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ヘタリア学園

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第千八百十八話  怖いけれど

第千八百十八話  怖いけれど
「な、何か違うよね」
「ああ、違うぞこの野郎」
 またイタリア猫とロマーノ猫が震えています。
「ロシアと同じで」
「いや、あいつとはまた違うプレッシャーだぞ」
 スウェーデン猫を見てです。二匹で言い合っています。
「うちの近くでなくてよかったね」
「あ、ああ。全くだ」
「おめ等何話してるだ」
 その二匹にスウェーデン猫が声をかけました。
「よかったら」
「な、何かな」
「喧嘩ならお断りだぞこの野郎」
「付き合え」
 一言でした。
「うちに来」
「うちにって」
「スウェーデンにかよ」
「そだ」
 口数が少ないです。この辺りも飼い主に実によく似ています。
「オイルサーディンある。一緒に食うだ」
「じゃ、じゃあお誘いなら」
「乗ってるやるぞ」
 無愛想でプレッシャーを漂わせています。けれどそれでも親切な。そんなスウェーデン猫です。怖いのは外見だけなのがロシア猫と違います。


第千八百十八話   完


                                      2011・1・7

 
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