真剣で軍人に恋しなさい!
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『教育的指導』
前書き
「で、最後にキャップ、百姉、ワンコ、ガクトの四人だ」
「なんだ? 私達の実力が頼りにならないから多いのか?」
「逆だよ逆。十分過ぎるからその人数だし、キャップは人並み以上には闘えるしガクト・・・壁とか壁になるから、その要員で」
「ちょ、俺壁役かよ!?」
「ガクトにはお似合いじゃん。まっ、私とお姉さまが居れば万事オッケーだよ!」
と、テキトーながらも真面目な選抜をしたチーム編成である。犯人には同情の余地は無いとしておこう・・・合掌
「さて、今日はこれでお開きにするか!」
「そうだな、時間も結構経っている事だしな」
キャップで、一子や京、ユキや百代姉さんは部屋から出ていくが、俺はある二人に話があった
「ああ~っと、クリスに由紀江さん、ちょこっと残ってくれるかい?」
「は、はい、構いませんが」
「ん? 自分も構わんが」
「悪いな、ちょいと言っておきたい事があってな」
さて・・・まずは、一騎当千は当たり前の正義娘からの矯正だな
「クリス、ここに来てどう思った?」
「うむ・・・まず、ここに集まる意味が分からん」
・・・あん時の事を忘れてやがるな? 馬鹿クリス
「・・・なぁ、俺がまだ軍に居たとき、同じ事あったよな?」
「ッ!? す、すまなかった!」
遅えよ、しかもその言葉は俺ら風間ファミリーに向けられた物じゃねえ・・・過去の出来事に対して言ってるんだよ
「あん時言ったよな? 仲間、友達が一緒に集まる場所には意味がある。それをお前は断固否定した・・・正義? そんなもん大層な物掲げて、正義とかよく言い張れるな?」
「・・・・・・」
クリスは俯き、沈黙していた
「・・・司桐、自分はどうすればいい・・・」
若干ではあるが、涙混じりの声で聞いてくる・・・イイ子なのか馬鹿な子なのかねぇ
「簡単だ、しかし度胸と勇気がいるがクリスならできるだろう・・・明日、此処にアイツ等を集める。その時に正直に告白し、謝れ・・・嘘言い訳等は許さんからな」
「・・・ああ」
キュッ と手を握り締めるクリス・・・こんで済んでくれよ?
「さて、お次は由紀江さんだが・・・説教より軽いもんだ。緊張しなくてもいいさ」
「は、はい・・・」
先程の光景を見たためか、少し怯えている気がする・・・そんな怖い?
「ま、単刀直入に言えば、自分を下卑するな。ちょっとだけだか鬱陶しいぞ?」
「う、鬱陶しいですか・・・」
「言っておくが、風間ファミリーに入った時点で、俺らは友達だ。それを何時までも他人行儀で居られると、嫌な気分になるんだ」
「・・・グズッ」
あるうぇ~、泣かせちゃったの俺?
「司桐さんがッ・・そこまで、私の事を考えて、くれてたなんて・・・」
「ま、友達だしな? だから、これからは無しな?」
「はいっ!」
『司桐、アンタ・・・漢だぜ!グズッ』
松風、お前も泣いてんのかよ!?
後書き
「まぁ、予防線は張っておいてやったんだ・・・後は、貴女達次第だよ」
「ああ!」
「はいっ!」
◇
「ご苦労だったな、司桐」
部屋を出ると、百代姉さんがいた・・・帰ったのでは?
「どうもね。ウチのお嬢はどうにも阿呆でな」
「それもカワユイ一部になるな、私は・・・ソレ!」
姉さんが後ろから抱きついてきた・・・何故に?
「お姉ちゃんを背負って帰れ~」
「クスッ・・・いいよ、そんじゃ行こうか」
「え、ちょ、じょうだキャッ///」
姉さんの可愛い声が聞こえ、そのまま帰宅した結果、睨まれ、姉さんに殴られた・・・ゴメンナサイ
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