオオオオオオオっ!!!!!!!!!!!!!』

ナツさんの言葉と同時にドラゴノイドの身体から炎が放たれている・・・!

「ってちょっと!魔力の吸収が容量が超えて過ぎている!?何で急に!?」

「どいつもこいつも、好き勝手言ってんじゃねーぞぉぉぉぉぉっ!!!!!!!」

『ギャオオオオオオオオッ!!!!!!!!』

炎の威力はどんどん上がっていった。

「「ナツ!!」」

「・・・!」

「うわ~!!」

「ナツさん・・・。」

「ウェンディ、起きたのか。」

「うん・・・。」

よかった、もう大丈夫のようだ・・・。

「たくいかれているぜ・・・。」

「んっ?」

俺達は声のした方へ振り向く。

「折角忠告してやったってゆうのによぅ・・・暑苦しい奴が、
 余計に暑苦しい姿になりやがって。」

「あっ!」

「「ガジル!!」」

同じ滅竜魔導士(ドラゴンスレイヤー)のガジルさんだった。

「ったく、アホくせぇ。」

「グァジル!?」

「手間ぁ掛けてんじゃねぇ!」

ガジルさんはジャンプをした。かなり高く。

「滅竜奥義!業魔・鉄螺旋!!!」

ガジルさんの足が巨大なドリルに変化し、ドラゴノイドの赤い玉に目掛けて突進した。
玉は爆発し、破壊できた。炎が同時に出てきたが、
奇跡的に帰途などがなかったので火事にはならなかった。
中からガジルさんとナツさんが見えた。どうやら無事みたいです。

「ルーシィ!あの馬野郎を呼べ!ありったけの火を矢に集めて、ここにぶち込めー!」

馬野郎・・・?

「ナイスガジル!後は任せて!」

ルーシィさんは鍵を1つだし、星霊を呼んだ。

「であるからして~、もしもし~。」

「え・・・。」

出てきたのは馬の被り物を着た人だった・・・。こんなのが星霊・・・?

「皆聞こえた?炎を使える人は、力を貸して!」

「良しきた!」

「ウィ!」

「ナツに火を届ければいいのね!」

「行くよアル!」

「うん!」

「俺もやれるぜ!」

近くに火の魔法を使える魔導士の人はそう言う。

「食いきれん程、その腹に放り込んでやる!」

エルザさんがいつの間にか別の鎧に換装して良いた。
赤い鎧で、髪型がツインテールになっていた。

「頼んだわよ!サジタリウス!!」

そう言う名前なんですね。

「もしもし!」

「ちょっ、タンマタンマ!?これ以上魔力は吸収できないってー!?」

「慌てている様です!今の内です!!」

俺は皆さんにそう言う。

「今よ、放って!」

「乾坤一擲、もしも~し!」

「ソリッドスクリプト、ヒートスペル!」

「換装、ブラストシュート!!」

「ガンズマジック、ブラストショット!」

「火炎!」

「爆炎!」

「ナツー!借りを返すぜ!ぇ!!」

「はぁぁぁぁぁっ!!!!!!」

全員の炎が合わさり、強力な炎となった。

「受け取って、ナツ!」

ナツさんに向けた炎はドラゴノイドに直撃し、大爆発を起こした。
そして、その爆炎を平らげたナツさんは食する!

「ぷはぁっ、食ったら力が湧いてきた!燃えてきたぞーーーーー!!」

それと同時にナツさんの身体から赤く強力な炎が放たれた。

「怒り、それこそ奴の最大の力の源。」

「マスター・・・!」

後ろからマスターがやって来た。

「自らを解放し、困難に立ち向かい、それを打ち破る原動力。
 それには、ナツを怒らせるのが一番何じゃよ。」

「やっぱり。」

「オイラ達もそう思ってたよ。」

「ああ・・・なるほど・・・。」

だからルーシィさんやグレイさん、
エルザさんにハッピーはナツさんが起こる様な事を技と言ったんですね。

「者共、よぉく見るがいい!妖精の尻尾(フェアリーテイル)の魔導士が、邪を祓うぞーい!」

ドラゴノイドはもう黒色となって、動く事は無い様だ。

「このドラゴンマニア女ァ!アッタマ来てんだよー!」

ナツさんは向かってきたねこのぬいぐるみを簡単に倒し、ダフネさんの所へ来た。

「はっ!?」

「何でも隠しちまう技ぁ、使ってみろよぉ、ドンドン 力が湧いてきてんだよぉ!
 テメェの魔法じゃ隠しきれねえ程になあ!!」

ナツさんの背後に赤い鱗の竜が見えた・・・。

「イグニールに謝りやがれ!ドラゴンモドキがぁー!!」

ナツさんの攻撃により、ドラゴノイドは爆発した。


























「見てくれたかよ・・・イグニール・・・。」

ナツさんはダフネさんを抱えて戻って来た。

「結局、ドラゴノイドの弱点っていうのは・・・。」

「その動力源のナツそのもの。」

「ってことだったのね。」

「ってグレーイ!テメェよくもやってくれたなぁ!!!」

「元々、テメェのせいだろうが!!!!」

「やれやれ・・・またケンカですか・・・。」

こりないですね・・・。



































「あ、来たよ!」

「待たせたな。」

俺はウェンディ達の所へ来た。ウェンディ達は何処へいたのかと言いますと・・・

「ほれ、祝いだ。」

「「ありがとうございます!」」

助けたケーキ屋さんにケーキを貰いに来たのです。

「しかし今回はコージ、よくやった。
 まさかドラゴノイドを飛ばせれるとは思わなかった。
 お陰で町の被害は少なかった。」

「いいえ、皆さんに役に立てれば・・・これからも頑張ります!」

「よろしく頼むぞ。」

「はい!」

もっと、もっと、頑張っていくぜ!!!











「・・・・・・。」

「どうしたのウェンディ?」

「う、ううん・・・なんでもない・・・。」

「そう?まぁいっか!」

ミントはそう言い、ケーキを持つ。

「先にギルドに戻ってるよ~。」

「私も行くわ。つまみ食いしないかを。」

ミントとシャルルは(エーラ)を出して、ケーキを持ちギルドへ戻って行った。

「(もやもやする・・・お兄ちゃんがエルザさんと話をしてるだけなのに・・・
 ものすっごく・・・もやもやして・・・何か嫌・・・。)」

ウェンディはそんな不機嫌な気分になり、ギルドへ戻って行った。
ケーキを後に食するが、あまりおいしく感じなかったそうだ・・・。 
 

 
後書き
どうも、白鋼です。ドラゴノイド編、これにて終了です。
次回もアニメオリジナルの話を出します。お楽しみに~! 
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