スーパー戦隊総決戦
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第十五話 神前でその十三
「あれでもそれなりに速いしな」
「そうだな、それでいいな」
「じゃあ水素の飛行船用意しちゃうよ!」
サタラクラはそれを使った飛行船で行こうと言う。
「さあ、それで皆でね!」
「それ大事故が起こりかねないからな」
「絶対に止めておくことだ」
一甲と一鍬がそれを止めた。
「かつてヒンデンブルグ号という飛行船がそれで落ちてだ」
「大惨事になった」
「ああ、そうだったな」
吼太もそれに頷く。
「だからそれは止めておかないとな」
「ううむ、そうなりか」
「飛行船というのも楽しみだったでおじゃるが」
キタネイダスとケガレシアがそれを聞いて落胆していた。
「それでは仕方ないなりな」
「他の方法で行くことにするでおじゃる」
「それにしても俺達もだよな」
「そうだな」
軍平と大翔もここでそれぞれ話す。
「何がいいかだよな」
「やはりガオズロックか」
「けれど運転するのはテトムだよね」
範人はそこが気になっていた。
「あの、まさかとは思うけれど今度は名古屋とかは流石に」
「御免、何かいきそうだし」
テトム本人もこんなことを言う始末だった。
「ちょっと。どうしたものかしら」
「流石にそれは困るっすよ」
連でなくとも困ることであった。
「そこは頼むっすよ」
「そうだよな、それは流石にな」
走輔もそれは言う。
「今度は絶対に神戸に行かないといけないしな」
「何か間違えそうな」
「そんな気配がぷんぷんするし」
早輝と美羽も話す。
「名古屋も行きたいけれどね」
「まずは神戸の中華街に行きたいし」
「本当に何で行こうかな」
ボンバーも困った目になっていた。
「それが問題だよね」
「馬で行くというのは駄目だしな」
爺の言葉だ。
「あれはかなり腰にくる」
「馬だと何日もかかるし」
「餌代だってかかるんじゃ」
皆流石に馬についてはすぐに言う。
「だから他の方法で行かないと」
「電車?バス?」
オーソドックスな手段についても言及される。
「それで行く?」
「そうだよな。それかゴーオンジャーの車でな」
あの車も話に出た。
「とりあえず何で行くか」
「それが問題ね」
「まあとにかく神戸に行かないとね」
ヒカルが冷静に述べた。
「まあ今から考えようか、しっかりとね」
「時間はあまりないけれどね」
「とりあえずは」
敵も味方もとりあえず神戸に向かうことを考えていた。しかしその方法を決められなかった。どうするかを中々決められず伊勢に留まっていた。
第十五話 完
2010・4・30
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