仮面ライダー エターナルインフィニティ
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第二十話 信頼関係その九
「また会おう。別の世界でな」
こう言い残しだ。スサノオの身体は完全にだ。霧の様に消えてしまった。後に残ったものは何もなかった。これがこの世界での戦いの終わりだった。
全てが終わってからだ。竜司は。
ローズのところに来てだ。微笑んでこう言った。
「有り難う、ローズのお陰で勝てたよ」
「ううん、ローズ何もしてない」
しかしローズはだ。竜司と同じ微笑みで首を横に振りだ。竜司に話したのである。
「全部。竜司のお陰だから」
「そんなことないよ。どっちがどっちを助けたとかね」
「そういうのはないの?」
「そう、ないと思う」
こう話すのだった。
「特に」
「そうなんだ」
「うん、だから」
さらに話す竜司だった。
「僕達はこの戦いに勝てたんだ」
「渡と一緒に」
「何か話してる途中にわかったよ」
そのだ。どちらが助けたということではないということがだというのだ。
「それがね」
「そうだったの」
「僕達が御互いに信じていたから」
「ローズ達はスサノオに勝てた」
「そう思うよ、今は」
竜司が微笑んで言うとだ。紅もキバの姿から本来の姿に戻り。
そのうえでだ。こう彼等に話すのだった。
「そうだね。竜司君とローズちゃんはね」
「あれだよ。御互いに信じ合えてたからな」
「ああしたことができたんですよ」
紅に続いてキバットとタツロットも二人に話す。
「本当によくやったよ」
「いや、貴方達の勝利ですよ」
そうだと話す彼等だった。彼等に言われてだ。
二人はあらためて笑顔になった。そうしてだった。
竜司はだ。ローズに言った。
「じゃあ戦いも終わったり」
「動物園もっと回るの?」
「うん、そうしよう」
微笑んでだ。竜司はローズに勧める。
「何処に行く?今度は」
「ええと、今度は」
ローズが言おうとした。その生きたい場所をだ。しかしだ。
ここでだ。英理子が二人にこう言ってきた。
「ああ、それじゃあな」
「はい、英理子さん」
「何処に行くの?」
「美咲ちゃん達と合流しましょう」
微笑みだ。彼女の名前を出したのである。
「そうしないとね。一緒に来てるんだし」
「あっ、そうでした」
竜司がだ。言われてはっとした顔になった。
そうしてだ。その顔で英理子に言うのだった。
「じゃあ今から恵さん達と連絡を取って」
「そうしましょう。戦いは終わったし」
何につけてもだ。そのことに誰もが解放感を覚えていた。
そしてだ。二人は言うのだった。
「じゃあね」
「はい、今から」
こうしてだ。彼等は恵と連絡を取り美咲達と合流した。美咲は少し俯き寂しそうな顔でだ。そのうえで竜司に対して言うのだった。
「遅かったから。心配だったの」
「御免、ちょっとね」
「皆も一緒だからいいけれど」
とにかくだ。そのことには安心しているというのだ。これが竜司とローズだけなら違っていたが今回竜司はそうした意味では運がよかった。
「もうお昼食べたの」
「そうなんだ。もう」
「けれど。まだ食べられるから」
小さな声でだ。竜司に話す美咲だった。
「何か食べる?」
「ええと。じゃあおうどんでも」
「うどんや。それやったらや」
うどんにもだ。話を出す襟立だった。
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