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仮面ライダー エターナルインフィニティ

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第二十一話 仮面乙女その六

「けれどこの世界に来たのは」
「やっぱり」
「私達一回元の世界に戻ったんですよ」
 ヒデヨシは少し苦笑いになって彼女達の事情を話す。
「シロを神社でまた見つけて」
「そうそう、そうなったんだよ」
 まさにそうだとだ。シロも話す。
「あそこでこいつが来てなあ」
「そして私はです」
 今度はマサムネが話す。
「この世界にまた戻って来たシロから聞いてそうして」
「俺はタイムマシンで行き来できるんだよ」
 過去と未来をだとだ。シロは三人のライダー達に話す。
「それでな。この二人をまた連れて来たんだよ」
「今私達二つの世界を掛け持ちになっちゃってまして」
 ヒデヨシは困った笑顔で話す。
「結構大変なんですよ」
「元の世界では生徒と教師でね」
 マサムネはヒデヨシに比べて落ち着いた笑みであった。
「こちらでは武将なのよ」
「織田ノブナガ様にお仕えしています」
 ヒデヨシはこのことも話す。
「ですからノブナガ様に御会いしたいんなら」
「私達に話してくれたら有り難いわ」
「織田ノブナガっていうとあれよね」
 三輪は二人の話を聞いてだ。考える顔で尋ねた。
「天下人よね」
「はい、まあ各地に大名の人達はいますけれど」
「実質的にそうよ」
「他の大名の方々とも今は協力関係にありますし」
「天下はノブナガさんが治めているわね」
「それならお願いするわ」
 まずは三輪が言った。
「織田ノブナガさんに会わせてくれるかしら」
「それじゃあ私もね」
「お願いします」
 続いてだ。霧島と光が応えた。こうしてだ。
 三人はその織田ノブナガに会う為に安土城に入った。その天守閣に案内される。
 そしてだ。その中の主の部屋に入りだ。ショートに見えるが後ろの部分を延ばした髪に紫と黒の露出の多い、とりわけ上はブラだけの、肩がけはある服と具足のやや吊り目の少女に会った。少女は三人を見てからだ。あらためてヒデヨシとマサムネに尋ねた。
「この者達がか」
「そうなの。別の世界から来たね」
「仮面ライダーという戦士達よ」
「ふむ。ヒデヨシ達と同じ立場か」
 その少女明智ミツヒデはヒデヨシの話を聞いてこう考えた。
 そのうえでだ。三人を見て言うのだった。
「大体事情はわかったつもりだが」
「まだ信じられないですか」
「済まないがその通りだ」
 やや怪訝な顔になりだ。ミツヒデは光に答えた。
「とはいっても仮面ライダーという戦士にはだ」
「何かありますか?」
「何故か親近感が湧く」
 こう言ったミツヒデだった。
「プリキュアか?それだな」
「プリキュア?ドレミじゃないのね」
 霧島は少し不機嫌な顔になりミツヒデに問うた。
「あんたはそれではないのね」
「悪いが私はそちらだ」
 ミツヒデは少し済まない顔になり霧島に答える。
「だが貴殿はそちらか」
「古いというのかしら」
「いや、そんなことを言うつもりはない」
 ミツヒデはそれは否定した。
「だが。それでもだ」
「それでもなのね」
「どうもそちらの世界には親近感も湧くな」
「それを言えば私は余計によ」
 マサムネは苦笑いになって話に加わってきた。
「ライダーといえば左翔太郎ね」
「あれっ、あんたあいつのこと知ってるの」
「ええ、少しなら」
 マサムネは素直な笑みになって三輪に話す。
「何となくだけれどね」
「あれっ、先生もアケちゃんもその人達のことわかるの」
「実は俺もだけれどな」
 今度はシロも言ってきた。
 
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