スーパー戦隊総決戦
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第二十話 戦いが終わってその十
「ヲタクもいいけれどすっきりとしたヲタクになれよ」
「そうだな、ヲタクも明るく健康的に」
「かつ爽やかにね」
ゴセイブルーとゴセイレッドもそれを言う。
「そうすれば気持ち悪くなくなるんだよ」
「そういうこと」
「いいじゃないか、人の趣味は」
トードはバツが悪そうに彼等の言葉に返す。
「それに僕神様だしさ。あとさ」
「後?」
「俺達にか」
「何なのよ」
「君達追加で来る戦士はいないの?」
彼がゴセイジャー達に問うのはこのことだった。
「見ないけれどさ。いないの?」
「まだちょっといないんだよ」
「近いうちに来ると思うけれど」
ゴセイレッドとゴセイピンクが真面目に答える。
「来て欲しいんだけれどね」
「中々そのタイミングが来なくて」
「ふうん、そうなんだ」
トードはここまで聞いて腕を組んで述べた。
「それじゃあそれでいいよ。頭を切り替えて闘おうか」
「ああ、わかっている」
「それはね」
ゴセイブラックとゴセイイエローが応える。
「行くぞ、俺達の最後の技」
「それでね」
「よし、皆」
ゴセイブルーが四人に声をかける。
「いいな、今からだ」
「うん、最後にしよう!」
「これでね!」
仲間達が彼に合わせてであった。そのうえでだ。
「ウルトラハイパーヘッダーストライク!!」
「これなら!」
全てのヘッダーを放ってだった。それでトードを撃つのであった。
戦いは今終わった。勝ったのは戦隊側だった。
「よし、やった!」
「これで勝ったぞ!」
皆それを見て歓声をあげる。
「皆勝ったんだ!」
「やったぞ!」
「見事だ」
戦士達にだ。今パルジファルも声をかける。
「今ここに戦いは終わった」
「ああ、遂に」
「長い戦いだったけれど」
「遊ぶ方がずっと多かった気もするけれど」
実際そうだったからかなり呆れることではある。
「しかしこれで終わり」
「後はパーティーだ」
「しかしそれはそうとだ」
パルジファルはここでだ。敗れた敵の方を見る。既に巨大化していた面々も人間の大きさにそれぞれなっている。その彼等に対して問うのであった。
「御前達だが」
「負けたなあ」
「聖杯はなしね」
「それはない」
こうヤバイバとツエツエにも述べることは述べた。だがここでさらに言うのだった。
「しかしだ」
「しかし?」
「何かあるの?」
「会いたい者達がいるのだ」
話が変わってきていた。そうした相手がいるのだという。
「御前達とな」
「あちき達というと」
「誰だ?」
薄皮太夫も十蔵もそれを聞いても誰なのかわかりかねた。
「今ここには殆どの組織が集まっているでありんす」
「それでまだいるのか」
「組織は幾らでもある」
しかしパルジファルはこう返した。
「そう、過去多くの戦隊達と戦ってきたそれぞれの組織がだ」
「ああ、そういえばそうよね」
「一杯いたよな」
「話に聞く限りは」
戦隊の面々もその話に応えて述べる。
「実際には」
「かなりいるよな」
「中にはかなりの帝国もあったし」
「宇宙を征服しようとした組織だってあったし」
「まあボーゾックみたいなのもいたけれど」
彼等も多少知っていることだった。そうしてであった。
パルジファルの前にだ。黒い重厚な鎧を着た長身の男と赤い丈の短い服を着た小柄な女が出て来たのであった。その二人がだ。
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