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スーパー戦隊総決戦

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第二十話 戦いが終わってその六

「あれしかありませんから」
「決める」
「思いきってね!」
「最後の技だ」
 こうしてだった。その技を放ちに入ったのだった。
「行くか、皆」
「はい、それでは」
 アバレブラックが頷いてであった。そのうえで技に入った。
「爆竜必殺!!」
 まずはここからだった。
「ファイナルオオアバレフルスロットル!」
「いけーーーーーーーーーーーっ!!」
 最後に叫んでだった。そのうえで攻撃を放つ。
「!?これは!」
 ワイバーンは自分に迫るその全ての爆竜の攻撃を見て思わず目を瞠った。
「この技は」
「これなら!」
「やれます!」
 剣の攻撃とスピノゴールドの波状攻撃に最後の剣の一撃を受けてであった。ワイバーンも敗北したのであった。
 デカレンジャー達と戦っているのはだ。スレイプニルだった。
 彼はその馬車の上からデカレンジャー達を見て言う。
「これで終わりではあるまい」
「無論だ」
 彼等はまだ立っていた。終わってはいなかった。
「この程度で倒れる筈がない」
 デカマスターの言葉である。
「まだこれからだ」
「そうよ、こんなことじゃね」
 デカスワンも言う。彼女も共にいるのだ。
「私達のマシンは倒れないから」
「じゃあボス、ここは」
「やるんですね!」
 デカブルーとデカレッドがデカマスターに問う。
「スレイプニルを倒すあの技を」
「ここで!」
「そうだ!」
 デカマスターは二人に答えて言い切った。
「いいな、それではだ」
「はい!」
「わかりました!」
 デカグリーンとデカブレイクが頷く。
「今こそあの技で」
「この長い戦いを!」
「ええ、終わらせましょう」
「楽しい思いもしたけれど」
 デカイエローとデカピンクも続く。
「それなら!」
「今ここで!」
「全てのエネルギーを使う!」
 デカマスターが中心になって命じる。
「いいな、全てのマシンのだ!」
「了解!」
「それなら!」
「フルチャージだ!」
 いつもはない言葉さえ発せられた。
 そしてスレイプニルはだ。彼等に向かって突進する。
「生憎だがそう簡単にやられるつもりはない」 
 右手に槍を持ちその馬車でだ。一直線に突き進む。それでデカレンジャー達をマシンごと粉砕しようというのである。彼も負けるつもりはない。
「この技でなら」
「させん!」
 しかしだ。ここで彼等の攻撃が炸裂した。
「ニープレスヴォルカニック=バスター!!」
 クローラービームと胸からのビームを受けてだ。スレイプニルの突進が止まった。今最強の矛がその動きを止められてしまったのである。
 マジレンジャー達が闘っているのはダゴンだった。彼等にとっては因縁ある相手と言えた。
「こいつ、強い」
「確かに」
「強いのも道理だ」
 ダゴンは傲然とだ。マジレンジャーに対して言ってみせた。まさに仁王立ちであった。
「俺は三賢神の要だ。そう簡単にやられる訳にはいかん」
「そしてそれと共に十冥神の中心人物」
「そうだったわね」
 ウルザードとマジマザーがこのことを指摘する。
「だからこそだ」
「それだけの力はある」
「純粋に地位と力だけなら二極神の方が上」
 マジシャインはこのことを指摘する。彼等も傷ついている。ダゴンのその激しく凄まじい攻撃を受けてのことであるのは言うまでもない。
 
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