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対決!!天本博士対クラウン

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第三百二十五話


              第三百二十五話  騒動を終わらせて
 生首も身体も眠った。それを見てだった。
 今田先生と今日子先生はこう言い合うのだった。
「じゃあこれでね」
「帰りましょう」
「あれっ、もうなんだ」
「早いわね」
 これには華奈子と美奈子も驚きだった。
「お空飛んですぐよね」
「ええ、三十分も経ってないわ」
「それで終わりって」
 華奈子はついつい首を捻ってしまった。そうしてであった。こう言うのだった。
「何か早いけれど」
「けれど終わったら」
「塾に戻るしかないわよね」
「ええ、それしか」
「はい、塾に戻ります」
 実際にこう言う今田先生だった。
「今日の授業はこれで終わりです」
「塾に戻ったらですか」
「それで」
「はい、終わりです」
 やはりそうだというのだ。今田先生はとても穏やかな口調で話す。
「それで帰ったらですね」
「はい」
「何をするんですか?」
「お茶を飲みましょう」
 またこれであった。考えれば考える程お茶の好きな先生である。
「お菓子もありますよ」
「確かお空に出る前もだったよね」
「そうよね」
 また華奈子と美奈子が話をした。
「これって」
「ええ」
「いいのですよ、それで」
 今度は今日子先生の言葉だった。
「お茶を飲むのはとてもいいことですから」
「お茶は身体にいいのですよ」 
 また今田先生が言う。
「だから皆さん」
「塾に戻りましょう」
「わかりました」
「それじゃあ」
 皆も頷いてだった。そうしてだった。
 塾に戻るのだった。その中でだ。
 ふとだ。華奈子がまた美奈子に言った。
「今度のお菓子は何かしら」
「そうね。クレープじゃないかしら」
「そうなの。あたしあれ大好きなのよね」
「甘いものなら何でもでしょ」
 双子の相方にすぐに突っ込みを入れる美奈子であった。何はともあれ彼女達の関心はここではもうお菓子に移っているのだった。


第三百二十五話   完


               2010・10・14 
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