スーパー戦隊総決戦
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第十五話 神前でその十二
「普通に問題があるんじゃないかな」
「問題があるどころじゃねえだろ」
すぐにスモーキーが言ってきた。
「これは絶対に駄目だな」
「国家元首がしっかりしていたら大丈夫でございますですよ」
マンドラゴラはこう言った。
「それでやっていけるでございます」
「で、国家元首本当に誰?」
魁がそれを問うた。
「誰なの?本当に」
「誰だ?」
「ドウコクじゃないの?」
「あれ、誰だったっけ」
誰も知らなかった。
「わしは終身名誉相談役じゃがな」
「俺は諜報長官だ」
月光とヤイバはそれであった。
「国家元首といえば。この場合は大統領かのう」
「そうなるな。大統領か」
「さて、我は参謀総長でしたが」
「私は内務大臣です」
アクマロとロンは聞かれもしないのにそれぞれの役職を言う。
「そういえば大統領はです」
「特にいませんね」
「皇帝とかはいないの?」
早輝がそう問うた。
「そういうのは。置かないの?」
「皇帝ねえ」
「格好いいけれどね」
「特に適任者いないし」
「そうだな」
誰もそのことに対して答えられなかったのだった。
「だからとりあえずは空席ってことで」
「只今募集中」
「誰かいないものか」
「駄目だこりゃ」
美羽が呆れて肩を竦めさせる。
「こんなのじゃまともな国にはならないわね」
「国家元首がいないんじゃ」
「全然駄目じゃねえか」
「まあこの顔触れじゃなあ」
「まともな国家元首もいないけれど」
戦隊側も実によくわかっていた。流石に相手をしてきているわけではなかった。
「例え選んでもね」
「頭の出来があれだし」
「全く」
そんな話をしながら彼等と話をしていた。そうしてだった。
何はともあれ伊勢の参拝は終わっている。彼等は次の行動に移らなくてはならなかった。
伊勢を出なければならない。そして神戸に向かわなくてはならなかった。
それでだ。全員でどうして神戸に向かおうとするのだった。
しかしここでだ。皆で言うのだった。
「電車?」
「バス?」
「それともガオズロック?」
何で行くかを話し合う。
その中でヒラメキメデスがふと言った。それは何かというとだ。
「ウガッツ達の戦闘機で行きませんか?」
「おお、それはいいなりな」
ヨゴシュタインが忠臣の言葉に頷く。
「ヒラメキメデスよ、それでは今からそれで行くなりよ」
「はい、ヨゴシュタイン様それでは」
ヒラメキメデスはヨゴシュタインに対して恭しく一礼して応えた。
「ヨゴシュタイン様の機は私が操縦しますので」
「宜しく頼むなりよ」
「はい、それでは」
「いや、貴殿等はいいが」
「一機一機行っては問題があるぞ」
マンバルバとサーガインがそこを指摘する。
「まとめて行かねばな」
「それは」
「では飛行船でも使うか」
「うむ、それはいいな」
サンダールとチュウズーボは飛行船はどうかというのだった。
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