ヘタリア学園
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第千八百十七話 目が怖い
第千八百十七話 目が怖い
スウェーデンの猫は。フィンランドが最初に見て言いました。
「そっくりですね」
「そか」
「はい、スーさんに」
いささか引きながらの言葉です。見ればです。
黒猫です。それも目が鋭い。何か猫に見えません。
強烈なプレッシャーさえ漂わせています。あの連邦の白い流星以上の。
「この猫ってあの」
「生まれた時から俺の家にいる」
そうらしいです。
「そんでこうなった」
「そうなんですか」
「何か俺に似てる」
自分でも自覚があるのでした。
「だから好きだ」
「そうですね。何か外見はスーさんそっくりですけれど」
フィンランド言葉を選んでいます。
「中身もですね」
「そか」
「はい、優しい猫ですね」
意外と飼い主の傍から離れません。それを見てです。
スウェーデンの猫は他の人達のそれよりも飼い主に似ているようです。それがいいのか悪いのか。それは本人達が一番よくわかっていることです。
第千八百十七話 完
2011・1・7
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